公開日:2023-07-01
ラスターイメージとはビットマップイメージとも呼ばれ、
無数のピクセルで描かれた画像の事を指します。
●ラスターイメージについて
ビットマップイメージで使われるビットマップ形式とは、
画面の1マスであるピクセルの羅列、集合で表現するデータ再現方式の事です。
ビットマップ形式の画像はモザイク絵の様なものなので、
画像の拡大をするとタイルの集合体の様にギザギザに見えます。
このギザギザをジャギといい、
ジャギが出ている画像は精度が低いものとされます。
なのでラスターイメージ(ビットマップイメージ)は、
拡大に弱いという特性があります。
またピクセルの集合体である為、
解像度が高くなる程、写実的でよりリアルな表現ができますが、
それに伴いデータ量が肥大化します。
●ベクターイメージについて
ラスターイメージに対して、
ベクターイメージという再現手法があります。
ピクセルの集合で再現されるラスターイメージと異なり、
ベクターイメージはコントロールポイント(またはアンカー)と呼ばれる
点と点を曲線で結ぶ事で画像を再現します。
ベクターイメージはコントロールポイントの座標と、
曲線の曲率の計算で都度描画される為、ラスターイメージの様に、
拡大する事で画像が劣化する事はありません。
また、数式である為、データ量が肥大化する事もありません。
ただし絵というよりかは図形に近い方式の為、
写実的な描画を苦手とします。
●両者の使い分け
写実的表現はラスターイメージ、シンボルやロゴの様なものは
ベクターイメージと使い分ける事が良いと思います。
ラスターイメージの代表的な編集ソフトにはPhotoshopがあげられ、
ベクターイメージにはIllustratorあげられます。
●まとめ
ラスターイメージ
メリット :写真など描写が複雑なデータの表示が出来る。
デメリット :拡大縮小に適していない。
編集作成ソフト:Photoshopなどの「ペイントソフト」。
ラスターイメージ
メリット :図形やシンボル、ロゴなどに適し拡大縮小に強い。
デメリット :複雑な画像表現に適さない。
編集作成ソフト:Illustratorなどの「ドローソフト」。
※補足となりますが、Webブラウザが対応している画像形式は、
PNG、JPEG、GIF、TIFF、BMPなどのビットマップイメージが対象となります。