本科XR(クロスリアリティ)専攻

横井 智和先生

講師のプロフィール

PROFILE

横井 智和 先生

本科XR専攻

大学院で化学を専攻し、半導体企業の研究・開発に12年従事。その後、デジタルハリウッドSTUDIOを経て、フリーランスとしてWEB制作を行う。現在は、企業のアドバイザー兼エンジニアとして、サーバー・フロント・AI開発と幅広く活動。またハードウエアの開発として、プロトタイプ制作、Unityによる制御・コンテンツ制作などを行う。教育面では、大手ゲーム企業、Unity Japanの研修に携る。

XRを学ぶうえで、一番の魅力は何ですか?

XRの魅力は「頭の中で想像したことを、実際にその場に存在させられること」です。ゲームや映像の世界を飛び出して、エンタメ・医療・教育・展示会など、リアルな現場とデジタルをつなげられるのがXRの面白さだと思います。自分のアイデアが " 空間そのものを変える " 体験になるのは、とてもワクワクする創作活動です。


この授業を通して、受講生の皆さんに学んでほしいことは何でしょうか?

単にUnityの操作方法を学ぶのではなく、「自分の発想をどうXRで表現できるか」という視点を持ってほしいです。XRはまだ発展途上の分野なので、「こういうことをやってみたい!」というアイデアを、どのような技術で実現していくかを考える力が重要になります。その挑戦心を授業で育てていけたら嬉しいです。


講師をされている日以外は、どんなお仕事をされていますか?

HoLo360という会社を立ち上げ、空中に映像が浮かび、非接触で操作が可能な " 空中映像コントローラ " を開発しています。病院の手術室、制作現場、体験型イベントで使える新しいインターフェイスです。現在は大学病院の研究員となり臨床試験を開始しています。また、生成AIを活用したアプリ開発の受託も行っており、「AI × XR × UI」という最先端の分野を横断しながら活動しています。


XRを学ぶ上で「こんな視点を持つと良い」というアドバイスがあれば教えてください。

技術だけでなく「人がどう体験するか」という視点を常に意識することです。例えば、ボタンを押す代わりに手をかざす、画面をタップする代わりに空中に触れるなど、その小さな体験の違いが大きな価値につながります。 技術は手段であって目的ではないので、「人にどう驚きや便利さを与えられるか」を考えると、作品の説得力がぐっと高まります。そしてその作品のコンセプトを明確に持ち、体験を通して伝える意識を常に持ってほしいです。


これから最初の一歩を踏み出そうとしている人に、大事にしてほしいことは何ですか?

大事なのは「完成度よりもまず形にすること」です。最初から完璧を目指すと手が止まってしまいます。小さくても動くもの、触れるものを作ってみると、次にやりたいことが見えてきます。XRは「触って体験する」ことで価値が生まれる分野なので、まず一歩踏み出して " 自分の手で未来を形にする " 楽しさを体感してほしいです。


一緒にワクワクする世界を造っていきましょう

時代が大きく変化し、リスキリング(学び直し)の必要性がより高まってきています。今までの経験とは別のことをするには勇気が必要です。それでも一歩を踏み出し、新しいスキルを得ることで、自分でも想像していなかったワクワクする世界が待っています。この大きな変化をチャンスと捉え、一緒にワクワクする世界を造っていきましょう!

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