Webアナリスト

お仕事内容・主な業務

Webアナリストは、Googleアナリティクスやヒートマップ解析ツールなどを使い、クライアントのWebサイトのアクセス解析を行い、サイト改善案を提案することが主な仕事内容です。WebマーケターやWeb広告の担当者もアクセス解析ツールは活用しますが、WebアナリストはExcelを駆使し、高度な統計学を用いてWebサイトの分析を行います。そのためWebアナリストには、より専門的な知識が求められます。

Webアナリストの業務は、クライアントの業種によっても異なるため一概にはいえませんが、例を挙げると以下のような業務があります。

・競合他社のWebサイトを調査したうえで、クライアントのWebサイトと比較
・メルマガの開封率・クリック率やオプトアウトの傾向分析
・検索広告、バナー広告、メール、記事広告など広告のトラッキングとその分析
・アンケート、CRM、MRなどの分析。市場トレンドの分析
・オンラインキャンペーンの計画と実行、そしてその評価
・オンラインマーケティングの戦略策定と最適化

このように、多岐に渡る分析を行い、最終的にクライアントの業績向上に寄与します。

欧米ではWebアナリストはすでにポピュラーの職種のひとつとなっていて、2005年辺りから求人需要が伸び始めています。そして2008年の段階ではWebアナリストの役割が明確になっており、その時点での雇用も約7割が社員であることからも、Webアナリストが行う業務の重要性が認識されています。

これに対し日本では、欧米に比べてWebアナリストの認知度はまだまだ低いというのが現状です。Web関連企業であれば、社員として雇用されているケースも少しずつ増えていますが、一般的な企業では外部のWeb制作会社やWebコンサルティング会社へ依頼することがほとんどです。また、Web制作会社やWebコンサルティング会社でも、Webアナリストという名称で専門的に行うものはそれほど多くはありません。仮にあったとしてもWebプロデューサー、WebディレクターやWebマーケターが兼任していることが多く、本格的に取り組んでいる企業は少ないというのが現状です。

なぜ日本においてWebアナリストの認知度が低いのか。その理由の一つとして、Webアナリストの業務が非常に高度で専門的な知識を必要とするため、育成のノウハウが少ないことが挙げられます。ただし今後、Webサイトの運営を行っていくうえで、今以上にWebアナリストの役割が非常に重要になってくることは明らかです。現在はWebアナリスト検定、Web解析士認定試験など、Webアナリストとして活躍するための資格や講座も増えていますので、認知度、需要はさらに増えていくと予測できます。

これから就職、転職を考えている場合、一つのWebサイトを徹底して深堀りしたい場合は、目的の企業での求人を探しましょう。さまざまな業種の企業を網羅的に扱いたいといった場合はWeb制作、コンサルティング会社での求人を探すことをおすすめします。

こんな人にむいている

・統計学に興味がある人
・数学が好きで論理的思考が得意な人
・コミュニケーション能力が高い人
・プレゼンテーション能力が高い人
・学習意欲が高く、常に最新動向に目を向けられる人

必要なスキル

Webアナリストになるためにもっとも必要なスキルは、統計学を用いた高度な分析能力です。そしてさまざまな視点からWebサイトを解析し、それを基に仮説を立て、施策を実行、検証といういわゆるPDCAを回すことのできる能力が必須といえます。また施策の実行に関しては、Webアナリスト自身が実行するわけではないため、クライアントにその意図を説明し、理解を得るために説得しなければなりません。そういった意味ではプレゼンテーション能力もWebアナリストになるための条件の一つといえます。またWebプロデューサー、Webディレクター、Webデザイナーなどとチームを組んで依頼された案件にかかわることも多いため、それぞれの担当者との折衝も多く、コミュニケーション能力も重視されます。

さらにWeb制作、コンサルティング会社でWebアナリストをする場合、さまざまな業界の最新情報を入手し、常にその動向を抑えておく必要があります。そうすることでクライアントのどんな依頼に対しても適切な判断、アドバイスができるようになります。 そのほか、Webアナリストにとって欠かすことのできないツールであるGoogleアナリティクスがあります。Webサイトの解析を行ううえで必ず必要になるため、Googleアナリティクスの使い方を熟知し、新たな機能が追加された場合は真っ先にその機能を理解し、使い方を習得しましょう。

統計学を用いた分析においては、Excelを駆使することになるため、関数やピポットテーブル、マクロなど解析結果をまとめるために必要な機能は問題なく使えるようにしておく必要があります。

Webアナリストになるために必ず必要な資格はありません。しかし持っておくと有利な資格としては「Webアナリスト検定」、「Web解析士」、「Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)」などがあります。また必須ではありませんが、Excelを活用するうえで「Excel表計算処理技能認定試験」の1級や、「ビジネス統計スペシャリスト」の資格を持っていると、就職や転職の際に役に立つことがあります。