公開日:2025-08-05
バイオハザードやモンスターハンターをはじめ、世界中で愛される人気ゲームシリーズを多数手がけ、常に革新的なエンターテインメントを生み出し続ける日本を代表するゲーム開発会社である株式会社カプコンへ企業訪問し、デジタルハリウッド卒業生の井上湧也さんにインタビューを行いました!
株式会社カプコンについて
株式会社カプコンではどんな役割を担当されていますか?
現在は、シネマティック班のゲームのイベントシーン制作に携わっていて、セクションリーダーという立場で働いています。
スケジュールの管理や、実際の作業、チームのメンバーとのやりとりなど、業務は幅広く携わっています。
入社当時はアニメーターとしてスタートしましたが、いろんな経験を重ねながら、現在の立ち位置に至っています。
株式会社カプコンの特徴や社風を教えてください。
働き方としては基本出社です。自分は大阪開発勤務ですが支店先とのやり取りは通話などで距離を感じない環境が整っています。配属先については入社前に相談が可能です。入社後も折に触れて相談が可能なので、風通しの良い環境になっています。
デジタルハリウッドでの学びとキャリア形成
デジタルハリウッド入学前はどのようなことをされていましたか?
入学前は介護の勉強をしていたり、アルバイト中心の生活を送っていたりしていました。
小さい頃から映画やゲーム、エンタメが好きで、最初はイラストや2Dアニメーターを目指そうと考えていたそうですが、「これで食べていけるのか?」という不安もあって、少し違う道を探し始めました。
そんなときに3DCGに出会い、「面白そうかも」と感じたのがきっかけです。
たまたま目にしたデジタルハリウッドの広告をきっかけに「1年だけ本気でやってみよう」と決意し、
徳島から大阪へ移住しました。生活費や学費も自分で準備して、バイトをせずに学業に集中する1年間をスタートさせました。
実際にCGを学んでみていかがでしたか?
入学してすぐに感じたのは、「やること、覚えること、めちゃくちゃ多いな」でした。
その中でも大変だったのは、「作りたいものを自分で考えること」。0からアイディアを生み出し、限られた期間内にオリジナル作品として1人で形にする。自由だからこそ難しい、という悩みに直面しました。
一方で、印象に残っているのは3か月課題(入学~3か月の短期間で制作するCGの静止画作品のこと)。
未経験の状態から「ここまで作れるようになったんだ」と達成感を得ました。
その後は制作が大変すぎて、夜通し作業することも多く、学校のオールナイト開放をフルに活用していました。
当時は、年上の受講生や業界経験者も多く、授業外でも刺激をもらえる環境があったのがありがたかったです。
就職活動はどうでしたか?
在学中に校内で参加したカプコンの企業説明会によって、企業に興味を抱き選考に進みました。私はイベント参加時に完成されたポートフォリオではなく、日々の練習やノート、ラフスケッチのようなものを採用担当の方にお見せしました。「これまでこういうふうに努力してきました」という学習プロセスの記録を当時評価していただき、書類選考を突破しました。「何が作れるか」も大事だけど、「どう向き合ってきたか」「どれくらい本気で取り組んでるか」が伝わることの方が大事な場面もある、という実感がありました。
これから映像・CGの道を目指す人へ応援メッセージ
まず、作りたいものがあるなら勉強してみたらいいと思います。プロレベルじゃなくても、自分の得意なことが一つあれば、それが強みになります。
やる気が伝わる人は、現場でも本当に評価されるし、熱意が一番大事。
迷ってるなら、まずはやってみること。学んだことは必ずどこかで活きてくると思います!