Adobe XDのデザイン制作|特徴・Figmaとの違い

公開日:2026-09-15

Adobe XDのデザイン制作|特徴・Figmaとの違い

Adobe XDのデザイン制作|特徴・Figmaとの違い

公開日:2023-07-01(更新日:2026-09-15)

UI/UXデザインを学び始めると、「Adobe XD」というソフト名を目にすることがあります。Webサイトやアプリのデザインとプロトタイプをひとつのソフトで作成できるツールとして知られていますが、現在は開発の状況が変化しており、実務では「Figma」という別のツールが広く使われるようになっています。本記事では、Adobe XDとは何か、現在の提供状況、主な機能、そしてFigmaとの違いについて解説します。

Adobe XDとは|UI/UXデザインに特化したAdobe製ソフトの基本

「Adobe XD(Adobe Experience Design)」とは、アドビ システムズが提供してきたUI/UXデザインに特化したソフトです。

WebサイトやモバイルアプリなどのUI(画面デザイン)を作成し、実際の操作感を確認できるプロトタイプまでを、ひとつのソフトの中で一貫して作成できる点が特徴とされています。デザインを作るだけでなく、完成後の画面遷移やインタラクションをチームで確認・共有しやすくすることを目的として開発されたソフトです。

これまで、Windows・Mac・Android・iOSなど複数のプラットフォームで使用できるとされ、デザイナーだけでなく、ディレクターやコーダーとのコミュニケーションを円滑にするツールとしても位置づけられてきました。画面数の多いワイヤーフレームや、UI/UXデザインの検討段階における叩き台の作成など、デザインの初期段階から仕上げまで幅広く活用できるソフトとして紹介されてきた経緯があります。

こうした特徴から、Adobe XDはUI/UXデザインという専門分野に特化したツールの代表例の一つとして、これまで多くのデザイナーに利用されてきました。次の章では、このAdobe XDの現在の提供状況について確認していきます。

Adobe XDは現在メンテナンスモード|知っておきたい提供状況

これからAdobe XDを学ぼうと考えている方にとって、まず知っておきたいのが現在の提供状況です。Adobe公式サイトでは、Adobe XDについて「現在メンテナンスモードである」と明記されています

また、Adobe Creative Cloudの現行のプラン一覧ページや機能紹介ページを確認すると、Photoshop・Illustrator・Premiere Proなど他の主要なアプリケーションと並んで案内されていたAdobe XDの記載が見当たりません。既存ユーザー向けの製品ページ自体は残っており、引き続き利用できる導線は用意されているものの、新しい機能が追加されたことを示す最新の情報は確認できていません

こうした状況を踏まえると、Adobe XDはこれから新しく学び始めるツールというよりも、UI/UXデザインの考え方を理解するための一例として参考にする位置づけに近くなっているといえるでしょう。実務で今どのツールが使われているかは、次の章で紹介するFigmaとの比較もあわせて確認することをおすすめします。

なお、既存のユーザーがすぐに使えなくなるというわけではなく、これまで作成したデータの閲覧や編集自体は引き続き行えると考えられます。ただし、今からUI/UXデザインを新しく学ぼうとしている方にとっては、開発が積極的に続けられているツールを選んだ方が、将来にわたって学んだ知識を活かしやすいという側面もあります。ツールを選ぶ際は、操作方法だけでなく、そのソフトが現在どのような状況に置かれているかも合わせて確認しておくとよいでしょう。

Adobe XDの主な機能|デザインモード・プロトタイプモード

Adobe XDには、デザインを作成する「デザインモード」と、プロトタイプを作成する「プロトタイプモード」という2つのモードが用意されてきました。

デザインモードでは、Photoshop・Illustratorと同じくレイヤー構造が採用されており、ベジェ曲線やパスの結合、マスクといった機能が提供されてきました。同じ要素を繰り返し配置できるリピートグリッドや、レスポンシブデザインの作成を補助する機能なども備えているとされています。

プロトタイプモードでは、デザインモードから切り替えることで、画面遷移やアニメーションを含むインタラクティブな動きを再現したプロトタイプを作成できるとされています。作成したプロトタイプは、編集者の追加やプレビュー共有といった形で、チームメンバーと共有する機能も提供されてきました。

これらの機能は、UI/UXデザインにおいて「デザイン」と「動きの確認」を分けて考えるという基本的な発想を示すものとして、ツールの世代を問わず参考になる部分といえます。

また、他のデザインソフトとの連携も想定されており、Photoshop・Illustratorといったアドビ製品でレイヤー構造に慣れている人であれば、比較的スムーズに操作へ移行しやすいという特徴があったとされています。デザインの基本的な考え方や作業の流れを理解する教材としては、現在でも一定の参考価値があるといえるでしょう。

Adobe XDとFigmaとの違い

現在、UI/UXデザインの実務では「Figma」というツールが広く使われるようになっています

Figmaは公式サイト上で「デザイン・コード・AIのための共同作業キャンバス」と位置づけられており、UI/UXデザインの枠にとどまらず、設計から開発まで一貫してカバーする製品として案内されています。チームメンバーが同じ画面上で同時に作業できる協調性の高さも、大きな特徴として紹介されています。

料金面では、Figmaには無料の「Starter」プランが用意されており、無料でも利用を始められる点が特徴です。より高度な機能が必要な場合は、有料プランへのアップグレードも用意されています。

利用環境についても違いがあります。FigmaはmacOS・Windows向けのデスクトップアプリが提供されているほか、ブラウザからログインして利用することもできます。パソコンにソフトをインストールしなくても、Webブラウザを通じてアクセスできる導線が用意されている点は、チームでの共同作業を重視する上での利点の一つといえるでしょう。

Adobe XDが現在メンテナンスモードにあるのに対し、Figmaは現在も案内・提供が続けられているツールです。どちらが優れているという単純な比較ではありませんが、これからUI/UXデザインを学ぶのであれば、現在実務で広く使われているツールの動向も踏まえて学習を進めることが大切です

複数人でのデザイン作業のしやすさという観点でも、両者には違いが見られます。Figmaは同じ画面上でチームメンバーが同時に作業を進められる協調性の高さを大きな特徴として打ち出しており、リモートでのチーム制作が増えている近年の働き方とも相性がよいとされています。こうした働き方の変化も、Figmaが実務で広く採用されるようになった背景の一つと考えられます。

これからUI/UXデザインを学ぶなら

Adobe XDが示してきた「デザインとプロトタイプを一体的に作成する」という考え方は、ツールが変わっても、UI/UXデザインを学ぶ上での基礎として参考になります。

一方で、UI/UXデザインの分野はツールの移り変わりが比較的早い領域でもあります。特定のソフトの操作方法だけを覚えるのではなく、現在の実務で広く使われているツールの動向を踏まえながら、デザインの考え方そのものを学んでいく姿勢が重要です

独学でツールを選ぶ際は、こうした最新の動向を自分だけで追い続けるのが難しいと感じる場面もあるかもしれません。スクールなど体系立てられた環境で学ぶことで、今何を優先して身につけるべきかを整理しながら学習を進めやすくなるというメリットもあります。

こうしたUI/UXデザインの基礎は、実際にツールを使いながら学ぶことでより深く理解できます。体系的に学びたい方は、グラフィックデザイン系講座の詳細を確認してみることをおすすめします。

UI/UXデザインを実務レベルで学ぶなら

UI/UXデザインの分野は、ツールの移り変わりが早い領域です。デジタルハリウッドでは、現在の実務で使われているツールの動向も踏まえながら、UI/UXデザインの実務スキルを体系的に学べる環境が整っています。

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この記事のポイント

  • Adobe XDとは、アドビ システムズが提供してきたUI/UXデザインに特化したソフト
  • Adobe公式サイトでは、Adobe XDは現在メンテナンスモードであると明記されている
  • デザインモードとプロトタイプモードという2つのモードで、デザインと画面遷移の確認を一体的に行える構成になっている
  • 現在の実務では、無料プランもあるFigmaというツールが広く使われるようになっている
  • これからUI/UXデザインを学ぶなら、特定ツールの操作だけでなく現在の実務動向も踏まえて学ぶことが大切

ツールの動向を押さえつつ、UI/UXデザインの基礎から学んでいきましょう。

デジタルハリウッド 編集部

クリエイティブ分野の学び直し・スキルアップに役立つ情報を発信。DTP・Web制作の実務知識からキャリア形成まで、専門スクール運営で培った知見をもとに解説しています。