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デジタルハリウッドSTUDIO新宿 ブログ

第2新卒のトリセツ
社会人経験を活かし、
未経験からCGデザイナー内定を掴む!

2024-12-18

本科CG/VFX専攻AL新宿クラスから、受講中に希望職種で内定を掴んだ受講生のインタビュー記事をお届けします。


未経験からCG業界を目指す皆様。最も気になるのは、どんなことでしょうか?


授業についていけるか、うまくなれるか、仕事と両立できるか。様々な不安が有ると思いますが、総合的には、目標とする業界・業種に就職できるか。という不安が大きいのではないでしょうか?


確かに、CG業界での就職活動は作品を完成させ、ポートフォリオにすることが前提で、卒業後に就職活動を始める人が多く、離職している場合は離職期間も長くなりがちです。

そんな中、受講期間中に内定獲得を実現した受講生がいます。第2新卒枠で4月からゲーム業界のCGデザイナーとしてデビューするのは大塩恒平さん。



大学卒業後は製造業の法人営業職としてキャリアをスタートさせるも、趣味だったCGを活かし、ゲーム業界で活躍したい、という夢が諦めきれませんでした。


就職3年目にしてデジタルハリウッドでCGの基礎を学び、これまでの経験をフル活用することで、夢だったゲーム業界のCGデザイナーとして、これからの人生を描いていきます。


今回は、そんな大塩さんに受講期間中に内定獲得を実現した理由を訊いてきました。浮かび上がって来たのは、大塩さんによる独自の「戦略」


さあ、成功の秘訣を紐解いていきましょう!!

大塩 恒平さん

CG/VFX専攻ALクラス
2024年4月生


BEFORE
新卒で印刷系の営業職

AFTER
大手ゲーム会社に内定

第2新卒就活を成功した大塩さんのこれまでの半生

ーーー最初に、自己紹介も兼ねて経歴について質問させてください。CGへの興味は一体どこからきているのでしょうか?


幼少期から立体に関する興味が強かったようです。


小学3年生ごろはペーパークラフトを組み立てるのが趣味でした。最初は組み立てから始まり、彩色もやるようになりました。六角大王(1※)やペパクラデザイナーといったモデリングツールを知るのもこの頃です。

小学4年生のころにプラモデルと出会ってからは、戦車やガンプラ、航空機などを作る事に熱中。数回の中断期間を挟みながらも、ジオラマの制作やフィギュアの自作など、次第に規模が大きくなり、大学生時代はプロモデラー(2※)として雑誌上で作品を発表するまでになりました。

プラモデルや造形に関してはポートフォリオでも言及しています。


実はCGへの興味もプラモデルの延長線上です。私が大学3年生の頃、高精細な家庭用3Dプリンターが数万円代になり、プラモデル・造形分野への活用を個人ができるようになりました。

私もAutodesk社のCADソフトやZBrushを独学し、制作に取り入れていきました。


1※六角大王:初期の国産CGモデリングソフト。現在は開発終了。

2※プロモデラー:プラモデルやガレージキットの制作で収益を得る人々。模型雑誌で作品制作記やレビューを行い原稿料を得ることが多い。


ーーーゲーム業界を目指した理由についても知りたいです。


ゲームが好きだったことが理由の一つです。

幼少期から好きで、『カービィ』や『スマブラ』『ファミコンウォーズVS』『ちびロボ』といった任天堂系のゲームを雑多に遊んでいた憶えがあります。


高校時代には同級生に誘われてPS4を買ってしまい、夜な夜な友人と『レインボーシックスシージ』といった対戦ゲームをする日々でした。


その後もゲーム熱は冷めず、遂にはゲームメディアのライターとして、仕事でゲームをするようになります。国内外の開発者の方にインタビューをすることもあったし、ゲームイベントを取材することもありました。『サイバーパンク2077』や『バトルフィールド2042』などの大作ゲームのレビューも任せてもらえ、かなり楽しかったです。


ただ、私は自分がゲームを作るという立場になれる気がしませんでした。


ーーーたしかに、大塩さんは新卒で製造業の営業をされています。学生のころにCGと出会ったのにその道に進まなかったのはなぜでしょう。


ZBrushに出会ったのが大学4年生という時期もあって、 周りの専門的に学んでいる同世代と戦うのは現実的ではない と感じました。 就活も終わっていましたし。


大学では法律を学んでおり、デザインもプログラミングも経験がありません。総合職として知財や営業といった職種でゲーム制作に携わることはできるかもしれませんが、自分の希望とは異なりました。


結果的に、「堅い日本の伝統企業に行くのも悪い選択じゃない」と思い、ファーストキャリアは製造業の営業を選択しました。実際、前職の先輩や上司、客先の皆様には大変お世話になり、 社会人としての基礎を教えて頂きました。

25歳までは入念に準備体操、アラサー突入はアクセル全開の合図

ーーー第2新卒就活で大事なことはありますか?


入念に戦略を立てること。CGや美術以外のスキルをいかにアピールするか。だと思います。


計画については、貯金や学費、ソフトウェア費、離職時期、目指す業界や職種、作品や使用ソフト。CG業界での就職に失敗した場合まで、 熟考を重ね ました。


その結果、デジタルハリウッドの卒業を25歳に合わせる戦略を採りました。


私の年齢やAIの躍進、ゲーム業界の景況感を鑑みると、時期を遅らせて有利になる点が極めて少ないと予想したからです。 準備運動をしすぎると良くないな という結論です。


また、 CGや美術スキル以外の、社会人としてのスキルをアピールできる。 と感じたのもこのタイミングでした。1~2年目では短すぎますし、4~5年目になると第二新卒という枠からは外れてしまいます。


デジタルハリウッドでの受講期間について

ーーー大塩さんの学習スタイルはどのようなものでしょうか?


上手い人のタイムラプス映像を見て、一通り自分で作ってみて。分からない箇所を潰していきました。これは今までの独学で身に着けた学習方法です。


また、 デジタルハリウッドの学習システム「Any」 はタイトルを見て、分からなそうだなと思うものや苦手な分野をひたすら見ていきました。


先生から直接指導を受けられる個別トレーニングでは、調べても分からないものや検索不可能なことを質問しました。 先生も答えられない場合、一緒に調べる作業も「プロの調べ方」を横でみることができてとても勉強になりました。


ーーー具体的な質問内容はどのようなものでしょうか?


例えば、大量に制作したアセットを統合して背景を作る際、当初はアセットを一つ一つインポートしていました。どう考えてももっと良い方法が有ると思ったので、そのやり方を質問しました。


作品がある程度完成してからは、さらにクオリティを上げる為に助言を求めたりもしました。


他にも、ゲームのスクリーンショットを見せて、この表現を作る為には、何と検索すれば技術が出てくるか?という質問をしたこともあります。


CGの初心者の大きな障壁は用語を知らないことです。


用語を知っていれば調べて勉強することができるけど、知らなければ調べることすらできないのです。「何が分からないか分からない」という状況の処方箋の一つが、先生に質問することだったと思います。

質問すれば、とりあえず解法の方向性は示してもらえますので、それがありがたかったです。


ーーーほかに受講期間に行ったことはありますか?


SNSでCG作品を投稿しています。いろんな方々から反応を貰えるのは楽しいですし、自分を律する意味でもオススメです。私はポートフォリオにもアカウントを記載しました。


自分が採用担当者だったら志望者の人柄を知りたいですから、SNSを公開するのはそういう面でもオススメです。

就活エピソード(ポートフォリオと面接)

ーーーポートフォリオはどのように作りましたか?


ポートフォリオはイラレとCanvaを使用して制作しました。


Canvaでレイアウトを作り、イラレで文字など細かい部分を整えるやり方です。もちろんネットで見本をいくつか参考にして、良いと感じた点を凝縮しました。


ライターや営業だった経験から、 思ったより人は文章を読まないし、重要なことは何回も出さないと伝わらない と知っていたので、確実に伝えたい箇所は大きく、文字の色も変え、各ページに数回出しています。


せっかく見てもらえるものですので、自分の経歴など、自分の分身を作るイメージで制作しました。


ーーー就活エピソードを教えてください


内定を頂いた企業は参加していたポートフォリオ展覧会で選考オファーをくれた会社でした。


思ってもみないほどの大手だったものの、私の「ミリタリー」な作風とは真逆なファンタジー系の作品が多い会社で、このまま現状のポートフォリオを提出して選考を勝ち抜けるかは微妙だと感じました。


そこで、ポートフォリオの本提出までの約4日間でファンタジー系の背景作品を追加制作しました。




就活は自分を商品として売り込む場だと思います。その際、「御社の為に作りました」というのは、熱意を伝えるという意味で結構評価が良かったんじゃないかなぁ、と思ってます。


面接でもこの作品の話題を出して頂けることが多かったです。


ーーーインタビューを終えて、大塩さんが受講期間中に内定獲得を実現できた理由が分かった気がします。


大塩さんは、デジハリ入学前に入念に戦略を立てていました。これにより、迷うことなく、自分の志望する業界や職種に向かって勉強できたのだと思います。


また、CGや美術スキル以外のスキルについても、営業やライターの経験というのは強い経歴になったと感じました。


複数の作品が受講開始から6ヶ月の時点で完成していることも内定を獲得できたポイントでしょう。作品も本格的な背景CGから、ZBrushを使用したスカルプティングまで幅が広く、志望していた「モデラー職」へのこだわりを感じました。


「入念な戦略」「美術以外のスキル」「作品の量とクオリティ」この3点が内定獲得を実現したようです。

最後に夢に向かって頑張る方々にアドバイス

ーーーここまで読んでいただいた方へメッセージをお願いします。


美術関係の仕事を目指すことは、周囲から止められがちです。


その理由も分かります。テストの点数のように数値化される世界では無いですし、他の職種に比べて才能の占める割合が大きい気もします。


でも、CGの仕事は「アーティスト」であると同時に、「技術者」としての素養も求められます。少なくとも3~4種程度のソフトウェアは扱える必要がありますし、上手くいかなくても検証・実践し、トラブルシューティングする学習能力や根気が必要です。


実は私は美術の正規教育を受けたことがありません。基本的に独学で、仕事の傍らの趣味でした。でも、私のような人は多くいるように思います。生活のために別の進路を選んだとしても、そこで「夢破れて」 作るのを止める必要は無い と思います。


案外、別の進路の知識や技術が活きてくることも多い はずです。私も作り続けたことで、幸運にもスタートラインに立てました。


お互い頑張りましょう!



\大塩さんが選んだCG/VFX専攻専攻/

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