Irayとは

IrayとはNVIDIAにて開発されたレンダラーで、
光とマテリアルの物理的挙動をシミュレーションすることで
写実的な画像を生成できる事が強みとされるレンダラーです。


 ●Irayの特徴

  ・GPUによるアクセラレートが可能。

   CPU+GPU(複数)による並列処理が可能で、
   Irayによる複数GPUレンダリングを行う場合SLIが不要で、
   GPU世代が混在していても使用可能です。

   Irayの並列処理ではCPUよりもGPUのパフォーマンスが強く影響し、
   GPUのコア数の比率でリニアに処理速度を上げる事が可能となります。

   ※Nvidia Teslaという解析計算だけを行うGPUカードとの併用も可能です。

   ※SLI(Scalable Link Interface)とは、
    NVIDIAのマルチGPU動作システムを指し3DCGの
    高速描画を担うシステムですが、基本的にSLI対応のマザーボードと、
    SLI認定のグラフィックカード2枚(または3枚)で構成する事が必要となります。

  ・物理ベースの照明(PBR)とMDLマテリアルを併用し、
   高速でリアルなレイトレーシングが可能。
  
   ※PBR:Physically Based Rendering
    物体表面における光の反射や、光源からの入射光の伝搬などを計測し、
    数式でモデル化したものを用いてレンダリングする方式。

   ※MDLとはマテリアル定義言語を指し、
    物理ベースのマテリアルや光源をサポートするアプリケーション間で、
    自由に共有する事が可能です。

    MDLマテリアルをSubstance Designerの様な
    アプリケーションで作成し、ライブラリ化する事で、
    IrayのみならずMDLをサポートするアプリケーション(V-Ray等)で
    使用する事が可能となり、レンダラーやツールが異なっても
    同様の品質を表現する事が可能なテクノロジーです。

  ・その他

   分散レンダリング用としてNVIDIA Iray Serverが存在します。


 ●Irayの歴史

  元々は前身であるレンダラーMental Rayの
  レンダリングエンジンの一部として搭載されており、

  Mental Rayは2017年に開発終了となり、
  Irayは各3DCG/3DCADソフトウェア用のプラグインとして開発が続いています。

  ・標準実装(2019年1月現在)
  
   DAZ Studio 4.8以降
   CATIA V6R2011x以降
   Substance Designer 5.3以降
   Substance Painter 2以降

  ・プラグイン(2019年1月現在)

   Iray for Autodesk Maya
   Iray for 3ds Max
   Iray for Rhino
   BIM IQ Render
   Allura Renderer
   Iray for Cinema 4D

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