こんにちは! デジタルハリウッド東京本校スタッフです。
今回は デジタルハリウッド 本科UI/UXデザイン専攻 をご卒業された江原彩子さんにお話を伺いました。
▼卒業生紹介
江原彩子
江原彩子は東京を拠点に活動する、アーティスト・VJです。彼女は、主にキラキラしたものを表現しています。最近ではAIとジェネラティブアートを組み合わせた作品を中心に発表をしています。彼女は、一つのソフトウェアや表現に限定せず、キラキラとした表現を追求するために、様々な技術を研究し続けています。彼女のインスピレーションは、主に幼少期の記憶と当時のワクワクした感情から来ています。子供の頃、絵を描くこと、キラキラしたアニメのカード、シール、おもちゃ、おもちゃの宝石、ガラス小物を集めること、花の図鑑を見ることが大好きでした。好きなことをしているときは、時間が過ぎるのをいつも忘れてしまうくらい熱中していました。作品制作を通して、世界中をキラキラしたものやワクワクする感情で溢れさせることが彼女の活動の目的です。
これまでに、dialog()(日本、台湾、韓国、2024)、Vivid Sydney(オーストラリア、2024)、Immersive Museum TOKYO(日本、2023)、Bright Moments Tokyo(日本、2023)、MUTEK JP(日本、2021)など、世界各地で活動しています。
ホームページ:https://skohr.works
Instagram:https://www.instagram.com/sko.hr/
X (Twitter):https://twitter.com/Sko_hr
▼この記事の目次
デジタルハリウッドとの出会い、入学のきっかけ
スタッフ :江原さんは当時、フリーランスとして映像などをお仕事でされておりましたよね?
江原彩子(以下江原)
:はい、当時はコンサートの映像制作やオペレーション業務を中心としたお仕事をいただいておりました。
その中で、インタラクティブなコンテンツを制作するスキルを身につけたいと思い、学校やコースを探していました。
スタッフ :デジタルハリウッドに入学したきっかけを教えてください。
江原
:真鍋大度さんやライゾマティクスに憧れて「インタラクティブなコンサートの演出について学びたい」と思い、クリエイティブコーディングを勉強したいと思ったことがきっかけでした。
クリエイティブコーディングを学べる学校が少なく【本科UI/UXデザイン】専攻の中にそのコースがあったことから(Processing、openFrameworks、TouchDesigner、Unityが勉強できました)デジタルハリウッドでの受講を決めました。
*2023年より、江原さんが受講されていたコースは「本科XR専攻」として独立いたしました
デジタルハリウッドの思い出
スタッフ :それでは、受講を始めてから、プログラミングを勉強されたのですね!カリキュラムやサポートで思い出はありますか?
江原
:中間発表の際に、openFrameworksとKinectを使用した作品を制作したのですが、エラーが続いてなかなか動かず、米倉先生とTAの三橋さんが親身になって解決してくださいました。
自分一人では出来なかったことが実現した一番印象深い思い出です。
スタッフ :講師やクラスメイトとの思いではありますか?
江原 :在学中にパンデミックになってしまい、途中からはオンラインでの受講だったのですが、クラスメイトとご飯に行ったり、一緒に目標に向かって進めたことが今でもいい思い出です。
江原 彩子さん卒業作品
アーティストになったきっかけ
スタッフ :江原さんは、受講前もフリーランスだったとのことでしたが、アーティストとして活躍されたきっかけはありましたか?
江原 :在学当初は、SNSのアカウントも作っていなかったので、アーティストとして活動が出来るとは全く思っていませんでした。
パンデミックの際にコンサートの仕事が全て無くなり、そのあたりからNFTが盛り上がり始めました。
当時は、NFTの収入もアーティストとして生活していくための大きな支えとなりました。
SNSに作品や活動の記録を載せ続けることで、初めは少なかった展示や仕事の依頼が徐々に増えていきました。
現在は、InstagramやXを通じて世界中から展示やお仕事の依頼をいただくようになりました。
スタッフ :なるほど、それではパンデミックでのSNS活用が、とても良い機会になったのですね!
江原 :そうですね。新しいツールを勉強し続けて、作品をアウトプットしていくことで分かったことがたくさんありました。
展示やお仕事を通して出会った方々のフィードバックも、次に進むためのとても貴重な財産となっています。
※デジタルハリウッドでは2020年春開講のクラスよりコロナ禍を受けて授業のオンライン配信を開始し、学校での受講とご自宅での受講を好きに選べるようになりました。2024年現在も同じサービスを継続しています。
アーティスト活動と、作品のご紹介
スタッフ :お仕事としては、どのような制作が多いですか?
江原 :現在は、主にアート作品を制作しています。NFT、デジタルアート作品の制作、展示、販売と、コミッションが主な活動です。
スタッフ :作業環境に関しまして教えてください。
江原
:作品制作は自宅でしています。
納品は主にデータになるので、イマーシブのような展示は図面を見ながら現地を想像して制作しています。
現場で事前にテストが出来る場合には、現場で実際に作品を確認して、テストの後に修正をすることもあります。
常に見る人の立場に立って作品を作れているかどうかを確認しながら、作品を完成させていきます。
お仕事の際に心がけていることを教えてください
江原
:海外の方は特に、オンラインでのやりとりが中心なので、コミュニケーションをきちんと取るように心がけています。
特にメール等の返信はなるべく早めにしています。
作品が納期にきちんと間に合うようにスケジュールを立て、細部まで作業できるよう余裕を持って制作を行うようにしています。
体調管理もとても大事ですので、適度な運動や睡眠もしっかりとるように気を付けています。
今後の目標を教えてください
江原 :私はキラキラとした作品を制作し続けているのですが、世界中をキラキラで溢れさせることが私の目標です。世界中で展示をしたり、まだ行ったことのないたくさんの国を訪れてみたいです。また、インターネットで出会った世界中の友人とも実際に会ってみたいと思っています。
UI/UXとXRを学びたい方へのメッセージ
江原
:お仕事と学業の掛け持ちをされることはとても大変なことかと思います。ですが、自分がやりたいと思った気持ちを大切にして、辛くなった時にはそこに立ち返っていただけたら嬉しいです。
私もまだまだ自分の思い描いた世界へ辿り着く道の途中にいます。焦らずに、時間をかけてじっくりと、一緒に歩んでいきましょう。