最前線で活躍する国内外のCGクリエイターから、各分野のプロフェッショナルにご登壇いただき、 ”好きなことを追求する” をテーマにした、 「Chase your dream!夢を叶えたCGのプロフェッショナルたち」 と題したイベントを、東京本校およびSTUDIO新宿で全5回に渡り開催し、デジタルハリウッドの在校生・卒業生のみならず、 CG・映像業界での活躍を志す方々に幅広くご参加いただきました。
【目次】
『マイ・エレメント』メイキング・CG海外就職セミナー>
第1弾
<TVアニメ『大雪海のカイナ』のメイキングセミナー>
10月に劇場公開された『大雪海のカイナ ほしのけんじゃ』に繋がる作品である、TVアニメ『大雪海のカイナ』のメイキングセミナーを開催しました。
プリプロダクションからポストプロダクションまで、CGアニメーションがどのようにして作られていくのか をCGを、制作の裏話なども交えながら分かりやすくお話いただきました。
株式会社ポリゴン・ピクチュアズより2名ご登壇いただきました。
CGスーパーバイザー
長崎 高士/Takashi Nagasaki氏
映画『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』 TVアニメーション『トロン:ライジング』『シドニアの騎士』『Lost in Oz』 『スター・ウォーズ:レジスタンス』など多数の作品にCGスーパーバイザーとして参加。 同社の分業化された大規模な制作体制の一翼を担っている。
CGスーパーバイザー
石橋 拓馬/Takuma Ishibashi氏
2014年デジタルハリウッド大学卒業後にジェネラリストとして新卒で入社。 同年、「ストリートファイターⅤ」のモデリング/スカルプトアーティストとして参加。 2018年からCGスーパーバイザーとして映画「Human Lost」に参加。 その後も「シドニアの騎士 あいつむぐほし」「大雪海のカイナ」などの長編作品でCGスーパーバイザーを務める。
3DCGの制作工程をはじめ、CGアニメーション制作の裏話などをお話しいただきました。
手書きアニメーションではなく、3DCGアニメーションで作る意味や、セルルックアニメーションの特徴などを詳しく説明していただきました。
イベントの最後には質疑応答もしていただきました。
「学生のうちに勉強しておけばよかったこと」「職種を選択するにあたって何を重視すればいいのか」 等々CGに興味のある方、学習している方が気になる質問もたくさんありました。
イベントのブログはこちらから:https://school.dhw.co.jp/school/shinjuku/blog/20230910.html
第2弾<Pixar Animation Studios 最新作
『マイ・エレメント』メイキング・CG海外就職セミナー>
Pixar Animation Studiosにて、アニメーターとして「アーロと少年」、「カーズ/クロスロード」、「トイ・ストーリー4」、「2分の1の魔法」、「ソウルフル・ワールド」、 「マイ・エレメント」 などの制作に携わる、原島 朋幸氏にご登壇いただきました。
原島氏が携わった作品解説や海外での働き方、CG事情などについてご講演いただきました
原島 朋幸/Tomoyuki Harashima氏
神奈川県出身。 電気通信大学を卒業後エンジニアとして勤務している時にデジタルハリウッドを知る。
デジタルハリウッド在籍中に作成したショートフィルムが 1999 年にロスアンゼルスで開催されたシーグラフのエレクトロニックシアターで上映 される。
2001 年に渡米し、 サンフランシスコの美大、アカデミー・オブ・アートでピクサーのアニメーターが教える通称ピクサークラスを履修する。 アカデミー・オブ・アート在籍時にロスアンゼルスの老舗 VFX Studioのリズム・アンド・ヒューズでアニメーション・インターンとして「ガーフィールド 2」の制作に携わる。
その後 DreamWorks Animation と PDI/DreamWorks にてアニメーターとして「ヒックとドラゴ 1、2」や「マダガスカル 2、3」などの制作に携わる。ピクサーでは「アーロと少年」、「カーズ/クロスロード」、「トイ・ストーリー4」、「2分の1の魔法」、「ソウルフル・ワールド」、 「マイ・エレメント」 などの制作に携わる。
原島氏には、アニメーターの働き方、『マイ・エレメント』制作の裏話を中心にお話していただきました。 『マイ・エレメント』はキャラクターの体が水や火なので、アニメーションとエフェクトのポジションが綿密にコミュニケーションをして制作された作品だそうです。
質疑応答では、「アニメーション制作で意識していること」「原島氏のピクサー就職までの流れ」などお話いただきました。 『マイ・エレメント』のメイキングセミナーの後は、海外CG業界就職セミナーを行いました。 海外就職のパターンや、ビザの問題、採用事情などをデジタルハリウッド大学准教授である、小倉 以索が解説しました。
海外就職に興味がある方は必見の内容になっております。 詳細はブログにまとめてありますのでご覧ください。
イベントのブログはこちら:https://school.dhw.co.jp/school/tokyo/blog/20230826.html
第3弾<白組VFXの過去と現在、そして未来の人材へ>
今年で50周年を迎えた老舗映像制作プロダクション 、株式会社白組より、様々な作品に携わってきた髙橋正紀氏にご登壇いただき、 「白組VFXの過去と現在。そして未来の人材へ。」 をテーマにメイキングを交えながらお話しいただきました。
Director / VFX Director / CG Director / Senior Computer Graphics Artist
髙橋 正紀/Masaki Takahashi氏
1968年生まれ。東京都出身。平成2年白組入社 CM、博展映像、ゲームムービー、TVドラマ、劇場用映画などの映像制作に多数参加 2004年より倉敷科学芸術大学 特別講師
白組の歴史から白組はどんな人材を貴重としているのか等、様々なお話をしていただきました。
「白組について」「白組が求めるスキル・人材」「学生時代にやっておいてほしいこと」 等を中心にお話しいただきました。 学生時代は、すべてを映像制作に捧げることが大切だと髙橋氏は仰っています。
「どんなに下手でもどんなにダメでも、1つの作品を制作した人より、10個の作品を制作した人の方が熱意を確実に先方に伝えることが出来るから」 と髙橋氏は話しました。
イベントの時間内では質疑応答が収まらず、イベント終了後も最後の質問が終わるまで残ってくださった髙橋氏。 CGを学ぶ方々にとって、良い機会になったのではないでしょうか。
第4弾<スター・ウォーズTV シリーズ
『マンダロリアン』メイキング・CG海外就職セミナー>
サンフランシスコのIndustrial Light&Magic社より、 デジタルハリウッドの卒業生でLead/Senior Generalistの山田義也氏にお越しいただき、「スター・ウォーズTV シリーズ『マンダロリアン』メイキング・CG海外就職セミナー」を開催 いたしました。
スター・ウォーズ新三部作、アベンジャーズをはじめとするマーベルシネマティックユニバース、トランスフォーマー、 パシフィックリム等60作品以上のハリウッド映画に参加されている、世界的クリエイターである山田氏が今回5年振りに来日 しました。
Industrial Light & Magic :
Senior Generalist/Environment Artist
山田 義也 / Yoshiya Yamada氏
デモリール:https://vimeo.com/857767836?share=copy
企業サイト:https://ilm.com/
大学卒業後 1998 年に渡米し、 デジタルハリウッドアメリカ校である Dhima でコンピュータグラフィックスを学び、サンタモニカの Pixel Envy 社でミュージックビデオの仕事で VFX のキャリアをスタートさせた。
その後立ち上げメンバーとして参加した hydraulx 社で約 10 年経験を積んだ後、自身の夢であったスター・ウォーズに参加するために 2012 年にサンフランシスコの Industrial Light& Magic 社に移籍し今年で 11年目になる。
Senior Generalist/Environment Artist としてスター・ウォーズでは新三部作(エピソード 7,8,9)やローグワン等のスピンオフ作品、マンダロリアンをはじめとする TV シリーズやアベンジャーズをはじめとするマーベルシネマティックユニバース、トランスフォーマー、パシフィックリム等
70作品以上のハリウッド映画に参加する。
山田氏が 映画業界に興味を持った背景、ライティングの重要性、日本と海外のCG/VFX について等お話していただきました。
参加をした受講生からは、 「セミナーを通じて、自分が目指す道で実際に成功を収めている日本人がいることを知り、とても感銘をくれました。私にとって非常に励みになることで、夢を追求する勇気を与えてくれました。」 という声もありました。
第5弾<WetaFX 渡辺 潤氏によるハリウッドVFX最新動向・CG海外就職セミナー>
ロサンゼルスのWetaFX社よりSenior Effects Technical Director の渡辺 潤氏にご登壇いただき、「ハリウッドVFX最新動向・CG海外就職セミナー」を開催いたしました。
ハリウッドでエフェクトの標準ツールとして定着しているHoudini。
そのHoudiniを駆使して、様々なハリウッド映画に参加されているデジタル・アーティストである渡辺氏が、1年振りに来校されました。
WetaFX LAスタジオ
Senior Effects Technical Director
渡辺 潤/Jun Watanabe氏
ロサンゼルスを拠点に数多くのハリウッド映画にエフェクト・ チームの一員として参加している。
主な参加作品に映画『 アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』、『ガーディアンズ・ オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』、『エターナルズ』、『スター・ウォーズ/スカイウォーカー の夜明け』、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』等の VFX作品に加え、ディズニーの長編アニメーション映画『 ベイマックス』等がある。
映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』では、 海面シークエンスおよびジャングル・ シークエンスにおいて 全35ショットのエフェクト・ アニメーションを担当。
イベントでは、WetaFX LAスタジオの会社での生活の話、映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の話、 ハリウッドの最新動向、ハリウッドの就職活動についてお話いただきました。
ハリウッドでの就職活動については、ビザの話や、デモリールの話など普段なかなか聞けないようなお話までしていただきました。
いかがでしたでしょうか?
デジタルハリウッドでは、国内外を問わず、見る人に大きな感動を届けるアーティストを目指している方々を応援 し、今後も受講生や入学を検討されている方へ参考になるようなイベントを開催していきます。
【好評につき、第6弾の開催が決定!】
第6弾は、ウォルトディズニーアニメーションスタジオより若杉 遼氏をお呼びし
「レイアウトアーティストとしての働き方や目指し方」
と題したイベントを 2023年12月20日(水)東京本校にて開催 いたします。是非ご参加ください!
このたび、経済産業省の実施している 「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」 にデジタルハリウッドが採択されました。
2023年6月20日の一次公募にて採択され、すでに多くの方に本制度を利用いただいています。
特に1年制の本科は、 最大56万円の補助を受けられるコースとなっており、ジョブチェンジを目指すクリエイティブ未経験の皆様にも多くご受講いただいております。
この機会に是非説明会にご参加ください。