こんにちは!
デジタルハリウッド東京本校スタッフの山本です。
今年度も、デジタルハリウッド大学での集中講義
「メディアアート成果発表展示会」
がスクール生と合同で行われました。
講師はデジタルハリウッド大学特任教授/メディアアートの第一人者である落合陽一教授です。
今回は、その成果発表展示会 『37.5℃展』 の模様をお伝えいたします!
「メディアアート作品はデジタルハリウッドでどんな形になるのか?」
「メディアアートを作ってみたい」
「アートの表現手法」
などなど・・・
デジタルハリウッドで学ぶ
大学生、大学院生、スクール生全員が集まる選抜展示会!
ぜひ最後までご覧ください。
アーティストたちと作品詳細は特設ページより
処女作「おしりあい」
シーソーにまたがって、お相手とのコミュニケーションをおしりで感じてください。
Pスポットを押すと、バイブが振動。お相手のもも肉がエクスタシーカラーに光ります。
自分が気持ちよくなること、相手が気持ちよくなることをよく観察してみてください。
SexEntertainment, its Everything.
共犯者
卓上のQRコードを読み込むと、7セグのカウンターが増えます。これは展示中動画の同時視聴者数で、この数が10になると1センチ、50になると2センチ…といったふうに私が髪の毛を切って置いていきます。
何気なく参加して後悔するような、そんなお手軽な時限爆弾です。
現代肖像画
Hydrozoa-ハイドロゾア
自然に在る無数の集合体に無意識に所属していて正気でいられますか?
日常の何気ない接触でふと「個」を取り戻した瞬間、恐怖と安心を同時に得る感覚。それでも、結合を繰り返す。思考と身体が複雑に絡み合い欲望が溢れるこの世は、ハイドロゾアの生態のようでした。
“個を制するものがセカイを制する”
2050年の懐古主義
肺肺危機
コロナの影響をもろに受けた大学生活。
未だに終息の兆しが見えず、コロナに対しての意識は初期より低くなっている様に感じる。
この作品は、実際に肺を押し、口にある風船を膨らませ呼吸をしているような状態にする。コロナに感染した方、主に重症な方は、自力で呼吸することが困難になる。
そのため、病院の方や人工呼吸器の力が必要となってくる。
これを体験する「あなた」に一生懸命風船を呼吸さ(膨らま)せたり、苦しそうな顔を見てもらうことでより危機感を持ってもらいたい。
Gifts from criminals
幼少期、お母さんお父さんから貰ったプレゼントはどのくらい輝いていましたか?
そのプレゼント、薬物売買で儲かったお金で買ったんですよ。
そんなこと本当にあるのだろうか。ぜひ自分の目、身体、心で答え合わせを。
collective intelligence
デジタルとアナログ、コンピュータと人間のコミュニケーションについて
Dry Aquarium
ドライアクアリウムの実空間は 海辺の生物の生き生きとした生態系の対局としての 死の世界を表現しています。
その亡骸にスポットライトを当ててみてください。 仮想空間で生物たちは息を吹き返し瑞々しさを取り戻します。
どうでもいい
最近「どうでもいい」とつぶやくことが多くなりました。
漢字で書くと「如何でも善い」。
辞書で「如何」を引くと、①「物事の無い内容・状態、またやり方などについて疑問に思う気持ちを表す」
②「疑問に思いつつ、それを否定・拒否する気持ちを表す」
③「その物事について考えられるすべての手段・方法をつくすことを表す」
④「呼びかけて、相手の意向や様子などをたずねる気持ちを表す」と出てきます。
自分は未来に向けて「如何」したいのか。作品を通じて考えています。 よければ皆さんも立ち止まって考えてみてください。
Soup of Voice -発生-
Soup of Voice は、2021年8月29日にスタートした、世界中の人々の遺志を未来に残すプロジェクトです。
人生でたった一度、未来に残したい声を10秒間、録音することができます。 声は、意識と身体から離れ、言語情報と非言語情報を内包する優れたメディウムです。
スープの一滴一滴のように集まった人々の遺志は、単なる声の集合という意味を超越し、トロトロとした密度を感じさせる存在になることでしょう。 - 発生 - は、本プロジェクトの始まりであり、漆黒の球体が、ブラックホールのように貪欲に声を集めます。
記憶の輪郭
フランスの哲学者ロラン・バルトは、写真について「それを包んでいる透明な軽い外皮」と語った。
私たちは写真を見る時、写真そのものではなく、写真に写り込んでいる人物や事物の「形」を見ている。 あなたの写真が持つ「記憶の輪郭」は、MIDIという音の情報に変換され、 オルゴールのハンドルを回すことで鳴り響く。
写真を「聴く」体験によって、写真という媒体が持つ本質を聴覚的に表現している。
invisible border
東京本校 本科UI/UXD専攻
私たちは世界を見るとき、知らないうちに誰かのひいた境界線というフィルターを通しています。 しかし、本当にそこに境界線はあるのでしょうか。
この作品では暗闇の中に黒い物体が配置され、時折発生する光によって境界線が見え隠れします。 光が存在しない瞬間でも、そこに物体があるということを認識できるかもしれません。
しかし実際にその境界線は見えているのでしょうか。
この作品を通し、自身の世界の見方について考えてみてください。
memory
初恋のラブレターの文字数。生まれた息子の体重。ひとが一生分で流す涙の量。
この世界には体験しないとわからない数字がいっぱいあるのに、 わかったふりで運ばれてくる情報がたくさんある。
この展示では、ある流行りやまいで失った”いとしさ”の総数を、 別の見え方で再表現したいと思い企画しました。
ミュート(仮)
ビデオコールでミュートしていたら面白い人でもどんな人かわからないなと思い作りました。
TERRARI-D
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サイボーグ化する植物
義手・義足を身につけた人々もまた、サイボーグ化していると言える。
義肢装具は外見や機能を補完する役割を持つもの。しかし人間をはじめとする動物のみに使用されているのは、なぜだろう。
また動物以外のものを対象としたとき、どういった義肢装具になるのだろうか。
義手や義足の役割とその対象物について再考することで見えるサイボーグ化の未来を、この作品を通してぜひ垣間見ていただきたい。
自然な流れ
ある一つの事柄に対してどれだけの視点があるだろうか。
「自然な流れ」はそのうちの一つの現象である広大な景色のなかで横たわる鬼の生首、日を重ねるごとに燃えて灰となり砂と化していく現象。
これは悪気がない無関心、時間の経過と共に薄れていく関心が引き起こしている。
これらはごく自然な流れではないだろうか
メディアアートについて学び、制作し、企画や展示会の運営をした皆様お疲れ様でした。
表現の仕方は色々。生き方もそれぞれ。どんな形であなたは体験を届けますか?
「メディアアート」をデジタルハリウッドで学ぶには?
展示会や講義の様子は、いかがでしたでしょうか?
東京本校の 本科UI/UXD専攻 クリエイティブコーディングコース では、
今回ご紹介したような、インタラクティブコンテンツ、インスタレーション作品の制作について、学べます。
もちろん、今回ご紹介した落合陽一先生の「メディアアート」の講義にも参加できるチャンスもあります!
デザインとUnityやP5js、TouchDesignerなどのプログラミングスキルを学ぶことで、
デジタルとリアル空間とのコミュニケーションを実現できるクリエイターを1年で目指すコースです。
詳しくは こちら をご覧ください!
参加対象コース
・本科UI/UXD専攻
・本科CG/VFX専攻
次回の参加者はこれを見ているあなたかもしれませんね。