Q.当校へ入学したきっかけを教えてください
実はデジタルハリウッドで2回受講した経験があります。最初は20数年前、デジタルハリウッド福岡校の設立初年度に開講されていた「Mac総合Proコース」を受講し、Web・映像・CG・グラフィックデザイン、半年間であらゆるジャンルを学びました。その後、結婚して関東に行くことになったときも、デジハリで学んだスキルを活かして、企業のWeb担当などまかされて働いていました。
子どもが生まれ、しばらく仕事をしていませんでしたが、子どもが小学生になった時「そろそろ外に出て働きたい」と考え、当時写真を撮るのが趣味だったので写真館で撮影アシスタントとして働きだしました。
しかし写真館のお仕事は週末の勤務が多く、平日であっても夕方以降が忙しかったです。本当は自分の子どもが学校に行っている間に働きたいと思っていたので、自分が思うような働き方ができないことに悩んでいました
その頃、福岡市の「Growth Hack for Women プロジェクト」という産官学連携のプロジェクトの一環で、デジタルハリウッド福岡校、リクルートジョブズさま、Kaizen Platformさまが協力して、お母さんの働き方を良くしようという「ママ向けWebグロースハッカー養成講座(※)」という講座が開催されるということで、興味を持ちました。
週末に子どもを留守番させて仕事に行く生活は、家族と過ごす時間を犠牲にしているように感じていましたので、自分の働きたい時間に自分のペースで仕事をする在宅という働き方があることを具体的に考えるようになりました。私自身は、過去のデジタルハリウッドの受講経験から、PC操作も慣れていましたし、新たなスキルを身に着けて在宅で働きたいという目標をもって、2回目の受講を決めました。
※グロースハッカー・・・Webサイトの改善を通じて、ビジネスの成長を加速させる人のこと
Q.受講中の学習スタイルは?通学とオンラインはどのような形で受講していましたか?
ママ向けの講座ということもあり、ソフトなどツールの使い方や基礎は、オンラインで受講できる映像教材を使って自宅中心で学習しました。座学や応用学習は、子どもが学校に行っている平日に週2日通っていました。通学の時はお昼過ぎまでは学校にいて、子どもたちが帰ってくる3時~4時には自宅に帰ることができたので、子どもがいる自分でも学びやすいスタイルでした。
子どもたちが長期休みとなる年末年始などの時期は、リアルの授業はお休みでしたので、映像学習で振り返りをしながら、課題制作にしっかり取り組むようにしていました。
受講の最後には、卒業制作課題を制作、講師やクラスメイトの前でプレゼンテーションをしました。制作中わからないことがあった時は、映像教材で振り返りもできましたし、スクールへ来れば、トレーナーの方にわからないことも相談できました。
Q.STUDIO学習時のトレーナー指導はいかがでしたか?
当週2回の通学のとき以外は自宅学習が中心でしたので、最初の頃はトレーナーさんへもそんなに質問する機会もありませんでした。
講座の終盤になって、特にJavaScriptなどのプログラミングなどは苦手意識もあり、一人では解決が難しいこともでてきましたので、フリータイムを活用してトレーナーさんに色々質問させてもらいました。実務経験豊富なトレーナーさんには、とても助けていただきました。
Q.講座を通して行った卒業制作課題について教えてください
グロースハック育成がテーマの講座だったので、卒業制作はオリジナル作品ではなく、 実際の企業が抱える案件を課題として出され、クライアントワークにチャレンジしました。取り組みとしては、課題を抱えているページ改善の提案という形でした。
また、産官学連携として実施されたプロジェクトの一環としての講座でしたので、協力いただいていた福岡市さまより農林水産局のサイト制作のお声掛けをいただき、ちょうど卒業制作課題と同時期にチャレンジすることになりました。
当時のクラスメイトと一緒にチームを組み、サイトの企画を練って企画をプレゼンし提案をしました。福岡市の担当者様も喜んでいただき、仕事として受注させていただくことになって、取材から写真撮影、デザイン、サイト制作まで分担をして完成させました。
卒業課題と期間が重なったので、とにかく忙しく、納期近くは大変でしたがメンバーで協力しあい、その経験が今でも活かされていると感じます。
Q卒業後、いまの取り組みについて
講座修了後は、同じクラスメートだったママさん同士でチームを組み、そのまま仕事を受けるようになりました。 企業やサービスの成長を加速させるために、子育てママの目線を生かしたリサーチ・企画・デザイン・運用等の全てをワンストップで対応できるチーム「ママグロースハッカーズ」として活動しています。
ママグロースハッカーズ URL:https://www.mgh.plus
その講座は5期生まであったので、その都度ママの卒業生さんがメンバーに加わってくださったりもして、いまはのべ50名ぐらい、チームとして一緒にお仕事をしています。
チームのメンバーは、それぞれが個人事業主。得意・不得意を共有しながら、プロジェクトごとに数名ずつチームを組んでお仕事をします。
私はディレクターとして、デザイン制作やコーディング、リサーチ調査などを、それぞれ得意なメンバーと一緒にお仕事しています。制作案件が同時に進行することもよくあり、管理進行は大変ですが、メンバーの皆さんはとても優秀なので、いつも助けてもらっています。
Q.今回、会社を設立した想いについてお聞かせください
昨年2022年8月に株式会社グローチアを設立しました。これまでは「ママグロースハッカーズ」として活動してきましたが、やることは変わらず、ママのそれぞれの得意分野を活かして、自分達が働きやすい働き方で一緒に楽しく仲良くやっています。クライアントに向けたクリエティブは妥協せずやっていくことも変わりません。
「グローチア」という会社名は、「グロー:成長する」と「チア:応援する」という2つの言葉からの造語で、子どもを育てるように企業に寄り添い、サービスの成長を応援・サポートする会社でありたいという想いから名付けました。
株式会社グローチア URL:https://www.growcheer.jp/
最近は特に、子ども向け、ファミリー向けのサービスに対して、お母さんのリアルな声を取り入れて、サービスを改善していきたいという企業さまより、弊社にお問い合わせいただくケースが増えてきました。
ユーザー目線をもって、WEBサイトやサービスを改善していきたいという企業様よりご相談をいただきますので、私どもも期待に応えられるよう、自分ごととしてターゲットの気持ちになってお仕事に関わらせていただき、クライアント様にも喜んでいただいています。
Q.これから先、思い描く未来についてお聞かせください
このコロナ禍を通して、オンラインの環境で働くことも当たり前になってきましたので、在宅での働きやすさも変わってきたと思います。
お母さんの在宅の仕事というと、「お小遣い稼ぎで適当な仕事をされるのでは」というマイナスなイメージを持たれることもありますが、私どもチームの皆さんはスキルをもってクオリティの高い仕事をきちんと対応してくれています。
クオリティの高い仕事をきちんとおこなえば、自分のペースでスキルに見合った収入も得られて、子育てと両立ができるような働き方を作りたいと考えています。
数年実際にやってみてわかったことは、女性の働き方は、日ごと、月ごと、年ごとに変化があり、対応していかないといけないということです。「急に子どもが病気にかかり、1週間は働けない」「2人目を妊娠したので、数カ月お休みして、その後復帰したい」「今年は子どもが受験なので、仕事をセーブしたい」など、自分だけではコントロールのできない様々な状況にあわせて、仕事をコントロールできるような働き方を作っていけたらいいと考えています。
スキルを持った優秀な人が、存分にスキルを活かしてパフォーマンスを発揮してもらえることが、働くお母さんにとってもプラスですし、結果、クライアントさまにとってもプラスになっています。
また今後はお母さんだけでなく、お父さんも積極的に子育てに関わっていく時代になっていますので、子育てパパも同じ方向をむいて一緒に働けるような場をつくっていきたいです。
Q.これから入学を検討している方へメッセージ
デジハリは「なりたい自分になる」のを応援してくれるところですし、自分の得意なことは何か、やりたいことは何かを見つけるきっかけがたくさん得られると思います。
また、経験豊富な先生との出会いや、同じ方向でがんばるクラスメイトなど人脈も得られますので、一人で学ぶよりも学びやすい環境にあります。
誰もが未経験からのスタートですが、継続することで確実にスキルとなり、誰かに喜ばれるお仕事ができるようになります。
私自身、講座受講をきっかけにはじめた在宅での働き方ですが、当時はまさか自分が会社を設立するなんて全く考えていませんでした。
WEBの業界は変化も大きく、様々な学ぶべきことが多くあり、今でも常に勉強し続けています。その分やりがいはありますし、成長を実感できて楽しいです。
デジハリをきっかけにつくった人脈と、あきらめずに継続してきた結果が、今の働き方につながっています。
せっかくスキルを持ちたくて学習をはじめられるのであれば、ぜひあきらめずに「継続」してチャレンジを続けていただければと思います。
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