保育士として活躍なさっていた三上未来さんですが、ご自身の結婚式で使用する動画を作成したことがきっかけで、動画制作に興味を持ちました。
デジハリの動画クリエイター専攻に入学して、初めて本格的な編集ソフトに触れた三上さん。卒業後は、現在は株式会社ひなたライフに就職し、動画制作のお仕事に携わっています！
目次
「独学じゃムリ！」がきっかけ
保育士を辞めて子育てに専念していたんですが、子どももある程度大きくなって、「そろそろ働かなきゃなあ」と思い始めました。育児もあるし、できたら在宅で出来る仕事がしたいと考えて、いろいろ調べてたら動画編集の仕事を見つけました。
自分の結婚式で使う動画を自作したことがあったんですが、それがきっかけで動画編集について興味は持っていたんですよね。そこで、仕事になるならと思い、Youtubeとかで自分で勉強してみたんですがあまり分からず……。「独学じゃムリ！」「これはもう、誰かに教えてもらって学ぶしかない！」と覚悟を決めました。
デジタルハリウッドを選んだ決め手とは？
やっぱり、勉強していて分からないことがあった時に、対面で質問できる環境があったことです。
オンライン学習ができるスクールは全国にあったんですが、「やっぱり実際に学校に行って通えるという形が一番勉強が進むでしょ！」と思って。とは言っても私は弘前在住なのであまり学校にいけてませんでしたが（笑）。デジハリ青森は、トレーナーさんに直接質問できる、スタジオに行けない時でもオンラインで聞くことができたので、とっても助かりました！
あとは、それこそ人と交流ができたことも大きかったです。オンラインだけで勉強すると、ただ自分でひたすら勉強するだけ。けれど、デジハリ青森で受講中の期間は、同級生と情報交換しながら勉強できたし、スタッフさん・トレーナーさんと他愛もない話で盛り上がったりして。なんというか、いい刺激になりました。一緒に学ぶ仲間や、支えてくれる人たちがいるって、いいなあって思いましたね。
「納期を守る経験」が生きる
授業で印象に残っていることはありますか？
スタッフの米坂さんやトレーナーのやなぎTの存在ですね。
今知りたいって時にすぐ対応してくれました。わからないことを聞けば、すぐ返信してくれるのはありがたかったです。
勉強の面で言えば、課題の〆切を守ることの大変さです。
動画コースは、基本的に2週間ごとに1つ、課題をこなすのが望ましい形でということで、主人の協力も得て勉強時間を確保していたんですが、子育てしながら勉強するのは大変でした。
トレーナーのやなぎTが「重要なのは、質もそうだけど何より納期を守ること」と言ってくれました。課題を作っていると、どうしても細かい部分まで作りこみたくなってくるんですよね。それでも、涙を飲んでこだわりを捨てつつ提出期限に間に合うように作りましたね。大体の課題が、ギリギリ間に合ったレベルの提出ペースでした。「納期をちゃんと守らなきゃな」と何度も思いました。今は企業に所属して動画制作の仕事をさせてもらってますが、この時の経験が、すごく今に生きています。今は、ちゃんと納期より前に提出することを心掛けてますね、「仕事ができる人なんだな」って思われるし（笑）。
経歴に自信がなくても、とにかく努力
大変だったこと教えてください！
課題で言えば、断然Youtube向け動画制作の課題ですね……。
作るにしても、ターゲット層をどう設定すればいいかよくわからず……いろんな動画を見て勉強したんですが、始めはうまくつかめなかったですね。あとは、動画の始めから終わりまで全部テロップをつけたのも大変でした。今思えばだいぶいらない字幕があったと思います（笑）。
今の仕事でもYoutube用動画をつくることがありますが、ターゲット設定しかりテロップの取捨選択しかり、受講当時よりはうまくできるようになったと思います。
就職活動を始めたのはいつごろですか？
受講中から求人情報を探してはいました。
私が探した限りでは、フルリモートOKって求人は少ない印象で、あったとしても動画制作の仕事の経験者を捜しているって感じでした。「未経験OK！」とうたっている求人も受けましたけど、やっぱりダメで。
求人応募と並行して、友人のブライダルムービーや店舗の紹介動画、クラウドワークスで未経験者用の案件を受けて、とにかく実績公開できる仕事をこなしました。それをポートフォリオに追加して、また求人にひたすらに応募して受けて、でもやっぱり落ちる。その繰り返しでした……何社受けたかは覚えてないですね（笑）。一気に5社に応募して、一週間ずっと面接っていう期間もありましたね。
基本的には県外の企業への応募が多かったんですが、青森県内の求人も探しました。その時に五所川原市にある映像制作会社に連絡を取ったのがきっかけで、今は撮影の仕事を一緒にやらせてもらっています。カメラを使った撮影はあまり経験したことがなかったので、とても勉強になってます。
今所属させてもらっているひなたライフさんにも、求人応募の段階で仕事未経験だと伝えてました。けれど、なんと面接のその場で採用されたんです。私以外に採用された人も「スマホでしか編集したことありません」って言ってました。技術よりも人柄や熱意を重視するっていう方針の社長で、所属している社員は大体が未経験者です。
求人応募しても、不合格ってことが多いのが普通です。
でも、未経験社を拾ってくれるような会社も、探せば必ずあります。
経歴に自信がなくてもとにかく努力するのが大事だって思いました。
楽しかったのはプレゼン、大変だったのは卒業制作
学習していて、楽しかったことを教えてください！
自分で作った課題を毎月プレゼンしたことですね。受講生同士互いに発表し合って、他の人の作品を見て得る発見もあって、とても楽しかったです。
同じ課題でも、作る人が違うとこんなに作品が変わってくるのか～と。同じ月に入学した村田さんの作品なんて、同じ素材使っているのにこんなに違うものができるの！？ と衝撃でした。
卒業制作では、どんな動画を作りましたか？
ポートフォリオ動画です！ 大変でした！
正直最初は「そもそもどうやって作ればいいの？」「出だしはどんな感じに仕上げるの？」と、結構迷走しました。
ポートフォリオ動画って、いわゆる「自分の今までの作品紹介動画」なんですけど、なんだか作っているうちに「作品紹介動画」じゃなくて、ひとつの動画作品を作ってしまった感じがして……。それと、頭の中でイメージしたものに適した音楽を選んだり合わせたりするのが大変でしたね。楽曲を探すのはかなり苦労して……結局、フリー素材では満足出来なかったので、有料のサブスクサービスに加入して探しました。
最終的に、一応作品としては満足いくクオリティではあったんですけど……仕事を探す際に、ポートフォリオを企業に提出するにあたって、かなり作り直しましたね。当時の作品は、今見ると恥ずかしい出来です（笑）。
三上さんの卒業制作はコチラ！
自分の価値を下げないで、楽しんで勉強してほしい
後輩や、受講希望者に一言お願いします！
「動画編集って楽しそう」と、今まさに興味を持っている人は、迷っているよりまず勉強してみる方が絶対いいです！ やってみなきゃわからないことだらけだし、とにかくやってみましょう。大丈夫です、たぶんできます（笑）。
もちろん挫折したり、稼げないから辞めてしまったりする人も多いです。わたしも、初めて仕事をもらった時は、作業にかかった時間と収入を見比べてみると、実質時給100円みたいなものでした。作るのに時間がかかりすぎて。
けれど、そうやって作ったものも、ちゃんとした実績。あまり動画制作に詳しくない人に「普通に働いた方がいいじゃん」って言われたこともありました。けれど、私は「普通に働く」んじゃなくて、「好きなことをして働く」人生の方が素敵だなと思って、頑張りました。動画制作は、経験を積んでいけば必ず収入の単価は上がります。
とにかくあきらめないで進んでください。
「私には無理そう」と自分の価値を下げないで、楽しんで勉強してほしい。そして楽しいかどうかは、やってみないと分からない。やってみて自分に合わなくて辞めてしまっても、それでも学んだことはきっと何かに生かせます。
まずはデジハリ青森で勉強して、みんなで卒業制作で苦しみましょう（笑）
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