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【イベントレポート】世界で活躍するCGアーティストとして必要なこと

2025-10-31

こんにちは。
デジタルハリウッド東京本校スタッフです。

8月2日(土)に 『世界で活躍するCGアーティストとして必要なこと』 を開催いたしました!

デジタルハリウッド東京本校の第2期卒業生であり、ニュージーランドの有名VFX制作会社WETAFXを経て、アメリカのSFX/VFX制作会社Industrial Light & Magic(ILM)でも活躍された多田学先生。

この度、デジタルハリウッド東京本校では、夏休み1発目のイベントとして、現在海外でフリーランスのVFXアーティストとして活躍されている多田先生をお招きし、これまでのキャリアやVFX業界の最新情報についてお話しいただきました。


また、デジタルハリウッド東京本校ではMayaやVFXを本格的に学べる「 本科CG/VFX専攻 」をご用意しています。

目次




登壇者のご紹介



多田 学/Tada Gaku 氏

広島出身、大学卒業後1997年よりLAのデジタルドメインに就職、FXやライティングアーティストとしてアイロボットやスタートレックなどの大作に従事し、2004年よりニュージーランドのWETAへ転職、ライティングをメインにキング・コング、アバター、猿の惑星3部作、ホビット、移動都市/モータル・エンジン、キャプテン・マーベルなどのハリウッド映画などのハリウッド映画のVFXに携わり、現在独立してフリーやオンラインアートスクールを運営している。

多田氏個人サイト:https://gakutada.com/
Youtube:https://www.youtube.com/@GAKUTADA
X (旧Twitter):https://x.com/Gakutadar

イベントの流れをダイジェストでご紹介!

当日は、デジタルハリウッドとの出会いから、現在の活動内容、参加者からの質疑応答まで幅広くお話しいただきました。

◆デジタルハリウッドとの出会い

多田さんがデジタルハリウッドに入学したのは、1990年代後半のこと。デザイン系の大学に通っていた中、ふと街中で目にした「マルチメディアスクール」の広告がきっかけでした。

当時はまだインターネット黎明期。怪しさを感じながらも、説明会に参加してみると、杉山学長の「これからはインターネットと3DCGの時代だ!」という熱いプレゼンに魅了されたそうです。

「ジュラシック・パークのような映像が、ここで学べるんだ!」と、大学4年時にダブルスクールとして入学を決意。
これが、海外キャリアを踏み出すの第一歩のきっかけとなりました。

◆3つの海外VFXスタジオからから感じた海外の働き方

多田さんがこれまで働いてきたのは以下の3社:

Digital Domain(アメリカ)
Wētā FX(ニュージーランド)
Industrial Light & Magic(カナダ)


それぞれの職場での働き方や文化には違いがあり、特に印象に残ったのは「WETA FX」の自由で風通しの良い雰囲気だったそう。

「ニュージーランドのWETAは、のんびりしてるけどちゃんとやる。生活とのバランスもとても良かったです」
また、海外就職で大切なこととして「自分で考え、自分で動けるかどうか」が何度も強調されました。専門職としての技術はもちろん、「この人と働きたい」と思われるようなコミュニケーション力も重要とのこと。

◆アーティスト活動について

現在はフリーランスとしての活動に加え、VFXや3DCGを学ぶ人のためのオンラインスクールを運営している多田さん。

「現場で通用する“実践的な絵作り”をどう学ぶかが大事なんです」
セミナーでは「モチベーションを保つにはどうしたらいいか?」「SNSとの距離感」「絵作りの勉強法」などについても言及。

絵作りについては、「目が肥えること」「人に見せる意識を持つこと」「アートブックや写真集で目を養うこと」が基本になると語ってくださいました。


◆作品紹介、立体絵画デモ

後半は、現在取り組んでいる作品のデモンストレーション。

フォトバッシュのようなテクニックで空間的なイメージを構成していくプロセスを実演しながら、どのようにレイアウトや構図、遠近感を調整していくのかを丁寧に解説いただきました。

「構図って、何を伝えたいかを明確にするための手段なんです」
という言葉が印象的でした。観客席からも驚きの声が上がるほど、スピード感あるデモに会場は一気に引き込まれていきました。


◆Q&Aコーナー

最後は参加者からの質問に答えるQ&Aコーナー。
たくさん質問に対して丁寧に回答いただきました。

参加者の声

ご参加いただいた方からの声をいくつか紹介いたします。


卒業生として既に働いている身ですが、海外スタジオの就職を目指しているので、国内でどのような働き方をすれば良いのかが見えたように思います。
多田さんのキャリアの軌跡は華々しいものだと思うのですが、その裏での大変だった事や挫折と努力のお話も聞けて勇気づけられました。
3DCG初心者の自分にとって、海外で活躍されている多田さんのようなアーティストは、とても遠い存在に感じていました。ですが、多田さんご自身も新しいことに挑戦する際には、思うようにできず、まるで暗闇の中にいるような気持ちで時間がかかることもあるとお話しされていて、同じ人間なんだと少し安心感を得られました。 実際に海外の企業に就職された方のデモリールから、優れている点を学べたことも、とても勉強になりました。

次はあなたがチャレンジする番です!

今回のイベントは、世界で活躍するトップアーティストのキャリアや考えに直に触れられるの内容でした。

デジタルハリウッド東京本校では、今後もこうした特別イベントを開催予定です。
映像やVFXの世界に一歩を踏み出したい方は、情報発信をお見逃しなく!

また、デジタルハリウッド東京本校でVFXを本格的に学びたい方には「 本科CG/VFX専攻 」をご用意しています。
プロが現場に通用するCG制作を伝授!同じ目標を持つ仲間と励まし合いながら、1年間かけて確かな実力を身につけます。
将来の仕事につながる作品づくりに挑戦しながら、基礎から幅広いスキルを習得。
週2日(リードプログラム+専門プログラム)の通学スタイルなので無理なく続けやすく、はじめての方も安心してスタートできる環境です。



詳しく知りたい方は、ぜひ説明会にもご参加ください。



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