ネガティブスペースとは

「ネガティブスペース」とは、デザインに取り入れる余白スペースを指すデザイナーにとって大事な用語です。ネガティブスペースはページや画面上の全ての余白の一種で、コンテンツに占拠されていない部分です。

有効に使うことで情報を読みやすくしたり、ユーザーの視線を誘導したり、インパクトを与えることができます。ネガティブスペースは白だけではなく、カラーやグラデーション、パターンなども使われます。

目の錯覚を利用したネガティブスペース

ネガティブスペースは、目の錯覚を使用して実際には描いていないものが浮かび上がって見えるようにする、という手法にも用いられます。

「ルビンの壺(ルビンのツボ:Rubin’s vase)」という、1915年ごろにデンマークの心理学者である「エドガー・ルビン」が考案した多義図形があります。実際には1つの壺があるのにも関わらず、2人の人が向かい合った横顔にも見えるというものです。目の錯覚を利用し、ネガティブスペースを上手く利用した非常に有名な作品です。

また、航空貨物輸送会社の「FedEx(フェデックス)」のロゴでは、「E」と「x」の間にできる余白が「右向きの矢印」のようにも見えるという、輸送会社ならではの記号が隠されています。このようにロゴデザインの場面でも、サービス内容や業態にあった仕掛けを用いるなどで活用されています。ネガティブスペースはこのように、使い方次第でデザインにインパクトを持たせることができます。

デザインにおけるネガティブスペースの使い方

ネガティブスペースはWebデザインや印刷物のデザインだけではなく、身近なものにたくさん使われています。ロゴ、ポスター、アパレルのショーウィンドウなどでもよく見られ、ビジュアルプレゼンテーションの大切なポイントとなります。

色々なものが雑然と並んだ窮屈なデザインやレイアウトは、見る人に散漫な印象を与えます。ネガティブスペースを有効に使うことでメインとなる要素をより強く印象付けることができ、見る人の心をくすぐることができます。

WebサイトやモバイルアプリのUI(ユーザーインターフェイス)デザインでは、インターフェイスの使いやすさの重要なポイントとなります。ボタンは押しやすいサイズになっているか、上下の余白は適切に取られているかなどを考慮し、ユーザーが操作しやすく、目的にたどり着きやすくするためにデザイナーはネガティブスペースを上手く使いデザインを考えます。

ネガティブスペースの注意点と重要性

よく間違われますが、ネガティブスペース=ミニマルではありません。
ミニマルなデザインは大胆に余白をとるなど、ネガティブスペースが特徴になっていることも多いのでそのように感じることもありますが、その他の色々なデザインシーンにおいてもネガティブスペースは重要です。沢山のオブジェクトを論理的に、魅力的に、そして機能的にレイアウトすることで、UX(ユーザーエクスペリエンス)に大きな影響を与えます。そのためにもネガティブスペースを有効に活用することは非常に重要です。

関連ワード