本科CG/VFX専攻

夢は声に出そう!憧れのディズニーで
エフェクトアニメーターとして活躍!

卒業生のプロフィール

PROFILE

堀グレイスさん 

本科CG/VFX専攻卒業

入学前
広告代理店営業、映像制作会社2DCGデザイナー
卒業後
Walt Disney Animation Studios, Effects Animator

卒業生インタビュー

INTERVIEW

  • 映像制作を学ぶキッカケは何でしたか?

    高校の授業で触れた映像編集

    高校の情報の授業で映像編集を学んだことをきっかけに、映像業界に興味を持ちました。その頃は今ではよく見るようになったVlogを作っていました。日常生活を撮影し、切って繋げ、1年の終わりにはモンタージュにしていました。(※モンタージュ:映画技法で、複数の映像の断片を組み合わせてひとつの連続したシーンを作る方法)
    当時バンドをやっていたり、MTVでインターンをしていたりと、音楽にも興味があったのでミュージックビデオを作れたらいいな、という思いや、テレビコマーシャルにも興味ありましたね。
  • 3DCGを本格的に勉強しようとしたキッカケは?

    親にもらった映像編集ソフトが原点!

    親が誕生日にAfterEffectsを買ってくれたんですね。今まで撮影したものを繋げるだけだったのが、ゼロからコンピューターの中で作り上げるのが楽しく、チュートリアルを見ていたらハマりました。そこが原点です。

    大学を卒業して広告代理店の営業職を3年した後、もっと映像制作に近い仕事をしようと映像制作会社に転職し、2DCGデザイナーになりました。仕事をしていく中で、3DCGも出来たほうが重宝されるなと思ったんです。2Dは独学で勉強したのですが、3Dは独学ではなかなかうまくいかず、片手間にやるのではなく、きちんと学ぼうと学校に行くことを決めました。

  • デジタルハリウッドを選んだ理由を教えてください

    業界で活躍するデジハリ出身の知り合いがいて

    映像制作会社は10人くらいの規模の小さな会社だったのですが、そのメンバーのうち2名がデジタルハリウッドの出身の方で、手際良く3Dモデリングをしている姿を見て、こんな風に作れるようになりたい!と思い、彼らの出身校であるデジタルハリウッドに入学しました。デジタルハリウッドは、卒業生の作品も魅力的でしたし、9月から始まり、1年で修了するコースがあったことも大きかったです。
  • 受講生時代の思い出を教えてください

    授業外のOJTにも参加!クラスを超えて仲間ができた

    当時、本科01という制度があり、CGのコース、デザインのコース両方の掛け持ちができたので、両方の授業と課題に追われるデジタリハリウッド中心の生活でした。校舎にずっといたので家にいる時間より、学校にいる時間が長かったです。 授業以外の学内OJTで、サンプラザ中野くんとパッパラー河合氏のユニット、PIKKARI*BROTHERSのミュージックビデオを作る企画にも参加しました。(※OJT:On-the-Job Training 実際の案件などを通じて、ワークフローや制作経験を学び、訓練に取り組むこと) グリーンバックを使い、撮影から編集まで、全プロセスを楽しく制作することができました。このOJTに参加することで、他のクラスの方はもちろん、デジタルハリウッド大学の方とも繋がりができたのも嬉しかったです。 このOJTの経験で得たスキルを使い、卒業制作も他のクラスの方と合同で実写合成の作品を作りました。OJT主催の小倉講師には感謝しています。
  • 卒業後、役立ったことや実現できたことはありますか?

    幅広い学びが進路決定に繋がる

    Maya, ZBrush, Houdini等、幅広い3DCGソフトを一通り経験できたのは、卒業後の進路を決めるにあたり大いに役立ちました。
  • 海外で働きたいと以前から考えられていたのですか?

    きっかけはデジタルハリウッドの講演!

    実はアメリカで働きたいと思ったきっかけは、デジタルハリウッドで開催された海外クリエイターの講演でした。その講演に参加した後から「海外で働きたい!アメリカに行きたい!」と声に出すようにしたんです。するとデジタルハリウッドの受講生から海外で働いている人紹介できるよ!と声をかけていただいたり、先生からこういう学校あるよと教えてもらったりしました。
  • デジタルハリウッド卒業後、もう一つ学校に通われたと聞きました

    アメリカの専門学校でスペシャリストの道へ

    デジタルハリウッド卒業後は、ハリウッドを代表するCG専門学校Gnomon School of Visual Effects(※以下ノーモン)に通いました。デジタルハリウッドではMayaを中心に1年間3DCGの基礎をしっかり学びましたが、ノーモンでは専門的な授業を受講できます。私はHoudiniとNUKEに特化して1年間学びました。日本だとジェネラリストが重宝されますが、アメリカの大きな会社では分業制が進んでいます。デジタルハリウッドを受講するとモデリングからアニメーション、エフェクトなどすべて1人でできるようになるので、1作品を1人で作り上げることができるのがすごいところだと思っていますが、一方で、ノーモンの受講生やアメリカのクリエイターは、専門特化し、とても高いクオリティでモデリングだけ、エフェクトだけ、といった形で制作しています。
  • 現在はどんなお仕事をされていますか?

    担当はキャラクター以外の動いているもの全部

    Walt Disney Animation Studios,でEffects Animatorをしています。ソフトはほぼHoudiniを使い、キャラクター以外の動いているもの全部を担当しているというとわかりやすいかもしれません。具体的には、背景に流れる川、風に舞う葉っぱ、雲や煙などの物理現象が多いです。 制作の流れとしてはモデリング、アニメーション、レイアウトの後にくる作業です。 2021年11月に公開し、現在はディズニープラスで配信中の『ミラベルと魔法だらけの家(原題 Encanto)』、同じくディズニープラス配信予定の映画『ズートピア』の新シリーズ『ズートピア+』、2022年11月23日公開ディズニー最新作『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界(原題Strange World)』の制作に関わっています。
  • 会社の風土はどうですか?

    進捗共有はお互いに拍手!

    ディズニーはめちゃくちゃポジティブです。アメリカの映像業界だとデイリーズという進捗を確認する打ち合わせがあるのですが、毎回、進捗共有してくれてありがとう!ここをこうしたところも見てみたいな!といった感じで、ダメ出しをするのではなく、前向きに指摘をしてくれます。そして、共有が終わると「拍手!」とみんなで拍手するんです。これは、アメリカの他社から転職してきた方も驚く、ディズニーならではの文化です。

    この明るくてポジティブな雰囲気で、私もがんばろう!と思えます。

    コロナ禍の入社でずっとリモートで働いていたのですが、最近ようやく会社への出勤をする機会も出てきたので、気軽に質問したり、制作物を見てもらったりできるようになったのが嬉しいです。これからもっと発見があると思います。

  • これから3DCGを学びたい方、受講生へのメッセージをお願いします

    身近なリソースはフル活用!& 夢は声に出していこう!

    身近なリソース、というのは一番大きいのは人だと思っています。受講生の皆さんにぜひおすすめしたいのが、担任の先生はもちろん、担任以外の先生にも積極的に質問をすることです。先生にもそれぞれ得意分野があるので、得意分野に合わせて質問をしていくことで、デジタルハリウッドを120%活用できます。受講生も他のクラスの受講生と話すことで様々な発見もありました。

    オンライン学習教材『Any』も何回も見て、何周もしました。そこから学ぶことも多いので何度も見てみてください。

    夢は声に出していくということは、私が海外で働きたい、と声にしていて多くの方に情報をいただけたように、とても大事だと思っています。デジタルハリウッドの友達も、海外に行きたい!とずっと言っていた方が最近海外に渡った情報も聞きました。ちなみに、海外に行きたい人は鍋潤太郎さんの本「ハリウッドVFX業界就職の手引き」が役立ちますよ!

  • 今後の意気込みをお願いします

    私が憧れていたように、多くの方がディズニーの作品を好きだといってくださるので、そういってもらえる作品を作り続けたいです!

同専攻の卒業生

GRADUATE