ダイカットとは

公開日:2023-07-01

「ダイカット(英:Die Cut)」とは、厚紙、金属板、プラスチック板などを、金型などでできているクッキーの抜き型のようなダイ(抜き型)を使ってキャラクターのシルエットやハート型など、様々な形に打ち抜きしていくことを指します。図柄に合わせて自由な形状で型抜きができ、穴をあけることなども可能なため、オリジナリティやユニークさを強調することができます。

ダイカットの活用例

ダイカットはショップの販促物、ダイレクトメールや商品のタグ、ギフトラッピングのパーツ作りなどに活用できます。キャラクターのステッカーやシール、メモ、アクリルキーホルダーなどに活かし、ノベルティーやグッズにする際にも有効です。

そのほかにもパンフレットやカタログなど冊子や名刺の一部を切り抜くことや、クラフトボックスなど商品を入れるための箱にダイカットを活用することで、オリジナリティ溢れるものが作れます。

家庭では結婚式の招待状やグリーティングカードなどのカード作り、写真アルバムの装飾など、アイディア次第で様々な用途で活用できます。

ダイカットのダイ

英語の「ダイ(die)」は、鋳型や打ち型、抜き打ち型という意味を持ちます。ダイという言葉は元を辿るとラテン語で「サイコロ」や「サイコロ遊び」を指す言葉でした。そこから「サイの目状の四角」のものが「ダイ」と呼ばれるようになりました。また、金属を鋳造するための型も同じように四角かったことから、ダイと呼ぶようになったと言われています。

ダイカットに必要なもの

ダイカットマシン

ダイカットではダイカットマシンという機械を使って型抜きします。家庭用のダイカットマシンも多数販売されており、値段は1万円前後から購入可能なため、自宅でもチャレンジすることができます。ダイ(抜き型)と紙を専用のパッドに挟み、ローラーで圧力をかけて型抜きを行います。

ダイ(抜き型)

ダイカットには専用のダイ(抜き型)が必要となります。ダイにはいくつか種類があり、メーカーによってデザインなども異なります。素材は金属やゴムなど様々で、「ノンカンバータイプ」という金型でできているカバーがない刃が常に出ているタイプや、「スポンジカバータイプ」という使用しない時は刃の部分がスポンジで覆われ、圧力をかけることによって刃が出るタイプなどがあります。ダイの種類によってはカットできる素材に限りがあることや、挿入口に入らないもの、エンボス加工ができないものなどがあります。

パッド

ダイ(抜き型)や紙、エンボス加工のためのゴムパッドなどを挟むためのものです。呼び方はカッティングパッドやカッティングプレート、プラットフォーム等、様々あります。革のカットにはステンレスプレートなどが必要です。

著者:デジタルハリウッド スクール 編集部