本科CG/VFX専攻

CG会社で現場のコミュニケーションを

円滑にするためにCGの工程をしっかり学びたい!

卒業生のプロフィール

PROFILE

浅田真理子さん 

本科CG/VFX専攻卒業

入学前
マーザ・アニメーションプラネット株式会社にてコーディネーターを担当
卒業後
マーザ・アニメーションプラネット株式会社にてコーディネーターを担当

卒業生インタビュー

INTERVIEW

  • 3DCGを本格的に学ぼうと思ったきっかけは何でしたか?

    今後のキャリアを考えたときにもっとCGのことを知らなければいけないと痛感したのがきっかけです。

    アメリカの大学を卒業した後に帰国し、出版社でホビー関連の雑誌や書籍の編集をしていました。その後、エンタメ業界であること、英語を使えることを条件として転職活動をし、 マーザ・アニメーションプラネット (以下マーザ)に入社しました。
    当初はバックオフィス部門に所属し、事務の仕事を6年ほど経たあとに企画開発に異動になりました。

    通訳のニーズが一定あり、特に大型の映画案件が動くときは海外のアーティストの方がたくさん入ってきます。そうすると本職の通訳ではなくてもちょっとした所で通訳のお手伝いをすることがあったのですが、その時に ただ英語ができるということと、CGを理解してそれを英語で伝えるというのは全く違う と感じました。
    通訳として呼ばれたのに役に立たないという経験を何度もしました。悔しかったし、恥ずかしかったし、申し訳なかった。 今後のキャリアを考えたときに英語を使っていくことを前提とするならば、もっと3DCGのことを知らなければいけないと痛感しました。
  • 現在はどのような業務を担当していますか?

    いろんなことをさせてもらっていますが一言でいうとコーディネーターが近いかと思います。

    通訳をすることもありますし、PM(プロジェクトマネージャー)としてプロジェクトに携わっていることもあります。去年からはチームマネージャーとして管理業務にも関わるようになりました。どれも仕事を通じて 人と人をつなぐ業務なので、一言でいうとコーディネーターが一番近いかと思います。 アーティストにもスペシャリストやジェネラリストがいますが、事務方のジェネラリストであろうというところを目標としています。

    私には色々やるのが向いていたんだろうなと感じます。

    ひとつのことを極められないということがコンプレックスだった時期もありましたが、いろいろなことを一通り知っていて実践できるというのも誰にでもできることではないのではないか。何らかの突出した分野で100%の結果は出せないかもしれないけれど、幅広いタイプの仕事で平均して60~70%くらいの結果から始めて、上げていくようなやり方もありではないかと考えられるようになりました。
  • デジタルハリウッドを選んだ理由があれば教えていただきたいです。

    周りにデジタルハリウッドの卒業生の方がすごく多かったからです。

    マーザのアーティストにも、アーティストからマネジメントに転身した人たちにもデジタルハリウッドの卒業生が多かったので、 一番親しみを持っていたというのが大きかったです。 あとは当時住んでいた家がデジハリに近かったので通いやすかったということもあります。他にもいろいろな専門学校がありますが、CGを学ぼうと考える前からデジハリの名前はずっと聞いていました。
  • 受講前と受講後で大きく変わったことはありますか?

    現場のコミュニケーションが円滑になりました。

    デジハリに通うことを決めたときに、忙しさを言い訳にして途中で挫折しないよう「退路を断とう」と思い、会社の人に受講することを宣言しました。 卒業後、現場のアーティストからはそこまでやろうとする人はなかなかいないということで一目置いてもらえるようになったような気がします。
    少しでもそれによって好印象をもってもらえたなら、英語を介さない仕事の場合でも、 現場のコミュニケーションが円滑になりますのでそこも大きかったです。

    通訳もひとつの柱だと受け入れてもらえました。

    最近は自分が関わっていないプロジェクトでも通訳のご相談を受けることが増えました。 デジハリに行ってから通訳もひとつの柱として受け入れてもらえたと思います。 CG用語には独特なものも多く、直訳してしまうと良く分からない言葉になってしまうことがあります。デジハリで実際に手を動かして得た知識が大きな助けになっています。
  • 受講生時代の思い出を教えていただきたいです。

    様々なバックグラウンドを持つ方と関わることができました。

    デジハリ時代の同期だった方が卒業後に入社しているんですが、 新しいご縁のきっかけが作れた のはとても嬉しかったです。
    あとは、ほとんどの受講生は年下だったので、 若い方が何をしようとしているのか、何が好きなのか直接触れるのは刺激になりました。 隣の席になった子とかと一緒にご飯を食べたりして、年齢関係なく仲良くしてもらいました。

    仕事をしながら課題を仕上げるのは大変でした。

    カリキュラム後半、仕事がかなり忙しく、休学しないといけないかもと思いつめたことがありました。その時にスタッフの方が「浅田さんがデジハリに通う目的はCGアーティストになることではないのだから、自分ができることの範囲をやり抜けばいい」というアドバイスをしてくださり、すごく救われました。
    正直自分が作った作品の出来は全然褒められたものではありませんが、 目的を間違えずに遂行するということにおいてはやるべきことをやったと考えています。
  • 卒業後、実現できたことがあれば教えていただきたいです。

    チームとしての一体感を、その中の一人として味わえたことです。

    出版社で編集をしていた時から、表現したいことがある人のサポートをしてその成果を世に出すこと、 新しい作品の創造に関わることに喜びを感じています。
    クオリティの高い映像が生まれる瞬間に、その一員として立ち会えることが嬉しいです。CGの知識を得たことで通訳やプロジェクトマネージャーとして チームの一員として会社に貢献できた、メンバーと一体感を味わえたというのは大きいです。
  • 今後の意気込みを教えてください!

    常に成長し続けていきたいです。

    今後もプロジェクトの現場でお仕事をしていきたいと思っています。 新たな仕事をする度に新しい学びを得て、成長し続けていきたいです。
  • これからCGを学ぼうと思っている方に向けてメッセージをお願いします。

    視野が広がること、知らなかったことを知ることは楽しいことです。

    皆さんは何かを得ようとして学校に入られると思うのですが、 私はまず勉強すること自体が尊い行為だと思っています。
    私もそうですが、具体的な夢やライフプランを持っている人たちばかりではないのではないでしょうか。 きっかけは何でもいいので、 目の前のやってみたいこと、興味のあることをやってみて、 そこから将来やりたいことが生まれてくるかもしれない、くらいの気楽さでもいいんじゃないかと。学ぶことによって世界が広がると、ちょっと人生が楽しくなるかもしれません。
    今回のインタビューが誰かにとって、 CGの会社の中にもアーティストだけではなく、いろいろな人が働いている、そのどこかに取っ掛かりを持てるかもしれない と感じるきっかけのひとつになれば嬉しいです。

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