【VFX Studio】NEWPOT PICTURES
企業訪問レポート

公開日:2025-07-30

今回、映像制作を手がけるNEWPOT PICTURESさんに受講生がご招待いただき、企業訪問をしてお話を伺いました。
映画や配信ドラマ、ミュージックビデオなど、さまざまなジャンルの作品で3D映像やVFX(視覚効果)を担当している企業です。

NEWPOT PICTURESの紹介

最初にNEWPOT PICTURESの業務体制や業務内容についてご説明いただきました。

バーチャルオフィスで世界とつながる制作体制

世界中のアーティストと共にバーチャルオフィスで活動しています。
いつでも、どこでも、クオリティの高い映像制作が可能な体制を整えています。

撮影現場でのVFXサポート「On-set」

Visual Effectsを必要とする映像制作での撮影現場でのプランニング、立ち合い、制作に向けた各スタジオとの連絡などを行っています。監督や撮影監督、照明担当の方等と話して、ここに照明を置くことでVFXで炎を出すので馴染みますよ、といったようなプランニングを現場で行っていきます。

Maya、Houdini、Nukeを駆使したVFX制作

メインツールとして、Maya,Houdini,Nukeを使用した制作業務を行っています。
企画、撮影立ち合いからプロジェクトに参加し、技術検証や新しいビジュアルの提案などを行い、ハイクオリティな制作に取り組んでいます。

LIDARによる撮影現場のスキャニング

スタジオやロケ地にて、LIDAR(ライダー)を使用した撮影現場のスキャニングサービスを行っています。大学の災害シミュレーションによる研究目的や、遊園地のアミューズメント企画のためなど様々なことに使用されています。




現場で活躍するために、学んでほしいこと

映像の仕事に興味を持ち学校で学んでいるみなさんにアドバイスをお願いしたところ、大変具体的なアドバイスをいただいたのでご紹介します。

今のうちに知っておくと強い武器になる、でも案外見落とされがちなこと

今の学生さんはMayaやHoudini、Nukeなどのツールの知識は学んでいらっしゃいますが、絵づくりの本質をもっと知っているとより良いものが作れると思っています。

海外のアカデミーでは、ソフトを使う前に「構図」「光の回り方」「画像処理の仕組み」などを理論として学ぶカリキュラムが組まれています。それは、“良い絵を判断する力”があってこそ、道具を使いこなせるからです。

ソフトは覚えれば誰でも使えます。でも、何を見て、どう感じて、どう直すか――そういった画を見る力は、意識していないと身につきません。

例えばレンダリング。

レンダリングについても、ただ設定して「出す」ことはできても、その中身や最適化(オプティマイズ)の考え方までは深く理解していないことが多いです。

  • 適正なサンプル数を見極めること
  • 最大限にクオリティを保ちつつ、無駄を省くこと
  • さまざまなパターンを出して選ぶ=トライアンドエラーが品質を高める

こうした試行錯誤を通じて、ようやく“絵づくり”が自分のものになっていくのだと思います。こういった情報にも、ぜひ興味を持って調べてみてください。

NEWPOT PICTURESが求める人材について

NEWPOT PICTURES

受講生も気になる、採用基準についてもTechnical Skills、Artistic Skills、Soft Skillsと細かく説明いただきました。

技術と感性、そしてチームで動ける力を持つ人

NEWPOT PICTURESでは、技術はもちろん、感性と人間力を大切にしています。
“かっこいい映像”は、想像力と観察力、そして細部へのこだわりから生まれます。
監督の意図をくみ取り、チームで支え合いながら最適な表現を探る姿勢。
変化に柔軟に対応し、自ら考えて動けることも現場では重要です。

一緒に、こだわりながら、映像をつくっていける人と働けたらうれしいです。

訪問を終えて

帰り道も興奮気味に「勉強になった!」「聞きたいことが聞けた!」「やる気が出た!」と話してくれた受講生たち。
目指す目標が明確になり、日々の学習にも身が入りそうですね!

お忙しい中、見学させていただきありがとうございました!


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