デジタルハリウッドSTUDIO新宿 ブログ

CGとは想いのカルチャーがあつまる2次的な別世界
心に受けた衝撃は自分のシーンを創造する。

2024-08-06

順調だった仕事を辞めて、CGを学校で学び、作品がCGWORLDに掲載されたお話

今回、掲載するインタビューは本科CG / VFX専攻の受講生である榎本貴志さん。


自身の作品がCGWORLD vol.310の「CGWORLD GALLERY」に、「サメロボの不在着信」へ掲載という実績を手にしました。


そんな榎本さんから制作に対する想いを教えていただき、

ライバルであり、仲間である同期だけでなく、これから挑戦を考えるすべての人の背中を押してくれるヒントを数多く感じることができました。

榎本 貴志さん

CG/VFX専攻ALクラス
2023年9月生 ※現役受講生(2024年8月6日時点)


BEFORE
携帯販売代理店

AFTER
退職→デジタルハリウッドに専念

<実績>

CGWORLD vol.310掲載。

榎本さんのこれまで

ーーーどのような人生があり、デジタルハリウッド入学にたどり着いたのでしょうか。


もともと小、中学生のときから絵を描くのが好きでデッサンや水彩画をやっていました。

県のコンテストでも入賞したり、世界や風景を書き起こす作業は、本能的に好きなんだと思います。


あとは映画やゲーム、アニメなども好きで、中学・高校は趣味を楽しみながら過ごしました。


初めての就活時は、「新しいビジネスに立ち会いたい」と考えて、PR会社を見ていましたが、次第に「自分が新規事業に浸かったほうが楽しいのでは?」と思い、前職の携帯販売の代理店にたどり着きました。


2年目から部署移動でVRの新規事業に参画しまして、

VRやメタバースの企業ともお付き合いが増え、CGに興味を持ち、独学でBlenderを始めました。


半年くらい経ち、独学の限界を感じたのとMayaを使ってみたかったこともあり、

CGの生み出せる世界の幅の広さを前に「ちゃんと学びたい」と思い、デジタルハリウッドに入学しました。そこから「CGにどっぷり浸かりたい」と5年勤めた前職を退職し、集中して今も学習しています。

CGWORLD vol.310掲載 「サメロボの不在着信」について

ーーー榎本さんといえばCG worldに掲載されたという実績ですよね。 中間課題のワンシーンを切り取った作品と伺っていますが、この作品について聞かせてください。


この作品のインスピレーションは

YouTubeで見たCGクリエイターのショートフィルムでした。


さみしそうなロボットが、家主の鳴り続ける携帯電話を見つめているお話なのですが、

トイ・ストーリーを凝縮した雰囲気と「哀愁」を感じて、作品に食いついてしまいました。


こだわりを持たずしても、見入ってしまう作品は潜在的に自分にマッチしていると気づきましたし、見ていて居心地がよかったんです。


そこから「不在着信」をもっと広げて物語を作ろうと思い、

ロボットではなく、自分の好きなサメを組み合わせて、もっとエモく演出させるような

カメラワークやキャラクターをデザインして作り上げました。

ーーーキャラクターにサメをチョイスした理由はなんでしょうか。


海の生き物に神秘的な魅力を感じるからです。

水族館はもちろん、ニモやドリー、ジョーズ、ポニョも好きです。


海という人間が知り切れないところで生活している憧れの眼もあります。


そんな何を考えているのかわからない海の生き物と、そもそも生きていないロボットを組み合わせるとどんな心情を届けられるのか、そんな想いからこのサメロボットは生まれました。

かわいい、けどちょっとリアルで複雑な感情を提供するキャラクターを作るために、

サメの水っぽい感じとロボット風を融合させたテクスチャを作るのに丸4日かけました。


かわいくてもキバがあったり、生きているのかロボットなのか、人間ではないけど、人間的な要素と不在着信の哀愁を感じ取れていただけたら、とてもうれしいです。

高めあえる仲間と出会えた受講生活

ーーーデジタルハリウッドへ入学してみていかがですか?


自分の納得のいくまで質問できることがとても助かっています。

あと、Any ※(=デジタルハリウッドが提供する映像教材)の満足度がかなり高いですね。

少し量が多いので、できたら入学前に自分のCGクリエイターとしてのフィールドを決めておくと、この1年の濃さもだいぶ変わってくるなという印象です。


入学してみて、いい意味でギャップを感じたところは、同期の存在です。

はじめは、自分のペースでスキルを上げていけばいいという想いでしたが、

講評会の度に自分も負けたくないと思わせてくれるライバルでもありますし、

同期が頑張っているから自分も頑張ろうと思わせてくれる仲間でもあります。


おそらくこのいい関係は卒業後も続くと思っています。

課題について

※榎本さんが3か月目に制作した静止画

ーーー第1志望の大手ゲーム会社に内定を決められていましたが、就職活動を振り返ってみていかがでしたか。


静止画課題はテーマが部屋と決められていました。

ファンタジー系のゲームが好きだったので、教会をモチーフに、何かさみしいような部屋を作ろうと思ってこの作品になりました。


ライティングをすごく頑張りましたね。


昼まで寝てしまったとき、カーテン越しから吹き抜ける光をずっと見て

ただぼーっとする時間がたまにあるんですが、僕はその時間が好きで、そんなエモい感覚を好きなファンタジー作品の世界観で表現しました。

この作品を完成させるまでに先生に何回も相談にいきました。


授業やAnyから得た知識のおかげで、先生のアドバイスも解像度が高く感じられました。

作品発表の時にみなさんからすごく褒めてもらえて自信につながりました。


中間課題からCG映像制作に入るのですが、絵コンテの段階からみっちり指導してもらっています。

なかなか教わる機会のない絵コンテをプロの方とマンツーマンで何回でも指導いただけるのは

すごく役に立ちました。


ちなみにいまは卒業制作にすごく追われている日々です。

そろそろ就活も視野に入れなくてはと感じているので、

もし教室で見かけたら、話しかけてください。いろいろ情報交換しましょう。

先の読めない世の中へ

ーーーCG制作で大切にしていることを教えてください。


最初から0→1でオリジナルの作品をつくるのは難しいと思います。


まず、自分のCG性みたいなのを探すところからじゃないでしょうか。

そのためには、たくさんのものに触れることが大事だと思います。


自分の同期はゲームから来ている方が多いですね。

他にもいろいろなクリエイターさんのSNSをリサーチしたり、

「なんか好き」をクリエイティブに起こしたり…。、


あとはそこに入れたい感情やキャラをどんどん足していけばその人にしか作れない作品になります。

1番好きなものをテーマにしてしまうと、ただの好き集め集になってしまいます。


「なんか好き」なもののほうが、そこから遊びの幅が広がるので、その意識をもって生活したらいろいろな設定が浮かんでくると思います。


ーーー今後の目標をどうぞ!


この先もずっとCGに触れることです。

この先、色々な職業が失われると言われています。


そんな時代の中で「人が作り出す人間味」のようなものを感じられる作品を生み出す人になりたいです!


\榎本さんが選んだCG/VFX専攻専攻/

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