新型コロナウイルス感染拡大にともない、社会や環境が目まぐるしい変化を遂げている昨今。
在宅ワークやリモートワークなどのテレワーク化が一層進み、「以前のような日常が戻ってくるのだろうか」という不安や、未経験でもスキルを取得すれば転職できるという観点から、今Webデザイナーへの転職が注目されています。
そんななか、現在デジタルハリウッドSTUDIOでは「将来を見据え、今からWeb業界に入って働き方を変えたい」「でも本当にWEB業界で大丈夫なのかわからない」など多数のお問い合わせを受けています。
そこで今回は、現場で働いているクリエイターをお呼びして、本音でお話しいただく『”この先どうなる?”現役Webデザイナーによる本音トークショー「Web業界のミライ予想図」』をオンライン形式で3週連続開催いたしました。
第3回目となる今回は、「スキルで未来を開くキャリアのハナシ」と題して、現役デザイナーとして第一線で活躍されているデジタルハリウッドSTUDIO卒業生、山野 良介さん、川端 沙由里さん、左海 彩香さん、築地 海露穂さんをゲストにお招きし、お話を伺いました。
今や順調にキャリアを築いている彼らがデジハリ卒業後、未経験で就職したときの苦労話や、どうキャリアアップを図っていったのかなど、”今だからこそ”語れる裏話が詰まった回となりました!
イベント概要
登壇者紹介
モデレーター:山野 良介(やまの りょうすけ)
株式会社フェズ チーフデザイナー
千葉大学 教育学部 卒業
千葉県公立学校教諭として教育の現場に携わり伝える力、人を動かすコミュニケーションデザインについて素地を養う。その後IT業界へ働く環境を変え、エンジニア、UX/UIデザインとキャリアを横断し、現在はベンチャー企業のチーフデザイナーとしてプロダクトデザインやEXデザインに従事。
体験デザインにおけるユーザーの痛みへの共感から課題の具体的言語化と改善に強みをもつ。
ゲスト:川端 沙由里(かわばた さゆり)
美容医療クリニック等を運営する企業のインハウスデザイナー
百貨店やアパレルブランドでの接客販売、事務職を経て、幼少期からの夢であったデザイナーへチャレンジする為に仕事と並行してデジタルハリウッドSTUDIOへ通い未経験から広告制作プロダクションへ転職。
その後美容医療クリニックなどを展開する会社のインハウスデザイナーへ転身し現在に至る。現職ではグラフィックやWEBデザイン、イラストまで幅広いクリエイティブを担当。
ゲスト:左海 彩香(さかい あやか)
オイシックス・ラ・大地株式会社 Webデザイナー
新卒で法人営業に4年半従事。そこでWeb商材(API/ASP)を扱ったことからサービス制作に興味を持ち、正社員として働きつつデジタルハリウッドSTUDIOへ通いWeb制作を学ぶ。Web業界未経験で制作会社へ転職したのち、2019年10月から現職。
事業会社のWebデザイナーとしてデザイン·コーディング業務を行うと同時に、グラフィックデザインやマーケティング領域にも挑戦中。
ゲスト:築地 海露穂(つきじ ひろほ)
株式会社マネースクエア所属
早稲田大学 商学部 卒業後、メーカーの人事として勤務。その後、ライティングを学んだことがきっかけで、Web業界へコピーライターとして転職。やがて、WEBデザインやディレクションも担当するも、一度退職。Webデザイン(デジタルハリウッドSTUDIO)やブランディング(ブランドプランナー協会)を学習し、フリーランスへ。Web制作の知識や制作実績を得た後、Fintechサービスを運営する会社に入社し現在にいたる。自社のアプリやWebサイトのUIデザインを担当しつつ、社内のデザインマネジメント体制づくりに注力している。
デジタルハリウッド卒業からファーストキャリアまで
Q. どんな仕事内容? 働き方ややりがいは?
川端さん:
私は3人のアートディレクターによる指示のもと、LPやバナー、ロゴ制作などのアシスタント業務をこなしていました。先輩からフィードバックがもらえて、字詰めなどの基礎が身に付いたのが良かったです。
左海さん:
私は未経験でWeb制作会社に転職したものの、デザイナーが私ひとりしかいなかったので残業が多く、本当に大変でした(笑)。ただそのぶん、自分の意思がそのまま形になるし、デザインに没頭できる環境でもありましたね。
ー強制的に成長させられる環境だったんですね。
築地さん:
私は、自社のアプリやサイトのUI改善に携わっているのですが、社内で他部署の方とチームを組んで、いろんな人に協力してもらえるので楽しみながらデザインをしていました!
ー多くの方と関わるうえで、コミュニケーションで気を遣っていることはありますか?
築地さん:
社内には10年以上働いている人が多いので、そういう人たちが持っている知識などをどう引き出してデザインに落とし込むかを考えてやっています。
ー業界によっては業界知識がないと良いデザインはできないので、それを引き出すのはすごく大事だったりします。
Q. Webデザイナーへの想像・期待とのギャップはあった?
川端さん:
私は未経験で入ったので、やはりいきなりデザインはできなかったです。まずはコツコツとアシスタント業務をこなして、ソフトのスキルを身につけて、社内で信頼を勝ち取り、仕事をもらっていました。
左海さん:
私の場合はいきなりひとりだったので、未経験でもひとりで実践しなくちゃいけなくて…。「教えてもらえるかも!」と期待したところも悪かったんですけど、とにかくスピード感や相手の意図を適切に汲み取るなど、早くから実務スキルが必要でしたね。
築地さん:
自分のなかで、デザイナーって提案したらすぐに反映できるイメージが強かったんですけど、いざやってみたら全然ひとりで完結できなくて…(笑)。いろんな知識を集めないといけないし、すごく時間がかかるものなんだと実感しました。
その後のキャリアから現在まで
Q. キャリアステップして変化したことは?
川端さん:
私は転職をしてから、デザインの幅が広がりましたね。前職はグラフィックやWEBだけだったのが、転職してからは雑誌広告、Instagramの投稿画像作成、UI改善、そして趣味でやっていたイラスト制作なども仕事でできるようになりました。
ー趣味のイラストまで! 職種や業種の変化に加えて、いろんな要因が絡んできそうですね。
川端さん:
今の会社はハウス代理店で、親会社や関連事業のクリエイティブを独占制作しているので、コンペにならないから幅広くやらせてもらえています。
左海さん:
私も仕事の幅が広がりました。今はデザインに加えてライティングやコーディング、ユーザーインタビューまでやっているので、スキルアップしましたし、数値を見える機会も増えました。
ー具体的にどんな数字を見ているんですか?
実際にサイトにどのくらいのアクセスがあって、何人に購入されているのかを算出してもらって、改善へとつなげています。もともと制作会社のころは、「納品しておわり」で、ちゃんと結果が見たいなと思って転職したのでやりたいことができて嬉しいです!
ー対応範囲が広がってやりたいこともできているのはすごく良いですね!
築地さん:
私は皆さんとは真逆で、専門が絞られましたね。もともとフリーランスでコーディングやライティングもやっていたんですけど、現職になってからはサービスのUIデザインだけに特化したことで、社内外でもUI改善の依頼が多くなりました。
ーUIデザイナーは会社の色に染まりやすいので、作品や領域も絞られてくるけど、そのぶん知識が深まりますよね。
未経験からWebデザイナーになるまで
Q. Webデザイナーを目指したきっかけ・理由は?
川端さん:
私は絵を描くことが好きで、もともとデザイナーに憧れていたんですけど、結婚をして将来のことを考えたとき、好きなことを仕事にしたいと思ったのが大きなきっかけでした。
ーちなみにデザイナーは絵を描けなきゃいけないのかと思うかもしれませんが、僕は全然書けないので皆さん、ご安心ください(笑)
左海さん:
私は前職で営業をしていたときに、作ったものが世に出て、使われることに憧れを感じたのがきっかけです。一緒に仕事をしていた人がエンジニアが多かったのでプログラミングから入って、それが面白くてもっと学びたいと思いました。
築地さん:
私も、デザイナーは、「作品やスキルを形にできて羨ましいなぁ」と思ってなりました!
ー「デザイナー、楽しそう!」というのがきっかけでも良いですよね!
Q. どのように未経験から転職・キャリアアップしたの?
川端さん:
私は「STUDIO」というコーディングなしでポートフォリオが作れるサービスを使い、エージェントは5社ほど登録して幅広く選考を受けました。とにかくエージェントを使い倒しましたね(笑)。
左海さん:
私は最初の経歴が営業だったので、コミュニケーション能力や数字に強いことも併せてアピールしました。
ー前職も強みにしているのが良いですね!僕も教員だったので、そのときに培ったコミュニケーションや伝え方が活きていますし、そこが会社に評価してもらえています。前職での経験をポジティブに伝えられるようにしておくのは大事ですね。
築地さん:
私は卒業後、フリーランスになったのですが、実は今まで営業をしたことがないんです。卒業時にクラスメイトが声をかけてくれて、たくさん仕事を回してくれたので、コーディングやデザインをやっていました。
ー同じ境遇で仲間がいると頑張れますよね。STUDIOに行ったら、勇気がいるかもしれないけれど先生やまわりに声をかけて仲間を作ってほしいです!
ー卒業後のサポートとして、デジハリには「ランサーユニット」といってデジハリ卒業生や在校生でチームを組み、仕事を依頼してもらうことができるサービスがあるのですが、安定して収入が得られるので人気ですよね。
他にも、「クリエイターズオーディション」といった、自分の作品を企業の採用担当者の前でプレゼンする採用イベントも開催していて、転職エージェントと併せて利用されています。
左海さん:
私も「クリエイターズオーディション」に参加したのですが、実際に自分のスキルや作品をプレゼンすることで、企業が自分のどういったところを面白がってくれるかがわかるので、すごく参考になりましたね。
Q. 社会人での学習時間の確保は?
左海さん:
「私はこの時間に絶対勉強する!」というのを予めスケジュールに入れて、時間を確保していました。
川端さん:
私は毎週木曜日に朝活を開催していて、そこで勉強するようにしていました。誰かを巻き込まないと早起きをしたり作業をしたりしないので、強制的に学習時間を確保します(笑)。
Q. 未経験からフリーランスを目指すには?
築地さん:
私は学生時代はクラスメイトから案件をもらっていたのですが、それぞれが持っているクライアントワークで不得意なところをサポートするという形でスタートしました。
ーデジハリの講師陣やトレーナー陣の話を聞くと、最初は会社で基礎を培ったほうがいいと口を揃えて言っていますね。土台を作る意味でも会社に転職してからのほうが、先の成長を見据えるといいのかなぁと思いますね!
今や第一線でデザイナーとして大活躍している卒業生たちですが、もともとは私たちと同じデザイン未経験者。
未経験からデザイナーになったときの苦悩や、キャリアステップの踏み方など、悩みながら今の道を選んだことを考えると、何だか親近感が…!
参加者からも多くの質問が飛び交い、大盛況のイベントとなりました。
就職・転職を目指す方におすすめのコースはこちら!
デジタルハリウッドSTUDIOは 忙しい社会人の方でも 仕事と両立し、 好きなときに好きな場所で学ぶ学習スタイルです。 目的別に選べるコースラインナップで、 就職・転職やフリーランス、パラレルワーク、副業 など、 一人ひとりに合った「オーダーメイドの」学びが可能となっています。
動画教材とアウトプットですぐに実践できる知識とスキルを身に着けられ、現役クリエイターからの指導を受けることができる個別トレーニングで、現場で使われる最新スキルが身につくカリキュラムです!
Webデザイナー専攻
未経験から6か月間でスキル習得可能なコースです。Adobe illustratorやPhotoshop、HTML5・CSS3、JavaScript、jQueryなどを使った制作スキルはもちろん、最新のデザイン、コーディング、 マーケティング等、Webデザイナーとしての仕事に欠かすことの出来ないスキルを身に付けます。
カリキュラムには作品制作が組み込まれているため、卒業時にはポートフォリオに載せられる作品が完成するカリキュラムです。コース詳細はこちらです!
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専科Webデザイナー専攻 主婦・ママクラス
Webデザイナーは、自宅で仕事ができ、自分で仕事の量・時間・休日も決められ、年齢・資格に関係なく働きやすい仕事です。
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