こんにちは!
今回は、日々私たちが触れているサービスはどのようにデザインされているのか、
実際、デザイナーの仕事内容はなにがあるのか?など
「サービスデザイン」 と 「デザイナー」 を目指したいあなたへ、疑問や不安に対したアドバイスを卒業生の
太田博士 氏に登壇していただき、実際例をともにお話を伺いました!
デザイン未経験からサービスデザイナーとして活躍!
デザイナーは、論理的に考えて言葉で表現することが重要?
登壇者紹介
太田 博士(おおた ひろし)氏
株式会社ZOZOのCDO室
プロモーションデザイン部に所属。
【キャリア】
2016年 株式会社スタートトゥデイ
(現・株式会社ZOZO)にアナリスト
(データ分析)として中途入社。
2018年 デジタルハリウッドグラフィックデザイン専攻へ入学。働きながらもデザインを学ぶ
2019年 社内公募制度でCDO室に異動
ZOZOTOWNアプリデザインチームに従事。
2020年 プロモーションチームにて、出店ブランド様の販促施策、シューズ関連施策の企画デザインを担当
目次
トピック1
サイトのビジュアルを
論理的に考える
デザインに行く前のプロセスの大半は、
「情報整理」
ストリート系ブランドとのコラボ企画サイトのアートディレクションの事例
・ デザインをする前のプロセス
ストリート系ファッションブランドコラボ企画は、日本国内の知名度がより高いブランドの世界観を強めに出していきたいという背景から行われました。
ブラントの世界観 × アイテムのコンセプト
(ストリート感) (8bit)
2つのポイントを意識して、デザインを決めた結果…
① コラボレーションのロゴや見出しを8bitにするなどに表現
② コンセプトや商品のUIなど、世界観を伝えたい箇所とには8bit化、 ユーザーに情報を伝えたい箇所にはデザインしない(商品情報、ラベルなど)
このようにデザインをする前のプロセスである「情報整理」能力を伸ばすには…
Input いいデザインを見る
雑誌やアートデザインなど、たくさんみて表現知識を得ることも大事・・・だけど
Output 優れた点を言語化・発表する
自分がピックアップ、インプットしたデザインのどこが優れているか、メッセージが伝わる部分や要素は何かをSNSや仲間内での話し合いなどでしっかり言語化するところまで繋げることが大事
だとおっしゃられていました。
トピック2
特設サイトからみる、UI/UX
KIDSシューズ特集サイトのUIUXの事例
太田さんが考えるいいUI/UXとは…
KIDSシューズ特集サイトは、社内(ZOZO)のパパ・ママスタッフの中で、「キッズシューズを買いやすくするには?」と話し合いから始まり、
ZOZOTOWNの検索UIを改修すると大規模になるため、手軽な方法を模索した結果
キッズシューズの検索に特化したランディングページを立ち上げて、それを常設流れ
となったといいます。
そのために、キッズシューズを探しにくい点から、 下記の仮説を立てて、サイトが制作したようです!
・乳幼児用と小学生用では ニーズが大きく異なる
・子どもの足はどんどん成長する
・買い替えタイミングなどわからないことが多い
プロセスのポイント
①シューズをモチーフにしたキッズルーム、子供らしさや元気を感じられるビジュアル
②各世帯に応じたコンテンツを観覧できるようなデザインを採用
③5mm単位でサイズの絞り込み検索機能を導入(検索UI)、複数のサイズ選択や、お揃いシューズ検索機能も入れた
④キッズシューズの選び方ガイドコンテンツつくる
⑤導入まで達成してもらうため遷移ではなくオーバーレイするUIを導入
⑥ まとめ買いキャンペーン実施
サービスデザインのポイント
2つの事例を経験した、太田さんは、デザイナーとサービスデザインについて、
このように考えているとのことでした!
① デザイナーとは?
相手にわかりやすく情報を伝える仕事 であり、
クライアントが相手の場合: 目的を最大化するデザインはこれだと、かみ砕いて説明 する
ユーザーの場合: 商品の魅力、学びにつながることをわかりやすく伝える
② そもそもサービスデザインとは?
0→1だけでなく、1→10もサービスデザイン
今までなかったことを新しいことを作ると考えるだけでなく、実際はすでにあるサービスをより良い方向に改善していくデザインしていくもの
事例を交えた非常にわかりやすいデザイナーの言葉ですね!
最後に、参加者からも質問が寄せられました。
参加者からのQ&A
Q:仮説を立てる際、ユーザーのことをよく知ることが大事だと思うが、どのような方法でリサーチしているのか?
A:実際インタビューできれば良いが、ZOZOの場合社員が大体ファッション好きであるので、
ZOZOのユーザーでもある。
取り組もうとしている課題に対して悩みを持っていて、その悩みに関して仮説を立てるか実体験で仮説を 立てて考えることが多い。
Q:自分の中のアイディアを増やす時に、太田さんがおすすめする本やサイトはあるのか?(質問者はピンタレストを主に参考している)
A:アイディアの引き出しとして、ピンタレストも使うときもあるし、好きなものは大切にしているので、
雑誌などでの表現方法を参考にするときもある(ポパイなどのシティカルチャーのようなものが好き)。
既存のサービスを
より良いサービスに改善
させることを意識と
身近にあるものでトレーニングしてみる こと
これからデザイナーを目指す皆さんへのアドバイスでした!
太田さん、ありがとうございました!