本科CG/VFX専攻

海外のアニメーション制作会社でFXアーティストとして活躍されている卒業生へインタビュー!

卒業生のプロフィール

PROFILE

都築 賢人さん 

本科CG/VFX専攻卒業

入学前
大学生
卒業後
ポリゴン・ピクチュアズ
     ↓
 Mikros Animation
(カナダ・モントリオール)

卒業生インタビュー

INTERVIEW

  • デジタルハリウッドに入学する前はCGなどのクリエイティブ経験はありましたか?

    「全くなかったです」

    小さい時からずっとバレーボールをやっていたので、大学もバレーボールの特待生で入り、全日本などの大会にも出ていたのでプロを目指していました。しかし怪我をしてしまい夢半ばで諦めてしましました。

    「好き」という気持ちからCGの世界に飛び込みました。

    映画やアニメがもともとすごく好きで、CGWORLDでたまたまデジタルハリウッドを見つけて1年間勉強したい!と思いました。
  • 学び始めた当初から行きたい業界など決まっていたんですか?

    特に決まっていませんでした。

    学び始めた当初は、正直パソコンの電源がどこにあるのかも分からない状態でした。
    ですが、学んでいくうちにCGの面白さやパソコンってすごいなって思い、どんどん意欲が上がっていきました。
    入学して半年後位に、たまたま参加したHoudiniのクラスがあり、そこで一気にVFXやCGアニメーションに興味を持ちました。そのまま卒業制作も、3Dの流体シミュレーションをメインとしたリールを作りました。

    デジタルハリウッドを卒業する頃には就職も決まりました。

    1年通学し、卒業する3月頃には、ポリゴン・ピクチュアズの当時のエフェクト部長に声をかけてもらい、就職も決まりました。
    最初はジュニアポジションから始まり、2年後くらいにはスーパーバイザーまでやらせてもらって、最後の1,2年はテクニカルアーティストを担当していました。マレーシアの支社に出向し2,3ヶ月日本人以外の方と働く機会がありました。それを機にハリウッドを目指そうと決意しました。
  • 現在の会社(Mikros Animation:カナダのアニメーション制作会社)はどのように入社が決まったのですか?

    日本の会社と同じように自分でレジュメやポートフォリオを用意して会社に送りました。

    20代中盤くらいから少しずつコンスタントに何社かには送っていたのですが、その時は全く連絡も返ってきませんでした。ですが、今年に入ってから急に15社くらいに送って半分くらいは人事面談(Job Interview)に行けるようになりました。
    その中でMikros Animationは自分の拙い英語もすごい真剣に聞いてくれて、自分の短いキャリアの中やってきたことをすごい評価してくれました。Mikros AnimationのFXスーパーバイザーとVFXスーパーバイザーが、自分を必要としてくれていたこともあり、この会社に決めました。
    ▼Mikros Animation社内の都築さん(働き始めた後のお写真)
  • 面接などは、日本からオンラインで行っていたのですか?

    面接は全てオンラインで行いました。

    会社によって、人事面談、制作工程の面談と分けて行った企業もありました。
    求人情報などは、企業の採用ページやリクルーターの人の情報を参考にして海外就職の準備を行いました。 この業界では、人の紹介などで直接会社の人事と繋がることも多いのですが、僕の場合は海外のスタジオとの繋がりも大してなかったので自分でアプライしました。
  • デジタルハリウッドで学んだことで今に活きていることはありますか?

    技術面でも他の面でも活きています。

    技術面で言えば流体シミュレーションや、CGテクニックを使ったシミュレーションの分野はすごく生きていますし、それ以外でいうと、人とのコミュニケーションの部分が今に繋がっていると思います。 僕がいたクラスは18歳~40代後半の人たちが同じ分野で頑張っていて自分のモチベーションも上がっていました。自分一人でやるよりも、仲間と切磋琢磨した方がやる気が出ますよね。 先生も特に縛りのない方だったので、自由に興味のあるものを突き詰められてよかったです。
  • 卒業後はデジタルハリウッドでティーチングアシスタント(TA)も担当してくださいましたが、何故TAをやろうと思ったのですか?

    人に教えることに興味を持ったからです。

    就職した後も、自分の得意分野であるHoudiniを使ったシミュレーション分野についてのセミナーを外部でさせてもらったり、シーグラフアジアで講座を開いたりしたことをきっかけに人に教えることに興味を持ちました。

    TAの経験を通して人に教える難しさを学びました。

    自分が当たり前に持っている知識でも、何も知らない人には伝わらないので、いかに相手目線になって教えるかの大切さを学びました。
    そこは、学生時代に後輩にバレーボールを教えるときに学んだことをTAでも活かせたのかな?と思いました。
  • 将来の展望はありますか?

    誰もが知っているようなメジャータイトルの中心人物になりたいです。

    そんなに先の将来は分からないですが自分が影響されたような、誰もが知っているようなメジャータイトル、プロジェクトに携わるだけではなく、中心人物になって、自分の考えや作り方を共有していい作品を作れるような人間になりたいです。
  • CGを学んでいる方に向けてメッセージをお願いします。

    焦らない・諦めない・腐らない

    難しく考えてしまう時もあると思いますが、実はいたってシンプルでやればやるだけ自分の力になるし、今きつくて辛いとか、悩んだり大変だなと思うのは誰しも通る道で、そこを通り過ぎれば花が咲くと思うので頑張ってほしいです。
    何か実現したいこと、やってみたいこと、興味があることがある時、挑戦しているときに焦らない、あきらめない、腐らないということを覚えておいてください。継続すること、忍耐力は必ず必要となる要素です!
    近道はなくて、本当にやった分だけ自分の階段を上がれると思うので頑張ってください!

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