日本国内で最も有名なCG&映像に特化したメディア「CGWORLD」が主催する学生CGトライアル「WHO'S NEXT?」、2024年度、2024年第2弾目の開催となったコンテストは、第1弾と同様に今回も「キャラクター部門」「背景・プロップ部門」に分かれての募集で、キャラクター部門47点、背景プロップ部門139点の、合わせて186点の作品が集まった。審査は国内外の特別審査員10名+企業審査数27社によりトップ20位が決定しました。
特別審査員10名
サーリヤーッコ氏(DHU特任准教授)、竹下優子氏(コンセプトアーティスト・マットペインタ)、田崎陽太氏(カーキ Episode3 CG Supervisor・Environment Design)、秋元純一氏(トランジスタ・スタジオ CGディレクター・取締役副社長)、宮川英久氏(Wizards of the Coast シニアコンセプトアーティスト)、鈴木卓矢氏(SAFEHOUSE 取締役・背景モデリングSV)、若杉遼氏(CGWORLD編集長 ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ)
企業審査数27社
コラット、トゥエンティイレブン、KATACHI、コンセプトラボ、Million Edge、しいたけデジタル、インテグラル・ヴィジョン・グラフィックス、ボンズ、exsa、東映 バーチャルプロダクション部、TREE Digital Studio、WACHAJACK、イメージ・ロジック、KASSEN、白組、ジェットスタジオ、Production I.G、Production I.G、StudioGOONEYS、シーズクラフト、萌、ニエイチ、D・A・G
今回、デジタルハリウッド東京本校本科CG/VFX専攻所属の小笠原 淳さんが背景・プロップ部門で2位に入賞しましたので、インタビューを行いました。


WHO'S NEXT第2位『雨宿り』
受賞おめでとうございます!入賞した作品について教えてください
3ヶ月課題ではファンタジー寄りの作品を制作していましたが、実はずっと「自分がよく友達と飲みに行く情景を作りたい」と思っていました。その願いが、今回の作品で実現できたのはとても感慨深いです。
受賞された感想をお聞かせください
正直なところ、かなり頑張ったので「Who’s Next」に選ばれる自信はありました。ただ、2位になるとは思わず、驚きと喜びが入り混じっています。努力が形になり、とても嬉しいです!

CGを学ぶキッカケ、目的は何でしたか?
実は去年まで大学生で工学部にいました。でも、あまり向いていないと感じていました。
元々モノづくりが好きで、さらにゲームにも興味があったため、「ゲームに携わる仕事がしたい」と考え、CGを学ぶことを決めました。
デジタルハリウッドを選んだ理由などあれば教えてください
他校の授業や校舎も見学しましたが、デジタルハリウッドの落ち着いた雰囲気が自分には一番合っていると感じました。また、社会人が多い環境も魅力的でしたね。
本科CG/VFX専攻を選んだ理由は何ですか?
自分はゲーム業界を志望しているので、「Unreal Engine」などのソフトを学べる本科を選びました。
実際に受講してみてどうでしたか?
熱意を持った人が多く、モチベーションを維持しやすい環境でした。また、制作中に壁にぶつかったときには、 他の受講生から刺激やヒントをもらうこと もでき、非常に良い経験ができました。
小笠原さんの制作課題
▼入学して3か月目の静止画課題
▼中間課題作品(入学して6か月目の作品)
「おうちに帰りたい 」
受講して苦労したことがあれば教えてください
やはり 「正解がないこと」 ですね。皆それぞれ異なる答えを持っていて、それがまた良い刺激になる一方、納得できるまで突き詰める必要がある点が大変でした。でも、そこが成長に繋がる部分だと思います。
今後の展望を教えてください
まずは、 ゲーム業界での就職 を目指します。そして、そこで経験を積み、さらに自分のスキルを磨いていきたいです!
これからCGを学びたい方へのメッセージをお願いします
覚悟を決めて 「CGだけを本気で勉強する!」という強い意志さえあれば大丈夫 。あとはその覚悟をもとに、全力で打ち込んでください!
最後に
今回のインタビューを通して、小笠原さんの熱意がどれほど大きいものかが伝わってきました。CGを学ぶ道は決して楽ではありませんが、その先には大きなやりがいや可能性が広がっています。これからCGを目指す皆さんも、ぜひ小笠原さんのように一歩を踏み出してみてください!