公開日:2023-07-01
【目次】
Pencil+とは?
Pencil+4との違いとは?
Pencil+4の主な機能
まとめ
今回は、Pencil+を使ったないことの方向けに、Pencil+についてご紹介させていただきます。
Pencil+とはCGを学ばれている方は使用したことのある方もいらっしゃるかもしれませんが、プラグインになります。Pencil+を開発しているPSOFT(株式会社ピー・ソフトハウス)は2023年1月にBlender 向けの製品となる Pencil+ 4 Line for Blender の情報を公開するなどまだまだ進化の続くプラグインですので気になっている方も多いのではないでしょうか。ぜひ今後使用を検討されている方は、本記事を参考にしてみてください。
Pencil+とは?
Pencil+とはペン画や色鉛筆のような描画やセル画のような表現を可能にする、
Maya/3dsMax用のトゥーンシェーダープラグインです。
セルルックを表現できるレンダラーや、プラグインはいくつか存在しましたが、
Pencil+の登場以来、少なくとも3dsMaxをメインツールとする現場では
ほぼPencil+一色となる程です。
元々は3dsMAX用のプラグインしか用意されていなかった事と、
日本のアニメーションやイラストレーションに見られる
独自のアートスタイルを3Dで再現できる事より、
日本のアニメ業界では3dsMaxの需要が高いものと思われます。
Pencil+はアニメーションやイラストのみならず、
プロダクトデザインやグラフィックデザインの
ヴィジュアライゼーションツール、モーショングラフィックなどにも最適です。
また2018年にはMaya用のプラグインも用意され、
マルチプラットフォーム化された事で、
更なるユーザー拡大に貢献するものと思われます。
Pencil+4とは?
Pencil+の現在(※2023年3月時点)の最新バージョンはPencil+4です。
3DCGツールとしては3ds Max、Mayaに対応しています。
PSOFT Pencil+ 4 for Maya は、セル画のような表現を実現するノンフォト リアリスティック レンダリング プラグインです。
PSOFT Pencil+4 for 3ds Max は、ペン画や色鉛筆のような描画やセル画のような表現を可能にするノンフォト リアリスティック レンダリング プラグインです。
「PSOFT Pencil+ 4 Line for After Effects」や、「PSOFT Pencil+ 4 Line for Unity」もリリースされています。
Pencil+4の主な機能
Pencil+4では上記の様なマルチプラットフォーム対応のみならず、
機能の拡充、高速化、マルチスレッド対応など、
前バージョンのPencil+3から大幅なバージョンアップを施されています。
●Pencil+4の主な機能
・マテリアル
セルルックのフラットな表現や、鉛筆画の様な質感を表現できる。
・ライン
オブジェクトのアウトライン(輪郭)を機械的に均一な線で表現したり、
ラフスケッチの様な線、あるいは漫画のペン入れの様に、
抑揚のある線でのアウトライン表現が可能。
・モディファイヤ
漫画などに用いられる誇張したパース表現や、
オブジェクトと陰影を個別に作成できる法線コピー機能により、
通常のトゥーンシェーダーによる3DCG感を払拭する事が出来る。
・レンダーエレメント
コンポジットを考慮し、マテリアルやラインを個別ファイルに出力可能。
また、AfterEffects上でラインの再編集を可能とする
PLDファイルの出力も可能。
・ユーティリティー
一度に複数のマテリアルのパラメータを変更することができる、
スプレッドシート機能やPencil+3で作成されたデータを、
Pencil+4に変換するコンバーターなど、
便利なプラグインも配布されています。
まとめ
今回は、Pencil+を使ったことがない方向けに、概要を紹介させていただきました。
CGを学ぶ際は、よく耳にしたり使用したりすることの多いプラグインですので、CGをこれから学ぼうと思っている方は参考にしてみてください。