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【東京本校/授業ブログ】
3DCGモデリングに活きるキャラクター造形力と考え方を極秘伝授!3日間集中・片桐裕司氏の彫刻造形授業

2018-06-16

こんにちは!
デジタルハリウッド東京本校です!

本日は、 本科CGヴィジュアルアーティスト専攻 (以下:本科CVA専攻)にて実施致しました、ハリウッド在住のキャラクターデザイナー/特殊メイクアップアーティスト片桐講師による『3日間集中・片桐裕司氏の彫刻造形授業』の様子をご紹介いたします。全3回の授業ですが、とっても濃い内容でした。

「3DCGの授業で何故、ねんど造形をするの?」とお思いの方もいるかもしれませんが、アナログ造形を通して、3次元のものの見方はもちろん、全体のバランスを見ることの大切さ、生き物やリアルなものを表現するには解剖学で中身を知ることや、勢いや流れを意識して統一性を持たせることの重要性などを学び取っていただくための授業です。


全3日間の授業を通して、受講生たちは何をつくり、何を学び、何を得たのか。そして、ここで得たものはどう3DCGに繋がっていくのか…。これからCGを学びたいとお考えの方、必見です!ぜひ、最後までご覧ください!

▼担当講師:片桐裕司氏 フリーランス キャラクターデザイナー/特殊メイクアップアーティスト

東京都出身。
ハリウッドの映画、テレビのキャラクターデザイナー、
特殊メイクアップアーティストとして活躍。
1990年、高校卒業後18歳で渡米。フリーランスで映画、テレビのキャラクター制作に参加。
1999年、世界屈指の工房であるスタン・ウィンストン・スタジオのメインアーティストに就任。
『A.I.』、『ジュラシックパーク3』、『タイムマシーン』、『宇宙戦争』等、数多くの作品に従事。
その後もフリーランスとして様々なクリエイトを続けている。


主な代表作
『パシフィック・リム』、『マン・オブ・スティール』、『ウルヴァリン X-Men Zero』、『パイレーツオブカリビアン 生命の泉』など。”GEHENNA ~死の生ける場所”のクオリティーが認められ、2018年5月には「ゲヘナ〜死の生ける場所〜」長編監督デビューを果たす。

近年、日本において若手アーティストを育成するための彫刻セミナーを各地で開催。
片桐裕司オフィシャルサイト~Art of Hiroshi Katagiri

彫刻セミナー

▼授業準備から片桐講師の姿が!

2日も前から授業教室の設営を行い、機材や備品を運び込み…


あっと言う間にいつもの教室がブルーシートの部屋に早変わり!

▼いよいよ授業開始!

事前に、本科CVA受講生へは、この授業で取り組むモチーフを提出して頂いていました。手描きの人、スカルプトソフトで制作した人、写真などなど色々な提出物がありました。これらを、これから3日間で制作することになります。

今回が本格的な粘土での造形は初めてだという方もいましたが、心配はご無用です!片桐講師による、熱心で丁寧な指導に全力で集中しましょう。

これは先生が手掛けられた演習用のモデルです!

とてもリアルですね。

こちらは、アシスタントの神吉さん。毎度毎度、準備など取り仕切りお疲れ様です。丁寧な養生ありがとうございます!

最初に、頭部の造形です。すくっては作る、すくっては作る、のくり返し…。みなさん無言で黙々と制作に打ち込んでいて、すごく真剣な様子が伝わってきました。

30分経ったところで、作業は一旦中断。なんと、今まで作ったものを自分で、ヘラで壊していきます。みるみるうちに粘土に戻っていく頭部たち…。

ここで、片桐講師のレクチャーです。キャラクターをつくるうえでの法則を伝授して頂きました。バランス、流れや姿勢、リズムを大切にしなさい、とご教授くださいました。

そして、レクチャーは「生き物」とは何か?「リアルなもの」とは何か?というお題へ。皆で意見を出し合った特徴や設定の人型クリーチャーを、片桐講師がデモンストレーションしていきます。これを30~40分程で作ってしまう片桐講師、さすがです。しかも、受講生からの質問に答えたり、「一か所だけをキレイにしない、作りこまない。バランスが大切だからね」「100人いれば100人の正解がある。こうしたら正しい、はない」と指導したりしながら、造形していらっしゃいました。

午後には、スケッチしたり、さらに盛って削っての繰り返しをしたり…。時間が刻々と過ぎていきます。

そうしましたら、本科CVA専攻の担任、宮崎先生が教室を覗いていらっしゃいました。

皆さんが粘土に真剣に向き合っているのを見て、ぽつりと一言、「楽しそうだなぁ…」。

▼中盤の2日目は…

中盤の2日目は、ひたすら制作を進めていく→片桐講師が受講生の作品に手を入れる→入れる前と後の違いの「体感」をする、という作業を繰り返し行っていきました。

片桐講師が、個人個人と丁寧に向き合っている様子が、見て取れました。

片桐講師のデモンストレーション自体も凄まじいものでした。1日目の人型クリーチャーの胸像が、30分程度で人間の顔に!作りながら、右側と左側で、模範例とやってしまいがちな失敗例を見比べさせていました。「失敗に繋がる理由は『前面から』とか、『横側から』とか、部分部分を切り取って見てしまい、全体を見ないから」とおっしゃっており、バランスの重要性を訴えていました。

2日目は、授業が終わった後も居残る受講生が多く見受けられました。最終日に向けて頑張っています…!

▼さぁ、ついに最終日!

最終日3日目は、いよいよラストと言う事もあり、朝早くから教室に受講生の姿が。

仕上げ・完成に向けて、片桐講師の指導と制作時間が黙々と進みます。


片桐講師のデモ作品は、また姿を変えていました。左右で全然違う表情のものになっていました!

最後に作り上げた作品を手に、皆さんで集合写真を撮影!

皆さんの表情から、「3日間やり遂げたぞ!」という達成感をひしひしと感じました。

下の画像が、受講生さんたちが3日間この彫刻造形授業で完成させた作品たちです!

このなかに、初心者の方の作品もあるなんて、すごいですね!!

今回の造形を通し、デジタルでの3DCGモデリングに活きるキャラクター造形力と考え方を、皆さんきっと得られたのではないでしょうか。これからの皆さんの3DCG作品が楽しみです!


本科CVA専攻の皆さん、3日間お疲れ様でした!

そして、片桐講師、デジタルハリウッドで授業を行っていただき、本当にありがとうございました!

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