フォトグラメトリーとは

「フォトグラメトリー(Photogrammetry)」とは、被写体をさまざまなアングルから撮影し、そのデジタル画像を解析、統合して立体的な3DCGモデルを作成する手法です。デジタルカメラを用いた3次元測定機に応用されています。フォトグラメトリーは3Dスキャナのような特殊な機器が不要で、通常の写真だけで生成できることが特徴です。一般的には110枚程度の画像データが必要となり、都市や建築物などの大きなものまで3Dモデルとしてデータにできます。

身近になったフォトグラメトリー

フォトグラメトリーは昔からある技術で、地形調査、測量、史跡保護などの分野にも使用されていますが、近年では3DCGゲームなどの制作にも使用されています。その背景の1つとして、昨今のパソコンのスペックの向上により、精度の高いモデルを作成できるようになったということが挙げられます。昔はまだ精度が低く、凸凹などの表現が難しかったため3Dスキャナとフォトグラメトリーの組み合わせの方が良いことや、3Dスキャナ単体の方が綺麗にできるなどがありその点では劣っていました。しかし、新しいソフトウェアの誕生とパソコン(ハードウェア)の性能アップにより、クオリティが飛躍的にアップしました。

必要な機材やソフトウェア

フォトグラメトリーに必要な機材は、カメラ、パソコン、専用のソフトウェアです。これら3つを揃えることができれば取りかかることが可能です。
カメラはできればデジタル一眼レフなどの高性能なもの、パソコンも同じく処理能力の高いものが最適ですが、ない場合はスマートフォンのカメラ、現在発売中のものであればノートパソコンでも利用できます。そのため、3DCG制作に関わったことのない一般の人でも行えるようになりました。専用のソフトウェアはAutodesk社の「ReCap」、Agisoft社の「MetaShape」、CapturinRealityの「Reality Capture (RC)」「3DF Zephyr」などが有名です。たくさんのソフトウェアが誕生しているため、体験版などで色々と試してみることをお勧めします。

フォトグラメトリーに適したモデル

フォトグラメトリーには向き・不向きのモデルがあります。向いているものとしては「ザラザラしている」「模様がある」反対に向いていないものとしては、「ツルツルしている陶器・プラスチックのような素材」「形状が特別複雑なもの」「動物など止まっていることが難しい生き物」「透明・ガラス素材」などが挙げられます。

フォトグラメトリーの撮影方法

必要な機材を用意し被写体を決めたら、実際に写真を撮影します。被写体の全体が収まるようにしながら、少しずつ角度を変えて撮影をします。撮影時の台座は、被写体をなるべくザラザラした場所に置く方が綺麗にモデル化できます。また、反射や照明で色が飛んでしまわないように注意します。こうして撮影した写真はパソコンに取り込み、専用のソフトウェアで3DCGモデルとして生成を行います。

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