コンポジットとは

「コンポジット(Composite)」とは、3DCGオブジェクト、2Dグラフィックス、実写映像などの複数の素材をなじませながら1つに合成することで、コンポジターという職業も存在します。3DCGオブジェクトなどのパーツを作る工程のパートから素材を受け取り、実際の映像などと合成することで、1つの映像として仕上げていきます。『まるで映画の世界のよう』とも例えることがありますが、コンポジットはまさにその世界観を作り上げるために欠かせない技術であり、CG、VFX制作の現場では必要不可欠です。また、日本のアニメ業界ではコンポジットのことを「撮影」と言います。

コンポジットの制作

コンポジットをする際は、素材同士の色の具合や解像度の違いを調整し、元から1枚であったかのように合成を行います。実写と3DCGの合成時には1フレーム単位の作業を要することもあり、いかに自然にみせるかを重要視します。
3DCGで制作した素材同士の合成作業も重要であり、例えば影だけをレンダリングしたりハイライトだけをレンダリングしたり、拡散反射だけをレンダリングしたりするなどして合成作業を経て1枚の絵を作る時があります。こういったときは影だけを薄くしたり濃くしたり、ハイライトを重ねて強くしたりなど、最終的な絵作りをする際の微調整が容易になるので修正作業という意味で効率が良いです。ただし、これらを別々の素材として出力するために手間がかかるので注意が必要となります。

映画を例にとるコンポジットの技術

ハリウッド映画などでは、メイキング映像やBreakdown(ブレイクダウン)映像として公開されているものもあります。

  • 2011年公開の映画、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』では、実写映像の滝に主人公が落ちていく様子や、ロープでつながれて中を舞う様子、海の実写映像に建物が古い建造物が追加されていく様子が描かれています。また、森の中に草木がたくさん追加されており、元からそのような情景であると錯覚してしまいます。
  • 2013年公開の映画、『華麗なるギャッツビー』では、グリーンバックなどで撮影した人物像の映像を、多くの人で賑わう街やCGで制作された建物や背景と合成を行なっています。
  • 2014年公開の映画、『GODZILLA ゴジラ』では、実写映像の海にCGで作られた飛行機が墜落する様子や、ゴジラが追加されていく様子を垣間見ることができます。

Breakdown映像では、どこでコンポジットの技術が使われているかなどの制作過程も見ることができるため、映像業界を目指す人はチェックしておくと面白いです。

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