
地域に寄り添う“まちのITなんでも屋さん”へ
〜不安だった自分から、地域のマルチクリエイターへ〜
「私なんて地元で仕事なんて無理だろう」
自分を過小評価し、挑戦に踏み出せない日々を過ごしていた中山さん。
けれど思い切ってデジタルハリウッドSTUDIOに入学したことで、学びと同時に人とのつながりに出会いました。仲間と語り合い、表現を重ねる中で少しずつ自信を取り戻し、挑戦する力が育っていきました。
今ではWeb・デザイン・動画制作を軸に、“まちのITなんでも屋さん”として地域で頼られる存在に。
今回は、不安な自分から一歩を踏み出し、地域に根ざすマルチクリエイターへと成長した中山さんのストーリーをお届けします。
「裏方から表現者へ」──地元で生きる働き方を模索して

ー 入学前のご経歴と、Webデザインに興味を持ったきっかけを教えてください。
船橋情報ビジネス専門学校Webクリエイター科を卒業し、千葉県内の旅行会社に入社、プログラマーとして自社サイトやツアーサイト、予約システム、社内ツールの開発・デザインに携わりました。裏方として支える仕事にやりがいを感じていましたが、結婚を機にマイホームを持ち、改めて地元・茨城県潮来市での暮らしを意識するようになりました。高校生の頃から抱いていた「地域活性化に関わりたい」という思いが強まり、その実現のためにより“表現する側”として挑戦したいと考えるようになりました。また、コロナ禍でライフスタイルが大きく変わり、通勤に負担を感じることも増えたことから、在宅でも続けられる仕事環境を整えたいと考え、学び直しを決意しました。専門学校在学時から手伝ってきた実家の空手道場やスポーツ店での広報活動も継続し、デジハリ入学と同時に空手道場の事務局長を務めるようになり、地域との関わりをさらに深めてきました。

ー デジハリのことはどうやって知りましたか?
専門学校では、デジタルハリウッドの動画教材を使ってWeb制作やデザインを学んでいました。その時から「デジハリ」という名前は知っていて、身近に感じていました。 社会人になってからはInstagramでSTUDIO千葉(通称:デジチバ)の存在を知り、「こんな身近に学べる場所があるんだ」と関心を持ちました。Webデザインは仕事で経験があったので、まだ挑戦していなかった動画制作に特に惹かれました。

ー なぜデジハリで学ぼうと思いましたか?
通信学習にも魅力的でしたが、私には「STUDIOに通って学ぶ」スタイルの方が合っていると感じました。先生やスタッフさんがいて、受講中に躓いたときにすぐにサポートしてもらえる安心感があったからです。
また、顔を合わせて友人や先生、スタッフさんと会話できること自体が学びにつながると思いました。
説明会のとき、先生と受講生が楽しそうに会話している様子を見て、「ここなら安心して学べそう」と強く印象に残りました。さらに、通学が難しいときでもMetaLife(バーチャルオフィスツール)を使ってオンラインで交流できることや、デジハリが全国にあることで在校生・卒業生とのネットワークが広げられる点も魅力でした。学びながら人とのつながりを作れる環境が、何よりも楽しそうに感じました。
「私なんて無理」から「挑戦できる自分」への変化

ー1日のスケジュール・来校されていたときの一日のスケジュールをお聞かせください。
入学前は平日は仕事と両立して学ぶつもりでしたが、しっかり学習に専念したいと考え、夫と相談して会社を退職。入学後は、週に1〜3日ほどSTUDIOに通い、午後に1〜4時間勉強し、夜は課題に取り組むスタイルで学習を進めました。自分のペースで学べるので無理なく続けられ、わからないところは先生に相談しながら学習を進められました。とはいえ、途中の課題で難しさを感じ、1か月ほど通学や勉強が止まってしまった時期もありました(笑)。そんなとき、スタッフさんが「こんなイベントあるから来ない?」と声をかけてくださり、それをきっかけにまた学習に向き合えるようになりました。もし通信教育や独学だったら、きっと挫折してそのまま終わっていたと思います。STUDIOに通い、先生やスタッフさんに支えられながら学べたからこそ、今の自分があるのだと感じています。

ー入学後、心境や生活面での変化などはありましたか?
元々フットワークは重く、何をやっても自分を過小評価してしまう日々で、「私が地元で仕事するなんて無理だ」と思うこともありました。そんな中でデジハリに入学し、特に「人とのつながり」から大きな刺激を受けました。 勉学だけでなく、「話すこと」「書くこと」を通じて表現力も身につけることができました。卒業後の進路として、入学前は転職も考えていましたが、地元では在宅で活かせる仕事が少なく転職の難しさを実感しました。
そんなとき、専門学校卒業時に抱いていた「起業したい」という想いを思い出しました。当時は父に「まずは社会を見てきなさい」と言われ就職しましたが、デジハリでの学びや先生・卒業生の活躍を見て、再び起業への気持ちが芽生えました。クライアントワークとして学内コンペにチャレンジすることで実践的な経験も積むことができ、そのおかげでフリーランスへの道に早く近づけました。卒業後わずか3日で開業届を提出。両親も応援してくれ、デジハリで学んで本当に良かったと実感しています。この経験で培ったフットワークの軽さは、現在の仕事にも活かされています。

ー講師や他の受講生との思い出やエピソードがあれば教えてください。
私はイラストを描くのが苦手でしたが、先生から「コンペではできるだけ自作のものを使った方がいい」とアドバイスを受け、思い切って挑戦しました。完成したイラストは笑ってしまうようなものでしたが、制作発表の際に「とても頑張ったね!」と褒めてもらい、自信につながった経験があります。デジハリでは同年代の友人も増え、中には学生時代の友人の知り合いもいて、「世間は狭いな」と感じることもありました。受講生同士では、食事やイベントをきっかけに親しくなり、同じ目標に向かって悩みを共有したり励まし合える仲間を築くことができました。今でも、定期的にデジハリのイベントやフリーランス交流会に参加し、近況報告や仕事の相談をし合える大切な仲間です。

ー在学中に作った作品やクライアントワークの体験について教えてください
課題制作にはもちろん取り組みましたが、特にデジチバやデジマツではクライアントワークがとても活発で、地域と関わりながら実案件に取り組める点が大きな魅力でした。実際の依頼を想定して制作する経験が、自分にとって大きな学びとなりました。
また、発表会やヒアリング会も定期的に開催され、クライアントさんとの対話の練習を重ねられたのも良い経験でした。制作物を「作って終わり」にせず、相手にどう伝えるかまで意識できたことは、とても貴重だったと感じています。

- 香取市マイタイムライン(左上)
- 香取市かとくるロゴマークコンペ応募作品(左下)
- VONDS市原様 ホーム開幕戦周知用チラシコンペ応募作品(右上)
- 香取市タオルハンカチデザインコンペ応募作品(右下)

- イベントリポート執筆 「【わくわくイベントレポート】「今日から実践できるカメラ撮影講座」に参加してみた!」 ブログを読む
- 卒業制作「拳友会PR動画」
Webも動画も、そして福祉も──“まちのITなんでも屋さん”として

ー現在の活動について教えてください。
Web・デザイン・動画制作が強みのマルチクリエイターとして、2024年5月15日に「AinoSekai」を開業しました。茨城県を拠点に、地域や事業者さんに寄り添う「ITなんでも屋さん」として活動しています。2024年はクラウドソーシングを中心に幅広い案件を経験し、制作スキルを磨いてきました。一方で「もっと地元と関わりたい」との想いから、社会福祉協議会を通じて福祉活動にも参加。認定ヘルパーの講習を受け、潮来市内で高齢者宅の買い物や掃除の代行を行なってます。さらに今年4月からはシニア向けのスマホ教室や訪問型パソコン教室もスタートし、参加者の笑顔や前向きなエネルギーが私の大きな原動力になっています。地域や個人事業主さんの“困った”に寄り添う「まちのITなんでも屋さん」として、日々さまざまなお仕事をお手伝いしています。

ー今後、どんな仕事をしていきたいと考えていますか?
将来的には、地域の“できる人”と“困っている人”をつなぎ支え合えるマッチング型コミュニティ『あいのまちLab』を立ち上げたいと考えています。名前には、人への愛・地域への愛、そして私の名前「愛」を込めました。ここを“まちの実験室”として、誰もが自分のペースで参加し、お互いに学び合える場にしていきたいです。その第一歩として、現在はスマホお助けサロン(スマホ教室)を立ち上げ、地域に寄り添う活動を続けています。Web・デザイン・動画制作のスキルを活かしながら幅広い分野に挑戦し、「頼んでよかった」と言っていただけるマルチクリエイターを目指します。最終的には、自分のブランド「AinoSekai」を成長させ、『あいのまちLab』を通じて地域から全国へ広がる社会貢献の拠点を築きたいと考えています。一人ひとりの“できる”が、まち全体の“できた!”につながる未来を描いていきます。
“今しか学べないかもしれない” ぜひ一歩踏み出してみて

ーこれから学習を始めようと考えている方に、メッセージをお願いします。
最初は不安もあると思いますが、スキルを学ぶことで確実に自分の可能性は広がると感じています。私自身、会社員時代はコロナ禍で生きづらさを感じ、将来を考える余裕もありませんでした。そんな時、地元にデジハリ鹿島(※現在は閉校)が開校するタイミングがあり、改めて説明会に参加しました。そのとき、クライアントワークの多さと、それがしっかり活用されていることに大きな驚きを受けました。正直、自分ひとりでは入学を決断できませんでした。ですが、夫から「今が大切な時期。今しか学べないかもしれないんだから、家のことは任せて行ってこい!」と背中を押してもらい、一歩を踏み出すことができました。進路や学び方に悩んでいても、デジハリには仲間や先生のサポートがあります。挑戦したい気持ちさえあれば安心して学べる環境だと思います。
ぜひ勇気を出して一歩を踏み出してみてください。将来、一緒にお仕事やお話ができる日を楽しみにしています!

▼ポートフォリオ
https://www.instagram.com/ainosekaiofficial/
▼note
https://note.com/ainosekai_note
▼活動日報(ほぼ毎日書いています!)
今回は、不安を抱えながらもデジハリで学び、地域に根ざす“まちのITなんでも屋さん”として活躍を広げている中山さんのストーリーをご紹介しました。
「私なんて無理だ」と思っていた頃から一歩を踏み出せたのは、仲間や講師との出会いがあったから。
今では動画・Web・デザインの枠を超え、地域の人に頼られるマルチクリエイターへと成長しています。
「挑戦してみたいけど、自分にできるかな…」
そう感じている方こそ、まずは小さな一歩から始めてみませんか?
中山さんも最初は不安でした。
でも、その一歩が未来を変えるきっかけになりました。
あなたの挑戦を、デジタルハリウッドSTUDIO千葉は全力で応援します。
STUDIOでは毎日見学&説明会を開催しています(要予約)

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デジタルハリウッドSTUDIO千葉では、みなさまの人生を変えるサポートをしております。
個別説明会では、あなたの経験や将来の展望を伺いながら、今後のアクションについてご提案させていただきます。
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