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【CHAIN OSAKA 参加レポート vol.1】ロゴデザインの制作プロセスとデザイナーとしての心構え

2026-08-22

【CHAIN OSAKA 参加レポート vol.1】ロゴデザインの制作プロセスとデザイナーとしての心構え

2026年8月22日、大阪・TOMORROWGATE株式会社のオフィスを会場に開催されたクリエイティブイベント「CHAIN OSAKA」に参加してきました。淀屋橋エリアの一角にある、緑と黒を基調としたスタイリッシュなオフィス空間を丸ごと使ったこのイベントには、大阪を中心に活躍する幅広いジャンルのクリエイターが集結。今回は、その中の一つのセッション、ロゴデザイナー・さとうコージィさんによる「実例から見る、ロゴデザインの制作プロセスとデザイナーとしての心構えについて」の参加レポートをお届けします。

CHAIN OSAKAは、クリエイター向けイベントで「Creators gather at the Hub, take Action, spark Innovation, and expand their Network.」をコンセプトに掲げ、東京・静岡・群馬に続く形で今回大阪で開催されました。会場は2Fステージと3Fステージの2会場に分かれ、朝の受付開始から夕方の閉会式まで、デザイン・映像・ブランディングなど多彩なセッションが途切れることなく行われていました。

さとうコージィさんは兵庫県出身のロゴデザイナー。広告代理店勤務を経て2001年に独立し、2015年に法人化。企業のCI・VI・ブランディングを含むロゴデザインを専門とし、大企業から小規模店舗まで幅広い実績を持つほか、大阪芸術大学准教授としても活動されています。著書に「ロゴデザインのコツ」、共著に「ロゴデザインの現場」「ロゴデザイン研究」があり、業界では名の知れたベテランデザイナーです。

ロゴデザインは俳句に近い考え方がある

さとうさんによると「ポスターやチラシは文字・写真・イラストなどさまざまな表現を組み合わせるもの」だが、「ロゴデザインは俳句に近い仕事だ」といえるようです。限られた情報量の中に複数の意味を凝縮させるという表現は、参加していたデザイナーはもちろん、デザイン初学者らしき参加者にも強く刺さっていた様子でした。

セッションの前半では、ロゴデザインという仕事がなぜこれほど難しいのかという話が展開されました。造形の美しさだけでなく、独自性や記憶への残りやすさ、国際性、そしてブランドが今後どう育っていくかまで見据えて設計する必要があるという話にも、会場の参加者は深く頷かれていました。近年はツールの普及によって誰でもロゴ制作に挑戦できる時代になった一方で、その手軽さゆえのクオリティの低下にも警鐘が鳴らされ、会場全体が引き締まった空気に包まれました。

「一度世に出たロゴは簡単にはやり直せない」という言葉には、ロゴデザインという仕事の重みを改めて感じさせられました。

実際の制作事例をもとにしたリアルな解説

セッションの中盤では、さとうさんが実際に手がけたロゴ制作の事例を交えながら、依頼を受けてから納品に至るまでの一連の流れが紹介されました。特にクライアントへのヒアリングの重要性については、実体験に基づいた具体的なエピソードとともに語っておられました。ヒアリングの段階でどんな質問をするか、どんな順番で聞いていくかといった実務的なノウハウにも触れられ、ヒアリング内容を熱心に写真におさめる参加者ばかりでした。

エステサロンのロゴ制作を題材にした事例紹介では、コンセプトの発想から造形への落とし込みまでのプロセスが丁寧に解説され、会場からは感嘆の声も上がっていました。店舗の設計者に直接話を聞きに行ったというエピソードも紹介され、デザインの発想源をどこに求めるかという点でも学びの多い内容でした。

※スクリーンには実際のロゴ案の変遷が映し出され、会場全体が食い入るように見入っていました。

デザイナーとして成長し続けるために

セッションの終盤では、デザイナーとして自分の実力を客観視するための考え方や、AI時代におけるロゴデザイン業界の今後の見通しについても語られました。デザインアワードへの応募を通じて自分の現在地を知ることの大切さや、常に「これでよいのか」と疑いながら制作を進める姿勢をさとうさんは熱く説かれていました。

技術がどれだけ進化しても、その人にしか作れない価値をどう追求していくかというメッセージは、デザイナーに限らず多くのクリエイターにとって示唆に富む内容だったと感じます。質疑応答の時間には、参加者から次々と質問の手が挙がり、予定時間を少しオーバーするほどの盛り上がりを見せていました。

テクニックの話にとどまらず、デザイナーとして選ばれ続けるための心構えまで踏み込んだ、密度の濃いセッションでした。

本記事は、2026年8月22日開催「CHAIN OSAKA」内セッション「実例から見る、ロゴデザインの制作プロセスとデザイナーとしての心構えについて」(登壇:さとうコージィ氏)への参加レポートです。

CHAIN OSAKA 参加レポート 第2弾

AI時代に「あなた」という価値を育てる(登壇:YUCO氏)

SNS総フォロワー約10万人を持つデザイナー・YUCOさんが、AIが誰でも一定水準のクリエイティブを生み出せる時代において、人間のデザイナーにしか出せない価値とは何かを語ったセッションのレポートです。

第2弾のレポートを読む →

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