オルファンとは

「オルファン(英: Orphan)」(もしくはオーファン)とは、もともと「孤児」という意味を持ち、段落組みの最後の文章が「はみ出して孤立」したように見える部分のことを言い、避けた方が良い文字組とされています。似た意味を持つ用語に未亡人の意味を持つ「ウィドウ(英: Widow)」があり、その1行だけ改ページ(もしくは改段)となり、1つの情報の最後だけが分割されて見えることです。

オルファンを避ける理由

オルファンを避ける理由としては、文章をリズム良く読めなくなってしまうという背景があります。ユーザーが文章を読むときにオルファンが存在すると、読み終わりで違和感を感じてしまう原因となり、最後の行だけ短くなることで唐突に文章が終わってしまったかのような印象を与えます。このようにオルファンとウィドウは可読性(ユーザビリティ)を悪くする可能性があるため、避けた方が良いとされています。また、デザインにとっても意図しないホワイトスペースが生まれてしまいバランスが悪くなってしまう原因にもなります。

Webデザインにおけるオルファン

印刷物の場合、デザイン工程やソフトウェアの機能の「禁則処理」や「行末調整」などを使うことで調整をすることもできますが、Webデザインにおいてのオルファンは以下のようにして極力省いていくことが望ましいです。ポイントとしては、最後の行の文字がテキスト全体の中央よりも右側に届くようにすることです。

  • トラッキング(字送り)を調整して文字の間のゆとりを変更する
  • 文字エリア(横幅:width)を調整する
  • 最後の言い回しを変更して文字数を調整する

主に以上のような例がありますが、一番いい方法は、3つ目の文字数を調整することです。上記2つを一部分だけ変更してしまうと、デザインの一貫性がなくなってしまう原因になります。

マルチデバイスにおけるオルファン

近年のマルチデバイス対応やリキッドデザインの採用により、全てのオルファンをなくすということは難しくなっています。極力オルファンを避けるように意識を行い、ユーザビリティの向上に努めることが望ましいです。
CSSの「inline-block」と「spanタグ」を組み合わせて画面幅に応じて望ましい位置で自動的に改行できるようにする方法もあります。しかし、実装に手間がかかるというデメリットもあるため、あまり長文で多用はできず、使用する場合は短いメッセージなどで使用します。