今回は「Webデザイナー専攻」を卒業し、現在はブランディング会社のプランナーとして活躍する瀬島咲希さんのインタビューをご紹介します。
不動産業界からキャリアをスタートし、Webデザインを学んだことをきっかけに、希望していたブランディングの世界へ。さらには、デンマークでの生活や、現在の働き方まで、キャリアの広げ方のヒントが詰まった内容です。
「Webデザインの学びが仕事にどう活かされるか知りたい」
「ブランディングや企画の仕事に興味がある」
そんな方におすすめです。
プロフィール

瀬島 咲希さん
Webデザイナー専攻卒業
BEFORE
不動産会社/PM職
AFTER
ブランディング会社/PM職 → デンマークへ移住 → 帰国後、グラムコ株式会社/プランナー
学びのきっかけと、Webデザイナー専攻で得たこと
Q:そもそも、なぜWebデザインを学ぼうと思ったのでしょうか?
前職では不動産会社のプロジェクトマネジメントを担当していました。その中で、「企業のブランディングが整っていないと、どんなに良い空間を作ってもチグハグになる」と痛感し、ブランディングって面白いかもと思ったんです。
ブランディングに関わる仕事がしたいと考えたものの、未経験ではなかなか難しくて。そんなときに「Webデザインは比較的入りやすい領域かもしれない」と思ったんです。それに、今の時代Web制作はブランディングにも絶対に関わってくる領域。まずはそこから始めてみようと考えて、Webデザインを学ぶことにしました。
Q:実際にどうでしたか?
結果的に、その仮説は当たっていました。Web制作の流れを学ぶことで、ブランディングに必要な視点を体系的に身につけることができましたし、「どこまで深く関わるか」で広げていける世界だとも感じました。
Webはブランディングと切り離せないし、ペルソナ設定からコンセプト設計、言葉選びやビジュアルまで、一通りの流れがまさにブランディングと重なるなと感じています。
Q. 学んでみて、印象的だったことは?
クラスの仲間の存在ですね。全員が本気で学んでいて、アウトプットのクオリティも高くて。お互いにフィードバックし合う時間が、本当に学びになりました。
あとは、PMの仕事をしていたのですが、不動産とクリエイティブの現場では違うこともあって、とても勉強になりました。入学することでどちらの経験も得られたのは大きかったです。
ブランディングの仕事へ。現場で感じたデザインの力
Q:卒業後は、どんな会社に?
卒業後は、Webサイトのブランディングを手がける日系の会社に転職しました。クライアントから相談を受けて、Webの構成やトンマナを提案したり、時には自分でデザインにも携わったりしながら、 PMとして全体を管理していました。
Q: 現場でWebデザインの学びが活きたと感じたのは?
「作り手の視点があること」は、すごく強みになりました。提案や進行をするときに、どこで手間がかかるか、どんな順番で作っていくかがわかるので、デザイナーさんとの連携がとてもスムーズでした。
前職ではPMとしてプロジェクト全体を見たり、発注側の声を聞いたりしたので、前職の視点と「作り手」の感覚を掛け合わせられたのは大きかったです。
デンマークで感じた「働く」のあり方
Q:デンマークではどんな活動をされていたのですか?
1年間、フリーランスでブランディングの仕事をしながら、現地のアイウェアブランドでマーケティング職のインターンもしていました。 フリーランスの仕事は人づてから3~5つくらいかな。
デンマークでは国全体でデザインを大切にしている印象が強くて、何かヒントがあるはずだと思っていました。そして実際に住んでみると、その通りで行政や図書館などの公共施設にあるポスター等をデザイン会社が作っていて、すべてがデザインされていて感動しました。
Q:印象に残っている体験について教えてください
デザインやブランディング会社による「オープンオフィス」の文化です。朝7時や8時といった早い時間にオフィスを開放して、自社のプロジェクトを紹介してくれるプレゼンがありました。コーヒーを片手に聞けるようなカジュアルな雰囲気で、仕事のナレッジを共有する姿勢がとても印象的でした。
Q:デンマークで得た価値観の変化は?
いちばん変わったのは、「仕事は、自分の人生を豊かにするためのもの」という軸です。
日本にいた頃の私は、長く働くのが当たり前だったし、お客さんの期待に応えることが一番大事という感覚が強かったんです。でもデンマークで暮らしてみて、周りの人たちが本当に「自分たちの生活を大事にするために仕事をしている」ことに驚いて。早く帰ることが目的というより、その後の家族や自分の時間を大切にするために、仕事をすごく効率的にこなしていました。
現在の仕事と、Webデザインの活かし方
Q:現在のお仕事について教えてください
今はグラムコ株式会社という、ブランディングファームで、プランナーをしています。企業理念の策定からスローガンの開発、ロゴやツール類の展開、デザイン指針の策定など、上流から一貫して携わっています。卒業後今が一番やりたいことができていると実感してます。
ブランディングの仕事を一通りできるようになりたいと思っていたので、①PMの仕事も生かしつつ、②規模の大きい案件に携われること、そして③海外案件もできるという軸で探し、紹介いただきました。
Q:どんな点にやりがいを感じていますか?
何もないものから形づくるところですかね。クライアントの「ありたい姿」や想いを言語化し、形にしていくプロセスがとてもおもしろいんです。 「この言葉を使った方が、その企業らしさが伝わるかもしれない」「この色や配置がブランドの方向性に合うかも」など、最適解のない中で試行錯誤しながら提案を組み立てていくことが、ブランディングの面白さだと思います。
Q:その中でスクールでの学びはどう活かされていますか?
まず「自分の手で作る経験」があったことは、今の企画にとても活きています。 手を動かしたからこそ、デザインの意図を汲み取れるし、それを相手にわかりやすく伝える力にもつながっています。
卒業制作では自分の作品について「なぜこの配色にしたのか」「どうしてこの構成にしたのか」を言葉で説明する機会が多くありましたし、クラスメイトの作品に対してフィードバックを伝える練習も意識的に行っていました。
「自分の考えを持ち、相手に伝える力」が、今の提案業務に直結しています。デザインの意図を言語化し、説得力を持って伝える力は、1人じゃできないことなので、スクールで養われた大切なスキルだと感じています。

Q:最後に、これから学ぼうとしている方へ一言お願いします
仕事は一人で完結するものではなく、人と関わり、意見を交わしながら進めていくもの。だからこそ、スクールというリアルな場所で、人と対話しながら学ぶ経験はとても大切だと感じています。
たとえば、校舎で隣に座った初対面の人と話してみたら、似たようなキャリアの目標が見えてきたり、思いがけず有益な情報交換ができたりする。そんな偶然の出会いが、これからの自分にとって大きなヒントになることもあります。
SNSで簡単につながれる時代だからこそ、リアルな空間で熱量を持って人と関わる時間は、より価値があると思います。
あとは、「自分の学びに自信を持つこと」。私も最初は「実績がない」「経験が浅い」ことに不安を感じていました。でも、自分で選んで、取り組んだことにちゃんと意味づけをしていくと、それがやがて強みになっていくと感じています。
自分で選んだ学びに取り組むという一歩自体が、すでに未来への投資だと思います。意味づけは後からで大丈夫。積み重ねた行動は、きっと自分の強みになっていきます。
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