こんにちは。デジタルハリウッド東京本校スタッフの下島です。
東京本校では、7月16日(土)に『Maya×Unity VRハンズオンセミナー』
~本格的3DVR & 酔わないVRの作り方講座~が実施されました。
今回は、今後も様々な分野で必要性が高まるだろうVRの制作手法、酔わないVRの見せ方を学んでいただいた
講座内容をご紹介させていただきます。
まずはVRを体験
ご参加いただいた方には、まずVRの世界を体感していただきました。
想像した世界を上回る没入感をしっかり味わっていただき、これから制作いただくイメージを膨らませます。
まずはVRを体験して肩慣らしです。
さて、今回の講座では、『酔わないVR』ということがキーワードでした。
車酔いなどに代表される様に人が酔う原因は実際の動きと視界のミスマッチによって生まれるものとも
言われています。VRゲームでも、乗り物酔いの様な経験をされた方もいらっしゃるかと思います。
自分は椅子に座っているだけなのに、ゲーム世界では走ったり、景色が目まぐるしく変わったり
と自分がその世界に没入しているかの様に体感するVRならではの『一人称視点』。
そこで、今回は一人称視点ではなく、三人称視点(※)でのVR制作とすることで、ゲーム世界には没入できて、なお
主人公を第三者視点で動かせるカメラ設定にしていただくことで酔わないVRゲーム制作をしていただきました。
※今回はゲーム主人公の背後にカメラを配置しました。
いざ、ゲーム制作へ
今回の講座では、3DCGで迷路を作成し、そのコースを抜け出るゲームを制作しました。
まずはコースの作成です。床や壁面の作成を行い、自分なりのコースを作成します。
次に、VRゲームとして動作させるためのエンジン『Unity』の使い方を学んでいただきます。
ユーザーインターフェースの説明から簡単なゲームコースモデル作成方法をお伝えしました。
作成したモデルは壁やボール、そしてボールが転がるコースになります。
Unityインターフェース。こちらでは静止画ですが、実際にはボールがコースに沿って下に転がっていきます。
続いて、VRゲーム上で登場させる迷路を3DCGソフト『MAYA』で作成しました。
こちらもユーザーインタフェースの説明から始まります。
1日の体験授業ということもあり、完成目標はシンプルな脱出ゲームです。
ゲーム舞台となる床、壁などMAYAで作成し、モデルを自分で自由に配置してもらい、
自分だけのコースを作成しました。
制作されたコースはこういったイメージです。
MAYAデータでのコースです。コース作成はもちろん。どの角度にカメラを配置するかも決定できます。
MAYAで制作した迷路をUnityへ出力し、いよいよゲームの完成となります。
迷路を抜け出るためにキーボードの矢印キーを使いながら、前後左右に自分を動かしながらゴールを目指します。
自分で作ったコースでも、一人称視点になるだけで見える世界が全く変わることもあり、タイムアタックありと、
意外と手こずりながらも皆さん楽しまれていました。
行きたい方向に動かすことが難しいのです。
また、Unityではゲームの要素となるアセットというデータ(モデルデータ、質感データ、アニメーションデータ)
があります。
本講座のゲーム主人公のモデルデータです。ツッぱってますね。
こういったデータを活用しつつ、ゲーム制作に挑戦していただきました。
皆さんが楽しそうに制作され、プレイされている姿が印象的でした。
次回のVR制作講座は9月24日(土)を予定しています。ご興味がおありの方はどうぞお楽しみに!