アイデアが浮かんだらすぐにメモ!
枕元にメモ帳を置いて寝ていました。
これぞデザインの醍醐味!「ユーザーを引き込むには?」を考える。 コンセプトをひたすらコネまくり、「ヒヤマ」の世界観を色濃くしていく。
数日後…
檜山:ストーリー性をアピールしたかったので、映画風のデザインに変更してみました!
常井:切り口は面白くて良いんじゃないか。可能なら、顔出しすると人となりが伝わりやすいからぜひチャレンジして。変顔だとかなり効果的だな。
檜山:変顔!(笑)顔出しすらしないつもりでした…確かに、顔出しすると私のイメージがより鮮明になり身近に感じますね。どうせならストーリーもリアルな方が面白いかも…この際、じゃんじゃん晒してストーリーもオリジナルにしてみます!
檜山:どうでしょうか?
常井:だいぶ内容がスッと入ってくるようになった気がする。ただ、内容が多めだから見る側が順序よく読めるように見せ方を工夫しよう。
檜山:ありがとうございます!やってみます。
【アドバイス】
・より人となりを伝えるために顔出しをしよう。
・ユーザーに内容がスムーズに伝わるよう順序に配慮し、更なる情報整理を。
全然デザインできないっ…! 「見た目より中身」なのは
人もデザインも同じってわけですか。
一週間後…
檜山:
常井さーーーん!全っっっ然デザインできません!もうすぐ締切なのに、全く間に合う気がしない…泣
20サイト以上を参考に何度もデザインし直しましたが、どれもしっくりこなくて…
常井:参考サイトをマネして無理に上手くデザインしようとするから…
檜山:うっ…!(魔が差して丸パクリしようとしたら配色も配置も逆に散らかったの秒でバレた…)
常井:前に言った「見せ方の順番を明確にする工夫」というのはとても重要なこと。まずは「意図した順に内容を分かりやすく伝えるには?」ということだけに注力してみて。いわゆる「見かけ」のデザインは、伝えたいことをきちんと配置できてから、だぞ。
檜山:そうでした!かっこいいデザイン、きれいなデザインってどんなだろうってことばかりに気を取られて…
常井:webサイトとは文書(本みたいなもの)。それぞれの内容に文書としての役割があり大きな種類や括りがある。その大きな種類や括りを項目やページで切り分け、目次 の意味合いのメニューで分け、見る側に分かりやすく伝わるよう生理整頓して設計する、それがwebデザイン。その上で装飾や工夫を加えるということが重要で、「設計する」ということを無視して表面のカッコ良さだけを追い求めるのは作り手の自己満足になるということを忘れないで!
檜山:ありがとうございます!もう一度配置からやり直します!
【アドバイス】
・webデザインの本質は、情報を整理して見る側に伝えるための設計そのもの。表面のカッコ良さはそれができてから。
どうにか制作終了!やりきったー! へっ?!AM5:00…
はい。今日も仕事です。
締切当日…
檜山:なんとか形になりました!まだまだ改善点は多いですが…
常井:配置・バランスは良いし、企画したことはざっくりと伝わると思う。今できる範囲のことはやれたんじゃないかな。
檜山:この内容を元に、実際に運用していくポートフォリオサイトを卒制として制作していこうと思います。引き続きご指導よろしくお願いいたします。ありがとうございました!
受賞コメント
【檜山】「評価されるには?」そんな考えで制作をスタートしました。写真に対し「嘘くささ」というご指摘をいただいた時、私の制作はハリボテだと心底恥ずかしくなり…
「これから私はものを作る立場になる。誰のために何ができるのか?誰のおかげで何ができたのか?何を作るにしても、どんな些細なものであってもこの事を一番大事にし、ベクトルは自分ではなく常に誰かに向け続けなければいけない」
そう思い直し「審査側に楽しんでもらうには?」を主軸として、感動を与える=楽しい・面白い・言葉にできない何かを心に残す、といった見る側の心に生み出したい感情を考えるところから再度作品を作り直しました。
タイミング絶妙すぎる鞭・鞭・鞭・飴なご指導で、心をかき乱しまくってくださった常井トレーナーのおかげで(笑)このような賞をいただけましたことを大変嬉しく思っております。
また、表彰式で栗谷講師からいただいた「感動」のコメントのおかげで、「本気のライティングで、伝えたい人に、伝えたい想いがしっかりと伝わった」という喜びと達成感が自信へと変わり、キャリアチェンジへの大きな後押しとなりました。このような機会を与えてくださいましたスクール、そして今回の表彰に関わる全てのスタッフの方々へ、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
そして何より、「モノゴトを俯瞰し、本質を捉え、創造する。」というクライアントファーストな制作への 姿勢のもと、ゴールを示すのではなくリードする形で自由に表現することを温かくサポートし、人として、そしてクリエイターとしての在り方を示してくださいました常井トレーナーに、心から尊敬と敬意を表します。
今後ともご指導の程、よろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。
【常井トレーナー】 突如現れた圧の強いアラサー女子は色々と空回りはしていましたが、やりたいことやアイデアは言葉や文章として次々と溢れ出てきたのでアドバイスは簡単でした。
個性的で面白くはあるものの、独りよがりの強過ぎる言葉、アイデアや文章をペルソナ、閲覧者に分かりやすいよう分解して見出しや段落に切り分け、それを順序立ててまとめ、画面設計することをお願いしました。
さらにそこからレイアウトの工夫やデザイン性を付け加えるということに苦労した様子でしたが、今回のエントリーにあたり、「最後までこだわって作り切る経験がしたい」と言い切った言葉通り、寝ずにやり切ってくれました。たとえ空回りであれ、回り続ける姿勢は頼もしい限りです。
「コンテンツ is キング」。今後も変わらない絶対的な概念だと思います。
表面やガワを作れるデザイナーは飽和気味でも中身やコンテンツを産み出せるクリエイターは強いと思います。
持ち前の空回りを活かしてクライアントの要望を自分の言葉に置き換え、それを画面上に落とし込んで表現できるクリエイターを目指して欲しいです。
さらに願わくば基礎を押さえないうちから難しいことにチャレンジしたがるクセがあるので、基礎をマスターしてからステップアップしていってくれると嬉しいです
いかがでしたでしょうか。
今回の作品は、初期デザインから10パターンを経ています。
「デザインはセンスじゃなく知識!」であると、私のいまいちデザインbefore・afterからお分かりいただけたのでは?
初期のデザインなんて出したくないよー!(泣)とは思いつつ…仕上がったデザイン自体よりも、デザインする過程での苦悩、それによる楽しさや喜び、トレーナーさんの素晴らしいアドバイスについてお伝えしたいなと思い、今回のブログでは作品同様に晒しの姿勢でお送りさせていただきました(笑)
「デザインって楽しそうかも?」そんなあなたはぜひ、ご見学を。お待ちしております!