公開日:2024-04-05
「MAMP(マンプ)」とは、『Apache Friends』が開発元のWeb開発に必要なフリーソフトをまとめて扱うパッケージソフトウェアです。MAMPは「Mac(マック)」に特化しており、「Windows (ウィンドウズ)」の場合は「XAMPP(ザンプ)」が使用されることが多いです。
Webアプリケーションなどの開発を行うには別々にソフトウェアをインストールする必要がありますが、これらを一括でインストールできるようになる非常に便利な無料のパッケージです。MAMPを使うことでMacがWebサーバーとなり、「WordPress(ワードプレス)」などの開発がローカル環境で行えるようになります。
【目次】
MAMPの特徴と名前の由来
MAMPを使うことで以下をまとめてMac環境にインストールすることができます。
- 『Apache(アパッチ)』:Webサーバソフトウェア
- 『MySQL(マイエスキューエル)』:データベース管理システム
- 『PHP(ピーエイチピー)』:Webプログラミング言語
このように最低限必要な開発環境を簡単に整えることができるため、非常に人気があります。
そしてこれらの頭文字に『Mac OS X』の頭文字の「M」を付けたことがMAMPという名前の由来になっていると言われています。
関連リンク:XAMPPとは
関連リンク:Webデザイン用語辞典/Webデザインの基本用語を分かりやすく解説
MAMPを使用するシーン
Apache Webサーバのインストールは初心者には難しく感じることが多く、開発前に挫折をすることもあります。ですがMAMPを使うことで開発を初めやすくなります。
WordPressのテストをローカル環境で行いたい場合、PHPを用いてテストを行いたい場合、プログラミングの勉強をしている場合などに利用されています。また企業の実運用試験としても使われることがあります。
【Mac編】MAMPのインストール方法
①MAMPは公式ホームページへアクセス
②公式サイトからMacOSを選択しダウンロード
③インストーラーのファイルをダウンロード完了後、ダブルクリックで開く
インストーラーがダウンロードされますので、ダウンロードが完了したらダブルクリックで開きます。
ダウンロードが完了すると「.pkg」ファイルがダウンロードフォルダに保存されます。
④インストーラーを開くとMAMPのインストールまでの案内が表示されるので案内に従ってインストールを進める
このような手順でインストールの案内がされます。英語で情報が表示されることもありますが、内容を確認し、基本的に「続ける」を選択します。
ソフトウェアの使用許諾を確認するポップアップが表示されますので、同意するを選択します。
インストール先を確認し、「ソフトウェアをインストール」をクリックし、インストール許可をします。
「インストールが完了しました」が表示されればインストール完了です。
【Windows編】MAMPのインストール方法
①MAMPは公式ホームページへアクセス
②公式サイトからWindowsを選択しダウンロード
③インストーラーのファイルをダウンロード完了後、ダブルクリックで開く
インストーラーがダウンロードされますので、ダウンロードが完了したらダブルクリックで開きます。
④インストーラーを開くとMAMPのインストールまでの案内が表示されるので案内に従ってインストールを進める
基本的に、MacOSとインストール手順は同じです。インストーラーの案内手順に沿ってインストールを進めましょう。
MAMPの使用方法
コントロールパネルから操作
・コントロールパネルを開く
まずは、コントロールパネルを開きます。コントロールパネルでは、MAMPを操作することができます。
Macの場合は、「MAMP.app」、Windowsの場合は、「MAMP.exe」をダブルクリックすることで、コントロールパネルを開くことができます。
・Apache(サーバー)とMySQL(データベースを起動させる
hostsファイルの設定
作成したPHPファイルをブラウザで表示できるようにするためには、hostsファイルの設定が必要です。
【開き方】
・Macの場合
/private/etc/hosts
ファインダーを選択→メニューバーの「移動」 →「フォルダを移動」 → 「/private/etc」を選択して「移動」 → hostsファイルを探す
・Windowsの場合
C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts
Windowsでhostsファイルを編集する場合は、メモ帳を管理者権限で開きます。
Windowsボタン → Windowsアクセサリ → メモ帳を左クリック → その他 → 管理者として実行
【設定方法】
「IPアドレス(127.0.0.1)」を記述し、その横に「ドメイン名」を記載します。
vhostsの設定
1つのIPアドレスで複数のWebサイトを運用する場合は、vhostsの設定が必要です。
・httpd.conf(vhostsの親ファイル)の設定する
初期状態では、httpd-vhosts.confが有効化されていません。
コメントアウト(無効化)をすることで有効化されます。
【階層】
Macの場合
/Applications/MAMP/conf/apache/httpd.conf
Windowsの場合
C:MAMP/bin/apache/conf/httpd.conf
【コメントアウト】
Macの場合
Include /Applications/MAMP/conf/apache/extra/httpd-vhosts.conf
Windowsの場合
Include conf/extra/httpd-vhosts.conf
・httpd-vhosts.confを見つけテキストエディタで開き、追記する
【階層】
Macの場合
/Applications/MAMP/conf/apache/extra/httpd-vhosts.conf
Windowsの場合
C:MAMP/bin/apache/conf/extra/httpd-vhosts.conf
【追記】
Macの場合
DocumentRoot "/Applications/MAMP/htdocs/anshinweb"
ServerName anshinweb.localhost
Windowsの場合
DocumentRoot "C:\MAMP\htdocs\anshinweb"
ServerName anshinweb.localhost
・追記後、Apacheを再起動させる
ブラウザで表示
・httpd-vhosts.confフォルダにPHPファイルを配置しブラウザで表示させる
「DigitalHollywood01」という架空のサイトを作る想定でPHPファイルの表示方法を以下に記載します。
MAMPのhtdocsにDigitalHollywood01というフォルダ作成
フォルダ内にindex.phpファイルを作成
hostsでDigitalHollywood01.localhostというURLを発行→IPアドレスと紐づけ
httpd-vhosts.confファイルにvhostsの設定を記述
再起動
ブラウザで表示
MAMP使用時の注意点
MAMPをそのまま使っているとPHPなどのバージョンが古くなってくることもあるので、アップデートはこまめに確認することが望ましいです。また、念の為アップデート前にバックアップを取っておくことをおすすめします。
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