こんにちは。STUDIOスタッフの住田です。
先日STUDIO新宿にて、卒業生も在籍している株式会社DONGURIさんをゲストにお招きし、イベント「ブランドを導く、これからのWebデザインの在り方」を開催いたしました。
今回はイベント参加者、デジタルハリウッドSTUDIOの主婦・ママクラス卒業生である、鴨志田 京子さんに記事を書いていただきました。実際にWebデザインを学んでいる受講生の生の感想をぜひご覧ください!
はじめに
みなさんこんにちは。
9月末にWebデザイン専攻主婦ママクラスを卒業し、引き続きWordpressの勉学に勤しんでいる鴨志田京子です。 DONGURIのデザイナーさんたちが実際にどんなお仕事をされているのか、まだ在学中の身としてはとても興味があったので、今回このイベントに参加させていただきました。
株式会社DONGURIとは?
あらゆる専門家が集結し、事業デザイン/組織デザイン/ワークショップデザイン/ブランディングを行う、ブランディング&デザインコンサルファームです。
DONGURIさんはデザインを通して様々な企業が抱える課題を解決されています。単にWebサイトを制作して納品して終わるのではなく、Webサイトを通して、企業のマーケティングからブランディングまでを成功に導き、将来の在り方まで提案されていらっしゃいます。
今回のイベントでは、ブランドデザイナー吉野拓人さん/フロントエンドエンジニア遠藤雅俊さん/アートディレクター&デザイナーヒロ カタヤマさんより、なぜWebデザイナーになったのか?実際のお仕事とは?これからの展望など、リアルな声でお話いただきました。
吉野さんと遠藤さんはデジタルハリウッドの卒業生でもあるので、卒業後のご活躍を拝見できる大変貴重な機会となりました。
ブランドを象徴する「らしさ」を表現するには
吉野拓人 / Brand Designer / Team Manager
大学院修了後にシャープに入社。より「人・商品」に近い場所でものづくりに関わりたい気持ちと、中小企業におけるブランドデザインの重要性を感じて退社。デジタルハリウッド本科デジタルデザイン専攻を受講し、2017年にDONGURIにジョイン。現在はリーダーとしてチーム開発に携わりながら、企業やプロダクトのCI・VI / Web / 紙 / パッケージなど、幅広くデザインを行っている。
吉野さんのお話で特に印象深かったのが、ブランディングを意識してデザインする際に大切にしていることは、ブランドを象徴する「らしさ」や「ストーリー」の情緒的価値と、ブランドの基盤である商品やサービスの機能的価値を最初は切り離して考えるとのこと。先に情緒的価値を伝えた上で、機能的価値を導線上でつなげるそうです。
一般的に現場では表現(エモ)あるいはビジネス(論理)のどちらか一方が大事だという二極化が多いのですが、DONGURIではどちらも大切でバランスよく作ることを意識されているそうです。
遠藤雅俊 / Frontend Engineer
大学卒業後、地方のシステム開発会社にてプログラマーに就職。システム開発に携わる中で、デザインの必要性を感じ、デジタルハリウッドSTUDIO新宿のWebデザイナー専攻を受講。在学中にブランディングへの関心が高まり、卒業後2017年にDONGURIにジョイン。 現在はフロントエンドエンジニアとして、デザインを駆使しながらクライアントの課題解決を行なっている。
遠藤さんのお話では、マッチングエージェントさんのマッチングアプリ「タップル」のデザインのお話が印象的でした。
こちらの会社には”出会いは世界を変える”というビジョンがあり、初回のデザイン提案の際に、A案B案の2案を持っていったのですが、A案に関してはどこかで見たことのあるようなサイトだね、と言われてしまったそう。
その既視感を払拭するためにどうしたかというと、”出会い”という常に有機的なものを表すには、動くテクスチャ を入れたほうが良いのではないかと遠藤さん側からデザイナーに提案し、結果B案を選んでもらえたそう。フロントエンドの技術という強みで、クライアントさんの要望をデザインに反映できるとのことでした。動きに強いフロントエンドエンジニアさんならではの発想ですね。
ヒロ カタヤマ / Identity Designer
アパレルブランドで働いた後、ニューヨークに単身留学しSchool of Visual Arts、Design科に入学。Pentagram New YorkにてPaula Scher氏に師事し、CIやサイン計画の分野に従事。 帰国後、デジタル分野のデザイン知見を高めるためにDONGURIにジョイン。Pentagram時代に培ったCIの制作の経験を生かし、デジタル分野のデザインにCIデザインからの切り口で挑戦している。
ヒロさんのお話で面白かったのが、folioという証券会社の採用サイトを作った時のお話。
この会社が掲げているビジョンが「ワクワクを作る会社」だったのですが、採用のところでワクワクが”ただ楽しい!”の印象を持たれて、スキルとマインドが合わない人が応募してくるのが問題だったそう。
そこで、DONGURIで40〜50案出し、先方の人事やクリエイティブデイレクターとワークショップを行い情報を整理したとのことでした!
そこで生まれたのが、多様性とワクワク感を同時に表現できるステッカーのアイデアでした。いろんな個性豊かな職種をステッカーで表したのです。一見すると企業の採用サイトには見えませんが、採用サイト起点でも先方のキーワードを使って企業ブランディングに貢献できる!というヒロさんのお話はとても面白いですね。
自分で情報設計するのが苦手な人は、面白いコンテンツや副産物的なアイデアも出てくるので先方を巻き込むのがおすすめとのこと。クライアントさんと一体になってWebサイトを作るのはとても楽しそうで憧れます!
気になる過去の勉強方法
3人ともに共通していた勉強方法は、とにかくデザインの基礎本をたくさん読む!そして、自分がいいと思ったデザインのサイトをたくさん見て考察する!でした。そのデザインを見て、なぜいいと思ったのか、ターゲットは誰なのかなど、自分のPCにひたすらメモし、言語化していたという方もいらっしゃいました。言語化することによって振り返ることもでき、自分の脳内も整理されそうですね。また、どなたも必ずされていたのが、良いデザインのトレースでした。余白感や、ボタンのサイズ、見出しの大きさなどを、トレースし考察することで学んでいたとのことです。
最後に
最後の締めくくりにいただいたお言葉でとても印象的だったのが、色々なことに感動できる心を大切にするということ。ブランディングやデザインは、例えどんなにスキルがあっても感動できるマインドがないといけないそうです。
私は、先日デジタルハリウッドの学生限定のコンペ『Creative For the Earth 2019』で、Web部門 “最優秀賞” をいただいたのですが、コンペのテーマは「高レベル放射性廃棄物の処分問題」という重いものでした。自分の子供の将来を考えた時に見過ごすことのできない、きちんと向き合わなくてはならない課題だと思って挑戦したテーマでした。技術はまだまだですが、子供を育てながら主婦ママクラスでWebデザインを学んだ私だからこそ感じるものがあり、それを形にできた作品だと思っています。様々な社会問題解決のために、私のような主婦ママが感じていることを、今後もクリエイティブな形でもっと外に発信していきたいと思っています。
やりたいことを形にするためにも、まずは基礎をしっかりと!今回のイベントを通して得た、学びを大切に、今後も良いWebサイトを作れるよう頑張りたいと思います。
(creative for the earthのサイト 素晴らしい作品ばかりなのでぜひご覧ください)
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