公開日:2023-07-01
openFrameworksはC++を主言語とした、
クリエイティブなコーディングを行う為のプログラム開発環境(ツール)を指します。
※Coda2の用語説明でも述べましたが、
コーディングとは開発用プログラム言語を用い、
アプリケーションなどを作成する為にプログラムを組む事を指します。
2Dや3Dのグラフィック、動画やアニメーション、音声など、
様々なメディアを簡単に扱うことが可能が可能な為、
主にメディアアートやインタラクティブなメディアなどで活用されています。
動作環境はMacOS XやWindows、Linux、
更にはiPhoneやiPadなどのiOS上で実行することも可能です。
●openFrameworksの歴史
2004年にニューヨークパーソンズ大学の大学院教師である、
Zach Lieberman氏が、アートを学ぶ学生のための
作品制作ツールとして開発されたのが始まりです。
その後TheodoreWatson氏、AturoCastro氏が開発に加わり、
openFrameworks開発チームは成長していきました。
現在に至っては、世界中のプログラマーと連携しながら、
活発に開発が続けられています。
●openFrameworksの特徴
openFrameworksの根幹は、
先行する様々なプロジェクトから影響を受けており、
プログラム初心者にとって煩雑て理解困難な部分を
インターフェースから隠すことで、プログラミングで創造する楽しさに
集中できるような環境を提供するという、
MITメディアラボのCaseyReas氏とBenFry氏により開発された、
Processingやジョン・マエダ氏が開発した
Design by Numbersなどに共通する思想を受け継いでいます。
また、もうひとつの特徴として、処理能力の高さが挙げられます。
冒頭でも述べた様にopenFrameworksはC++をベースとしており、
JavaベースのProcessingやFlashPlayerで実行する必要のある
AdobeFlashなどと比較し非常に高いパフォーマンスを発揮します。
数万個のパーティクルを60fpsでフルスクリーンで再生したり、
インタラクティブコンテンツで1000個や10000個といったオブジェクトを
同時に操作することができる程です。
更にopenFrameworksには様々なアドオンが用意されており、
openFrameworksの開発チームだけでなく、今や多くのプログラマーや
アーティストもアドオンやユーティリティ開発に参加しており、
機能拡張を続けています。