Event Report　〜2025年 4月〜

毎月いつものイベントは14時頃から開始ですが、この日は16時からスタート！
（この理由は後ほどわかりますよ〜！フフフ）
東京の日本橋に事務所を構える「株式会社クリエイティブアローズ」代表取締役 乳井俊文さんをお招きし、
「今、本当に必要なデザインとは　～デザインは、事業、人、社会に希望と勇気、元気を与える～」
をテーマにお話していただきました！

クリエイティブアローズさんは新規事業ブランディング、企業ブランディング、インナーブランディング等も手掛けられていると知り、何を隠そうブランディングに興味のある私はこのイベントを個人的に密かに楽しみにしていました！

高まった期待値を超えた講義内容は永久保存版でした。
聞き逃さないように必死！
その内容は、クリエイティブアローズさんの理念を聞いた上で、
実際の仕事の始まりから終わりまでがどのように進行したか、
どのように提案したか・考え方や経緯など解説付きで全部見せていただけたから です。
こんな貴重な話は滅多に聞けないのではないでしょうか！
たまにオンライン講義で勉強したりしますが、こんな内容は初めてでした。

「日本の大部分を占める中小零細企業の多くの経営者たちが、
多くの問題と正解のない社会の中で 葛藤しながらも前へ進んでいて、
それをデザインで救済する」
「パーパス」「ステートメント」など、普段あまり聞かない単語も出てきます。
講義冒頭の 「目的に繋がらないデザインは、デザインとは言えない」 という言葉は
ズッシリと重く、ピリッと緊張感も感じました。
この厳しい言葉は受講生の皆さんにも響いたのではないでしょうか。

「誰に向けてデザインするのか？」などの3つのデザインの思考も教えて頂き、いざ実際の制作のお話しへ！
「ある町のワインのパッケージデザインができるまで」のストーリー。
これから社会に出てデザインを志す受講生にとってこれを見れたことは
とんでもなく大きい学びだったのではないでしょうか（自分も見ておきたかった…）

なにより普段知ることのできない制作現場のお話「デザインの考え方・このようなデザインになった経緯」を知れたこと、提案の仕方（理由付き）まで！別案たちまみせて頂きました（どれもステキ！）

「まず大切なのは誰よりも顧客を理解しましょう」 の乳井さんの言葉には、
デザインをする上でいかに深掘りしたリサーチが大切なのかが込められていて、
考えてアイディアを生み出すことだけが重要ではないのだと気付かされます。
そして、デザイナーならぶつかる壁「好き嫌いの好みで判断される問題」。
これの阻止方法として「デザインだけを見せるのではなく、コンセプトとストーリー・切り口をお披露目した上で「＝だからこのデザインになる」という見せ方」を教えて頂き、これはさっそく真似したいと思います。
ポートフォリオにも役立ちますよね！

そして、さらにもう1つの制作事例のお話。
「1年間かかった」という壮大なプロジェクトは、
ステートメントやブランディングの重要性を
ガツンと感じさせられるものでした。

言葉で企業を定義するところからロゴが完成し、WEBサイトが完成する全過程。
言葉から制作が展開していく過程が大変面白かったです！
なぜ企業にはステートメントがあるのか。第三者が必要なのか。
言葉の重要性を痛感しました。

さて、この日はこのままでは終わりません。
大ボリューム講義のアツアツの熱を帯びたまま、机とイスをああしてこうして…
スタジオでパーティー開始！

というのも、乳井さんがパッケージデザインを手がけられたウィスキーを持参してくださり、
みんなで乾杯！しかも2本も!!楽しく親睦会スタート！
私は運転のため飲めませんでしたが香りを楽しんだり、みんな飲んではニッコリ！
味もですがなんせみんなデザイナー、 パッケージにも興味津々 でどうやって作られたかも
教えて頂きました！

みんなで唐揚げや焼きそばなどを食べて飲んでおしゃべり。
こんな貴重な機会！贅沢にも乳井さんにたくさん質問させて頂きました。
「午前中のアイディア出しがおすすめですよ、こういう考えることは疲れる前の元気なうちに考えるのがいいです。午後は作業に使うとか」なんてことも教えていただいたり！
やっぱり第一線で活躍しているプロのお話は普段聞くことができず、
大変面白いです！

今回が2回目とのことなので、では第3回もきっとありますよね！
今から楽しみにしています。
貴重なお話ありがとうございました！