DX推進やAIの普及により、社会人に求められるスキルは大きく変化しています。なかでもITスキルは、業務効率化やキャリアアップ、転職にも役立つ重要なスキルです。本記事では、リスキリングで身につけたいITスキルやおすすめの資格、学習時に知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
【目次】
そもそもリスキリングとは?
リスキリングとは、社会やビジネスの変化に対応するために、新しい知識やスキルを学び直すことです。特に近年は、DX推進やAIの活用、働き方の多様化により、これまでの経験だけでは対応しきれない業務が増えています。そのため、今の仕事で成果を高めたい方や、将来的なキャリアチェンジを目指す方にとって、リスキリングは重要な取り組みといえるでしょう。
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ITスキルとは?
ITスキルとは、パソコンやソフトウェア、インターネット、データ、セキュリティなど、ITを活用して業務を進めるために必要な知識や技術のことです。職種を問わず、業務効率化や情報活用に役立つスキルとして注目されています。
ITの基本スキルとは
ITの基本スキルは、エンジニアなどの専門職だけでなく、事務職、営業職、企画職、クリエイティブ職など幅広い職種で役立ちます。まずは、ITの仕組みを理解し、業務で安全かつ効率的に活用するための土台を身につけることが大切です。
| 領域 | 身につけたい基本スキル |
|---|---|
| パソコン操作 | ファイル管理、ショートカットキー、ブラウザ操作、基本的なトラブル対応など |
| オフィスソフト | Word、Excel、PowerPoint、Googleスプレッドシートなどを使った資料作成・表計算 |
| インターネット活用 | 検索、クラウドサービス、オンライン会議ツール、チャットツールの活用 |
| ソフトウェアの基礎 | OS、アプリケーション、クラウドサービス、開発ツールなどの基本理解 |
| データ活用 | 表計算、データ集計、グラフ作成、簡単な分析やレポート作成 |
| ネットワーク | Wi-Fi、サーバー、通信、クラウド環境などの基本的な仕組み |
| セキュリティ | パスワード管理、情報漏えい対策、ウイルス対策、個人情報の取り扱い |
ITスキルを学び始める際は、いきなり専門的なプログラミングに進むのではなく、日々の業務で使うツールやデータの扱い方から理解するのがおすすめです。基礎が身につくと、新しいツールを導入する際にも抵抗感が少なくなり、業務改善にもつなげやすくなります。
IT技術者に求められるITスキルとは
IT技術者には、基本的なIT知識に加えて、より専門性の高いスキルが求められます。たとえば、プログラミング、システム設計、データベース構築、ネットワーク設計、クラウド環境の運用、セキュリティ対策などです。
また、実務では技術力だけでなく、課題を整理する力や、チームで開発を進めるためのコミュニケーション力も重要です。プロジェクトの進行管理や、要件を正しく理解して形にする力も、IT技術者として活躍するうえで欠かせないスキルといえるでしょう。
リスキリングにおすすめのITスキル5選
リスキリングでITスキルを身につける場合は、現在の仕事に活かしやすいものや、今後のキャリア形成につながるものから選ぶことが大切です。ここでは、社会人の学び直しにおすすめのITスキルを5つ紹介します。
プログラミングスキル
プログラミングスキルは、Webサイトやアプリケーション、業務システムなどを作るために必要なスキルです。HTML、CSS、JavaScriptなどのWeb系言語から学び始めると、Web制作やサイト改善にも活かしやすいでしょう。
また、プログラミングを学ぶことで、物事を順序立てて考える論理的思考力も身につきます。エンジニアを目指す方はもちろん、Web担当者やマーケティング担当者にとっても、制作会社や開発担当者とのやり取りがスムーズになるメリットがあります。
Webデザイン・UI/UXスキル
WebデザインやUI/UXのスキルは、ユーザーにとって見やすく、使いやすいWebサイトやアプリを設計するために必要です。デザインツールの操作だけでなく、情報設計、配色、レイアウト、ユーザー導線、アクセシビリティなど幅広い知識が求められます。
特にWebサイトやLP、アプリの改善では、見た目の美しさだけでなく、成果につながる設計が重要です。未経験からクリエイティブ職を目指したい方や、現在の仕事でWeb施策に関わる方にもおすすめのスキルです。
データ分析スキル
データ分析スキルは、売上、アクセス数、広告効果、顧客行動などのデータを読み取り、意思決定に活かすためのスキルです。ExcelやGoogleスプレッドシートでの集計から、BIツール、Google Analytics、Looker Studioなどを使った分析まで、業務での活用範囲は広がっています。
データを正しく扱えるようになると、感覚だけに頼らず、根拠を持って改善提案ができるようになります。マーケティング、営業、企画、EC運営、Web担当など、多くの職種で役立つスキルです。
Webマーケティングスキル
Webマーケティングスキルは、検索エンジン、SNS、広告、メール、Webサイトなどを活用して、商品やサービスの認知拡大、集客、問い合わせ、購入につなげるためのスキルです。SEO、広告運用、SNS運用、アクセス解析、コンテンツ制作などが含まれます。
現在は多くの企業がWeb上で顧客接点を持っているため、Webマーケティングの知識は業種を問わず活用できます。自社サイトの改善や広告効果の向上を目指す方、将来的にマーケターとして働きたい方にもおすすめです。
AI・クラウド活用スキル
AIやクラウドを活用するスキルも、今後のリスキリングで注目される分野です。生成AIを使った文章作成やアイデア出し、業務効率化、クラウドサービスを活用したデータ管理や共同作業など、日常業務に取り入れやすい領域が増えています。
AIやクラウドの仕組みを理解しておくと、新しいツールを導入する際にも活用方法を考えやすくなります。専門職だけでなく、事務、企画、営業、広報、制作など、さまざまな職種で業務改善につなげられるスキルです。
リスキリングで取得すべきIT系の資格5選
ITスキルを学ぶ際は、資格取得を目標にすることで、学習範囲を整理しやすくなります。また、資格は知識を客観的に示す材料にもなるため、転職やキャリアアップを目指す方にも役立ちます。ここでは、リスキリングにおすすめのIT系資格を紹介します。
ITパスポート
ITパスポートは、ITの基礎知識を幅広く学べる国家試験です。IT、経営、マネジメント、セキュリティ、ネットワーク、データベースなど、ビジネスで必要な基礎知識を体系的に学べます。
エンジニアを目指す方だけでなく、ITに苦手意識がある方や、まずは基本から学びたい社会人にもおすすめです。IT用語や仕組みを理解できるようになることで、社内のDX推進やシステム導入時の会話にも参加しやすくなるでしょう。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITエンジニアを目指す方におすすめの国家試験です。プログラミング、アルゴリズム、データベース、ネットワーク、セキュリティ、システム開発など、IT技術者に必要な基礎知識を幅広く学べます。
未経験からエンジニア職を目指す方にとっては、学習の到達度を確認する目安にもなります。また、IT部門や開発会社とのやり取りが多い職種の方にとっても、技術的な内容を理解する助けになる資格です。
MOS
MOSは、Microsoft Office Specialistの略で、Word、Excel、PowerPointなどの操作スキルを証明できる資格です。特にExcelは、データ集計や表作成、関数、グラフ作成など、さまざまな業務で活用されます。
事務職や営業職、企画職など、日常的に資料作成やデータ管理を行う方におすすめです。実務に直結しやすい資格のため、ITスキルに自信がない方でも学習を始めやすい点が魅力です。
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験は、HTMLやCSSを使ったWebページ制作のスキルを確認できる資格です。Webサイトの構造やコーディングの基本を学べるため、Web制作に興味がある方や、Webデザイナーを目指す方に向いています。
Web担当者としてサイト更新を行う場合にも、HTMLやCSSの知識があると修正内容を理解しやすくなります。未経験からWeb制作の基礎を身につけたい方におすすめの資格です。
AWS認定資格
AWS認定資格は、Amazon Web Servicesに関する知識やスキルを証明できる資格です。クラウドサービスの利用が広がるなかで、サーバーやインフラ、クラウド環境の基本を理解している人材の需要は高まっています。
クラウドエンジニアを目指す方はもちろん、システム開発やWebサービス運用に関わる方にも役立ちます。まずはクラウドの基礎を学べる入門レベルから始めると、無理なく学習を進めやすいでしょう。
ITスキルのリスキリングに関する誤解とは?
リスキリングは、単に新しい知識を学ぶだけではありません。目的に合ったスキルを選び、実務やキャリアにどう活かすかを考えることが重要です。ここでは、ITスキルのリスキリングで誤解されやすいポイントを紹介します。
誤解1:リスキリングはIT人材だけが行うもの
リスキリングというと、エンジニアやIT専門職だけが取り組むものと思われがちですが、実際にはあらゆる職種に関係します。たとえば、営業職であれば顧客データの活用、広報であればSNSやWeb分析、事務職であれば業務効率化ツールの活用など、ITスキルが役立つ場面は多くあります。
重要なのは、専門職になることだけを目的にするのではなく、自分の仕事や将来のキャリアに必要なスキルを見極めることです。
誤解2:資格を取ればすぐに仕事で活躍できる
資格は知識を証明するうえで役立ちますが、資格を取得しただけで実務に直結するとは限りません。特にITスキルは、知識を学ぶだけでなく、実際にツールを使ったり、制作物を作ったり、データを分析したりする経験が重要です。
資格取得をゴールにするのではなく、学んだ内容を仕事や制作にどう活かすかを意識しましょう。実践を重ねることで、知識がスキルとして定着しやすくなります。
誤解3:独学だけで十分に身につけられる
ITスキルは独学でも学べますが、途中でつまずいたときに解決できなかったり、実務で必要なレベルがわからなかったりすることもあります。特に未経験からWebデザイン、動画制作、3DCG、UI/UXなどの専門スキルを身につける場合は、体系的なカリキュラムやプロからのフィードバックが役立ちます。
独学で基礎を学びながら、必要に応じてスクールや講座を活用することで、効率的にスキルアップを目指せます。
ITスキルのリスキリングならデジタルハリウッド専門スクール
ITスキルやクリエイティブスキルを実践的に学びたい方には、デジタルハリウッド専門スクールがおすすめです。Webデザイン、グラフィックデザイン、動画、3DCG、UI/UX、XRなど、これからの時代に求められるスキルを学べる講座を展開しています。
また、デジタルハリウッドの対象講座では、「経済産業省 リスキリングを通じた キャリアアップ支援事業」や「第四次産業革命スキル習得講座」を利用できるコースや講座があります。条件を満たすことで、受講料の補助や給付金を活用しながら学習できるため、費用面が不安な方でもリスキリングに取り組みやすい環境が整っています。
未経験から新しいスキルを身につけたい方、転職やキャリアチェンジを目指したい方は、まずは対象講座や制度の詳細を確認してみましょう。
関連リンク:経済産業省 リスキリングを通じた キャリアアップ支援事業
関連リンク:第四次産業革命スキル習得講座
まとめ
リスキリングは、変化の大きい時代に対応し、自分らしいキャリアを築くための重要な学び直しです。なかでもITスキルは、業種や職種を問わず活用しやすく、業務効率化やキャリアアップ、転職にも役立ちます。
まずはITの基本スキルを身につけ、自分の目的に合わせてプログラミング、Webデザイン、データ分析、Webマーケティング、AI・クラウド活用などを学ぶのがおすすめです。資格取得やスクールの活用も取り入れながら、実務に活かせるスキルを身につけていきましょう。