デジタルハリウッド東京本校 ブログ

【東京本校】
『世界共通の感情を揺さぶるストーリー』について考える!
本科CGヴィジュアルアーティスト専攻の魅力と授業をご紹介

2018-08-21

▼『1年後、君は世界共通の感動を創造するアーティストへ』

こんにちは。
デジタルハリウッド東京本校です!

突然ですが、 本科CGヴィジュアルアーティスト専攻 (以下:本科CVA専攻)をみなさんはご存知ですか?

本科CVA専攻のコースコンセプトは " エモーショナル "。
映像表現で " 国内外問わずに見る人に大きな感動を届けるCGアーティスト " を目指す専攻です。
今回はその“ エモーショナル ”を体現するための本科CVA専攻ならではの授業を紹介していきます。


▼どんな作品が良い作品?
 作品作りは、面白かったりかっこいいが全てではない!

突然ですが、みなさんにとって 【 良い作品 】 とは一体どのようなものでしょうか?

・おもしろい
・かっこいい
・感動する
・テーマ性がある
などなど…

人によって 【 良い作品 】 の定義は異なります。
しかし、元を辿ると良い作品のには共通している部分があります。
それは…

【 記 憶 に 残 る 作 品 】
です。
記憶している作品は『良い作品』と思っているからこそ、記憶に残っているのです。
内容やタイトルが思い出せない作品は、あなたにとっては良い作品ではなかったということです。
本科CVA専攻では、
『記憶に残る』=『良質な作品』=『制作するべき目標』
として、作品制作に取り組んでいます。
授業では、卒業生の作品を例に挙げ、なぜこの物語が良い作品と言われるのかを解説していきました。

Water Colors/米岡 孝さん
Water Colors/米岡 孝さん
受賞歴 世界100以上の国と地域から集まった約9,000作品の中から、約250作品が上映される映画祭 『SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2017』のCGアニメーション部門 ノミネート

この作品のテーマは『友達』です。
えのぐといえば、赤・青・黄色など「色彩」があるものをイメージする方が多いと思いますが、この作品の主人公は「白のえのぐ」です。
水彩えのぐの中にひそむ、小さな絵かきたちが元気いっぱいに遊びまわります。
色彩を持つえのぐたちは楽しそうに遊んでいますが、白は遠くからさびしそうに見つめています。
その白をみた他のえのぐたちは、白をどうしたら自分たちと一緒に絵を描けるかを考えます。
画面いっぱいを使って縦横無尽に動き回る、えのぐたちの動きや誰かを思いやる優しさや、作品を通して伝わってくる点が評価されています。

▼3大要素がカギになる! 記憶に残る作品にするために必要なこととは?
では、記憶に残る作品作りには、何が必要なのでしょうか?

では、記憶に残る作品作りには、何が必要なのでしょうか?
それは、

①エンターテイメント性
 ┗ 予定調和と意外性

②アクセスしやすさ
 ┗ 容易くストーリーの筋を追える

③オリジナル
 ┗ 独創性

という3大要素です。
この3大要素を踏まえたうえで、作品の企画を立て、テーマを決めていきます。
また、主人公やほかのキャラクターたちがどうなっていくのかなどの表現手法も合わせて考えていきます。

LETTER/平松 達也さん
LETTER/平松 達也さん
受賞歴 世界100以上の国と地域から集まった約9,000作品の中から、約250作品が上映される映画祭 『SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2018』のCGアニメーション部門 ノミネート

この作品のテーマは『愛』です。
愛と聞くと、若い男女の物語というイメージもありますが、この作品の主人公はおばあちゃんです。
スマホでメッセージを送ると手紙が飛び出て、相手のスマホまで直接想いを届けてくれる世界での物語。
おばあちゃんは昔出せなかった恋文を偶然見つけ、スマホのメッセージで改めて想いを伝えようと試みます。
言葉は一切ありませんが、ストーリーの筋をしっかり追える導線づくりや過去の自分の作品を散りばめるという独創性が評価されています。

上記の作品たちのように記憶に残る作品を作るには、お話ももちろんですが、登場するキャラクターたちも大切ですよね。
この記憶に残る作品の制作に向けた、授業の1つに彫刻集中実践があります。

▼3DCGモデリングに活きるキャラクター造形力と考え方を極秘伝授!
3日間集中・片桐裕司氏の彫刻集中実践

ハリウッド在住のキャラクターデザイナー/特殊メイクアップアーティスト片桐講師による『3日間集中・片桐裕司氏の彫刻造形授業』。全3回の授業ですが、とっても濃い内容でした。

「3DCGの授業で何故、ねんど造形をするの?」とお思いの方もいるかもしれませんが、アナログ造形を通して、3次元のものの見方はもちろん、全体のバランスを見ることの大切さ、生き物やリアルなものを表現するには解剖学で中身を知ることや、勢いや流れを意識して統一性を持たせることの重要性などを学び取っていただくための授業です。

全3日間の授業を通して、受講生たちは何をつくり、何を学び、何を得たのか。そして、ここで得たものはどう3DCGに繋がっていくのでしょうか。

片桐裕司氏 フリーランス キャラクターデザイナー/特殊メイクアップアーティスト
担当講師:片桐裕司氏
フリーランス キャラクターデザイナー/特殊メイクアップアーティスト

東京都出身。
ハリウッドの映画、テレビのキャラクターデザイナー、
特殊メイクアップアーティストとして活躍。
1990年、高校卒業後18歳で渡米。フリーランスで映画、テレビのキャラクター制作に参加。
1999年、世界屈指の工房であるスタン・ウィンストン・スタジオのメインアーティストに就任。
『A.I.』、『ジュラシックパーク3』、『タイムマシーン』、『宇宙戦争』等、数多くの作品に従事。
その後もフリーランスとして様々なクリエイトを続けている。

主な代表作
『パシフィック・リム』、『マン・オブ・スティール』、『ウルヴァリン X-Men Zero』、『パイレーツオブカリビアン 生命の泉』など。”GEHENNA ~死の生ける場所”のクオリティーが認められ、2018年5月には「ゲヘナ〜死の生ける場所〜」長編監督デビューを果たす。

近年、日本において若手アーティストを育成するための彫刻セミナーを各地で開催。
片桐裕司オフィシャルサイト~Art of Hiroshi Katagiri

彫刻セミナー

こちらは、片桐講師のデモンストレーションの様子です。キャラクターをつくるうえでの法則などをお話しいただきながら、「生き物」とは何か?「リアルなもの」とは何か?というお題から上がった特徴や設定の人型クリーチャーを制作しました。

片桐講師授業初日

黙々と制作作業に没頭する受講生。正面からだけではなく、上下左右など様々な角度からバランスを調整して形を整えました。

全3日間の様子は、東京本校ブログにて公開中!
受講生のみなさんがどんな作品を作り上げたのかも、ぜひご覧ください!
つづきはこちらから!

▼杉山学長自ら語るCreative Thinking class!

本科CVA専攻のCreative Thinking classは、杉山学長自ら担当。
本科CVA専攻をなぜ開講したのか、どのようなアーティストを目指してほしいのかなどをお話しいただきました。

~ もっと個人の思想や経験、体感してきたことなどが作品の中に現れても良いのではないか ~

杉山学長 『1994年にデジタルハリウッドが開校されて以降、デジタルハリウッド生による数多の映像作品が制作されてきたが、近年、デジタル技術が急速に発達していく中、各個人が影響を受ける作品というものも優れた技術の元制作された視覚的にハイレベルなものや、それに伴った痛快なわかりやすいストーリというものが多くなってきているのではないかと、学生作品を通してそのように感じています。
そのこと自体は決して悪いことではないと思っていますが、もっと個人の思想や経験、体感してきたことなどが作品の中に現れても良いのではないか、そのような作品を作っていってほしいという思いから、本科CVA専攻を開講しました。』

杉山学長
杉山学長

杉山学長のお話を受講生の皆さんは、真剣な表情で聞いていました。

~ より強い個性を作品の中に出していきたい ~

杉山学長の授業を受講し受講生はどのように感じたのでしょうか。
2018年4月入学 小堀 壮太郎さん に感想を伺いました。

小堀 壮太郎さん『2018年4月よりデジタルハリウッドにて新たに開講された本科CVA専攻ですが、私個人としてなぜ開講されたのかという経緯は知らず、おそらくこの授業が無かったら知ることもなかったと思います。
杉山学長の思いを知り、本科CVA専攻で学んでいる私たちにどのようなことが求められているのか、どのような思いを持って作品制作を行って欲しいのかということ を知ることができました。

また、授業ではデジタルハリウッド初期の学生作品を視聴したのですが、当時のパソコンのスペックの問題などから、制作が行える範囲は現在と比べて非常に狭いものであったと思いますが、その中でも各個人が挑戦してみたい事や、影響を受けてきたものというのが強く出ていました。
そこから、制作に対する姿勢や熱意、広い視野を持つことの大切さなど、多くのことを学ぶことができました。

今後、作品を制作していく上で、視野を広げて自身の持つ引き出しを多くしていくためにも、過去の古典作品の視聴や図書館などを積極的に活用し、映像作品のみならず写真、絵画、彫刻、建築などの様々な分野のものを今以上に多く見ていきたいと思います。
また、個人的に興味を抱いている人間の構造科学や心理学等も勉強して、より強い個性を作品の中に出していきたいと考えさせられるとても良い時間となりました。』

▼初めからすべて成功するわけではない。
良い作品作りへの近道は、失敗を経験すること!

最初から何でもできる人はいません。
試行錯誤を繰り返しながら、物事は実を結んでいきます。
良い作品作りも同様です。

良い作品を作り上げていくには、

「作品を制作し、失敗をすることで何が足りなかったのか?
何が原因だったのか?どうすればよかったのか?」

を繰り返し考えていくことが必要です。

しかし、ここで重要なのは 【全力】 で取り組んだうえで、何に失敗したのかを考えること。
やり切ったうえで、課題を見つけなくては意味がありません。
失敗を経験することは、今の限界を超えるために何が必要なのかを考えるための1つの通過点なのです。

いかがでしたか?
本科CVA専攻では今回紹介した『表現手法を学ぶエクスプレッション科目』をはじめ、世界を舞台に活躍できるCG技術を『技術習得に特化したテクニカル科目』や自身の目的に合わせて選べる『専門スキルに特化したデモリール制作をするエクストラトレーニング&ゼミ科目』など、魅力的な授業が詰まっています。
本科CVA専攻詳細はこちら

また、この他にも本科CVA専攻の魅力を知ることができる

や授業ブログなど、様々な形でみなさんに情報を発信中です!
さらに本科CVA専攻についてより詳しい内容を知りたい方は『個別のスクール説明会』へご参加ください!

▼個別のスクール説明会で、みなさんの疑問にお答えいたします。

1.カウンセリングで疑問を解消
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