Substance Painterとは

公開日:2023-07-01

「Substance Painter(サブスタンスペインター)」とは、『Allegorithmic社』の製品であり、スーパーフォトリアルなテクスチャ表現が可能な3Dテクスチャペイントソフトウェアです。海外のCGスタジオにおいては欠かせないソフトウェアとなっています。
モデリングしたアイテムへ直接ペイントを行い、その結果をリアルタイムに確認ができます。ライブラリも充実しており、日本ではゲーム業界を中心に爆発的に採用が広がったソフトウェアです。デジタルハリウッドでは2016年に「3ds Max画龍クラス」で採用されました。アウトプットのクオリティ向上に一役かっています。

Substance Painterの特徴

「Adobe Photoshop(アドビ フォトショップ)」「Mari(マリ)」などのソフトでも3Dテクスチャリングは行うこともできますが、Substance Painterは登場以来高い支持を受けています。
従来ではできなかった、ソフトが自動的にペイントしてくれる機能が備わっており、手書きで1つ1つペイントするという作業をしなくても良くなりました。この機能により作業効率も高くなります。なお、インターフェイスは日本語化することができます。

Substance Painterの使い方

あらかじめモデリングソフトで制作した3Dポリゴンモデル(.fbx / .obj / .3ds形式など)をSubstance Painterにインポートをします。インポートした3DポリゴンモデルをSubstance Painterで直接ペイントしてテクスチャを描いていきます。インポートの際の注意点ですが、「UV情報」「ジオメトリ情報」などが必要となります。特にUV情報に関しては、これがないと正しくペイントを行うことができません。また、面ごとの頂点法線に関しての情報もある方が望ましいです。完成したデータは「Unity(ユニティ)」や「Unreal Engine(アンリアルエンジン)」などにエクスポートを行い最終的なデータとして仕上げていきます。

Substance Painterの価格

Substance Painterに2021年6月23日にAdobeから発表された新しい3D制作ツールセット「Adobe Substance 3D Collection」に入っています。プロフェッショナルユースだけでなく、3Dに触れたことがないアーティストであっても簡単に高品質なバーチャルフォトなどの3D作品が制作できるのが特徴です。

「Adobe Substance 3D Collection」は「Painter」、「Designer」、「Sampler」、「Stager」の4つツールに加え、プライベートベータ版の「Modeler」、およびアセットライブラリ「Assets」へのアクセスが利用可能です。価格は、「Substance 3D Collection個人版」の場合、月額5,480円です。(以下すべて税別、年間6万980円)。Painter/Designer/Samplerとアセットが使える「Substance 3D Texturing個人版」も用意し、こちらは月額2,180円です(年間2万4,380円)。 なお、Substance 3D Collectionは、Creative Cloudには含まれません。


著者:デジタルハリウッド スクール 編集部