マットペイントとは?用途や作成方法を解説

マットペイントとは

マットペイントとは実写のような背景画を描くことです。マットペインティングと呼ばれることもあります。画面内の一部にペイントした絵を配置し、奥行きのある背景などを表現します。カメラエフェクトの中でつくれなかった背景や舞台を創り出すことができます。映画「Star Wars」のエピソード4、5、6などの時代はCGIによる背景制作が不可能だったため、手描きでリアルな絵を描きオプチカル合成の素材にしたそうです。現在は、3DCGを用いたり2DCGを用いて背景画像を生成し、合成用の素材とする場合がほとんどです。マットペイントを描く方をマットペインターと呼びます。

マットペイントの歴史

1900年代から『マットペインティング』という技法が映画製作で使われています。ノーマンドーンというアメリカの映画監督がスチルカメラマンとして働いたころに、ガラス板に描いたのがきっかけでガラスマットペインティングが使われるようになりました。

世界的人気のスター・ウォーズシリーズでもその技術は使われています。「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」の反乱軍の格納庫のシーンで、ハン・ソロの宇宙船ミレニアム・ファルコンやAウイングなどの機体がいくつも並んでいるシーンはすべてマットアーティストの手描きなのです。


1990年代以降、映像業界へにパソコンがどんどん導入されるようになり、マットペイントもAdobe Photoshopなどのツールを使用した形へ変化しました。



マットペイントの用途

マットペイントは映画の撮影セットなどで空の描写や都市の風景などに使われます。マットペイントのおかげで私たちは『スターウォーズ』や『指輪物語』、『アバター』、『トランスフォーマー』などのファンタジーやSFの世界を味わうことができるのです。もちろん、ファンタジーに限らず『タイタニック』などの映画にも使われています。

デジタルマットペイントの作成方法

方法①アナログ

今は映画はデジタルで製作されていますが、その前はアナログで作られていました。その当時のマットペイントはガラスかボードの上に描かれていました。ガラスなので後ろから光を当てると光がステンドグラスのように通り抜ける利点があります。一方ボードに書かれたマットペイントは耐久性という利点がありました。



方法②デジタル

現代はマットペイントもデジタル化されています。3Dのモデル、テクスチャ、照明などを組み合わせ、リアルに近づけていきます。デジタルになっても巨大なことは変わらず、システムリソースを大変使います。それに絶えうるコンピューターが必要となります。映画はもちろんのこと、今は4Kテレビも普及しているので、それに絶えうる画像である必要があります。

デジタルマットペイントを作成するために学ぶべきこと

デジタルで作成する際Photoshopといったペイントソフトを使っていきます。加えて。Adobe AfterEffectsといったデジタル合成ができるソフトや、3DCGソフトMaya、同じく3DCGでスカルプティングができるZbrushといったソフトを使用していくことで、よりリアルであったり、創造的な世界を作り出すことができます。このような引き出しを増やしていくこと、そして、コンポジットのスキルを身に着けるとよいでしょう。

そして、伝統的なペインティング手法、写真の基本知識、色についての知識などもしっかり学ぶことが必要です。

まとめ

マットペイントについてお伝えしてきました。実写、CGモデルといったものと平行してマットペイントを使うことで映像の世界観を広げていくことができます。マットペインタ―として活躍するためには身に着けるべきことが多いですが、世界観を作るスペシャリストであり魅力的な仕事といえるでしょう。

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