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【初心者向け】メタバースのやり方や始め方を徹底解説!おすすめ機材や注意点も紹介

【初心者向け】メタバースのやり方や始め方を徹底解説!おすすめ機材や注意点も紹介

公開日:2024-09-11

旧Facebook社が社名を「Meta(メタ)」に変えたことから、世間でも急激に注目を集めたメタバース。バズワードとして耳にする機会が増えましたが、いまだ定義が決まっておらず、興味はあるけど始め方もよくわからない人もいるでしょう。そこで本記事ではメタバースのやり方について、必要な準備から注意点まで詳しく解説しています。メタバースを始めたい人や、今後発展が期待されるメタバースの世界で活躍したい人は、本記事をチェックしてみてください。

そもそもメタバースとは?VRとの違いは?


メタバースとはmeta(高次元、超越)とuniverse(宇宙、世界)を合わせた造語で、3次元の仮想空間のことです。仮想空間内では自分の分身となるアバターを操作して、世界中の人とコミュニケーションを取ることや、コンサートなどのさまざまなイベントに参加可能です。仮想通貨やNFTの登場によってメタバース内でお金を稼ぐこともできて、大手企業をはじめとした多くの企業がメタバースへ参入しています。


似たような言葉でVRといった言葉がありますが、VRとはVirtual Realityの略で仮想現実

と呼ばれています。専用のゴーグルで視界を覆い、仮想空間を現実世界のように体験できる技術です。メタバースは複数人とのコミュニケーションを想定しているのに対し、VRは個人での体験を主としているところが異なります。

メタバースで何ができる?

メタバースができたことで、実際には離れた場所にいるユーザーだとしても、メタバース(仮想空間)で同じ場所に集まってチャットをしたり音声でコミュニケーションをとったりできるようになりました。

メタバース内では、アバターと呼ばれる自分自身の分身のようなキャラクターになります。現実の自分とは違う姿や、性別、年齢、声で参加することができるので、アバターを通していつもとは違う自分を表現しやすくなります。大人数のユーザーがメタバースを同時に楽しむことができ気軽に多くのユーザーと交流もできます。また、メタバース内は、CGで作られた3次元空間となっており、まるで現実世界にいるかのようにリアリティのある世界観を楽しむことができます。


メタバースが活用されているジャンル

メタバースは、今では、様々なジャンルで活用が進んでいます。メタバースは、次世代のSNS・次世代のインターネットとも呼ばれています。メタバースが主に活用されているジャンルはこのようなものがあります。


・オンラインゲーム

・エンタメ

・ショッピング

・不動産

・ビジネス


オンラインゲームが最もメタバースの利用が進んでいるジャンルかもしれません。同じゲームをプレイする複数のユーザーとメタバース上で出会い、チームを組んでゲームステージをクリアしたり、敵を倒したり、オンライン対戦をしたりすることができます。ボイスチャットやテキストチャットでコミュニケーションをとりながらゲームを楽しめます。

エンタメの分野でもメタバースの活用がされ始めています。音楽アーティストがバーチャルライブを開催したこともあります。特にコロナ禍では、リアルなライブやイベント開催が難しかったこともあり、エンタメ業界においては、その間にメタバースの利用が進んだという経緯もあります。


企業におけるメタバースの活用

メタバースがショッピングやビジネスのジャンルでも活用されていると紹介しましたが、企業もメタバースを上手く活用し始めています。

例えば、ある企業では、メタバースでオフィスを作ったり、会議室を作ってそこでバーチャル会議を行ったり、セミナーを開催したりしています。

ショッピングにおいてのメタバース活用事例としては、メタバース内にバーチャル店舗を作成し商品を展示したり実際に販売したりしています。メタバース内ではありますが、実際にお店に足を運び、その場でECサイトにつながり購入を進めることができるため、まるで実際に現実の店舗に来店しているかのような感覚を味わえます。

今後、企業・ビジネスでのメタバースの利用がより進めば、メタバースで行われるイベント内でCMや広告を流したい企業も増え、広告業が発展する可能性もあります。

メタバースが注目される背景

NFT市場の影響


メタバースが注目される背景として、NFT市場の拡大が寄与しています。ブロックチェーン技術によって成り立つNFTは、コピーできない(代替不能な)デジタルデータです。過去には無料で1万点配られたドット絵のNFT(CryptoPunks)が、1180万ドルで落札されたこともあり、コピー不能な唯一性が価値を高めています。


現在のメタバースはゲームの場として使われているのが主流で、ゲーム内で使えるアイテムはNFTとして、世界共通の通貨である仮想通貨で売買されています。またゲーム内ではアイテムをつくってNFTとして販売が可能で、あらゆる人にビジネスチャンスが生まれています。このように経済圏が生まれたことで企業も参入し、NFT市場の盛り上がりがメタバースにも影響している点は理解しておきましょう。


コロナの流行


2020年に国内で流行した新型コロナウイルスも、メタバースに注目が集まった要因のひとつです。コロナによって外出自粛が要請され、会社への出勤も例外ではなく、急激にリモートワークが浸透しました。リモートワークではZoomなどを使ってオンライン会議する企業も増えましたが、他愛のない会話が減り、コミュニケーションの希薄さが課題として挙げられています。


そこで解決手段として、メタバースを利用したバーチャルオフィスの利用が増えています。アバターを利用するとボディランゲージや視線も伝えられるので、まるで実際に隣に人がいるような感覚を得られます。オンライン会議とは違って常時接続できるので、他愛のない会話も可能です。バーチャルオフィスがあればリアルのオフィスが不要と考える企業も増えており、コスト削減の観点でも注目を集めています。

日本のマンガ・アニメ文化

日本は「コンテンツ大国」と呼ばれるほど、アニメやマンガ、ゲームといったコンテンツ産業が栄えています。コロナ禍で家で過ごす時間が長くなったなどの巣ごもり需要もこういった産業の盛り上がりを後押ししました。

マンガやアニメといったコンテンツは、メタバースとの相性が良いです。というのも、メタバースは現実では起こりえないことや事象を仮想空間上で再現することができたり、デジタルの情報を取り込みやすく表現しやすいという性質を持っているからです。

メタバースのメリット

メタバースのメリットをいくつかご紹介します。

コミュニケーションの場が広がる

メタバースは、仮想空間上で様々なユーザーとコミュニケーションを取ることが可能なため、コミュニケーションの場を広げることができます。物理的な制約がないメタバースでは、今までにないコミュニケーションを取れる場所を設けることができます。自分の分身となるアバターでコミュニケーションを取るといった新しい形でのコミュニケーションで、現実世界以上に多くのユーザーとコミュニケーションが取りやすくなります。

様々なビジネスが展開できる

メタバースを活用することで、今までになかったようなサービスやビジネスを展開しやすくなります。メタバースの物理的な制約がなかったり、アバターで基本的に参加したりするといった特徴を活かし様々なビジネスを展開することが可能です。メタバースはコミュニケーションの取り方も現実世界とは異なるため、マーケティング活動も今までとは違ったアプローチができるようになります。メタバース上で展示会やイベントを開くこともできるため業種によっては、販路拡大の手助けになる場合もあります。

コストの削減につながる

新しいサービスを展開し提供する際には、それなりに費用が必要になることがほとんどです。しかし、メタバースならではのメリットを活かすことでコストを削減しながらサービス提供ができます。コストの削減をしながらサービス展開ができるため、負担を減らしつつ今までよりも簡単にサービス提供がしやすくなります。メタバースでサービス展開をしていくには技術が必要ではありますが、サーバー内で様々なビジネスをコスト削減しながら行うことでユーザーの期待以上のサービスが提供できる可能性があるのです。

メタバースのデメリット

メタバースのメリットを紹介してきましたが、一方でデメリットもあります。メリット・デメリットの両方を理解し上手にメタバースを活用していきましょう。ここではいくつかデメリットを紹介します。

長時間プレイしてしまいがち

メタバースでは、コミュニケーションが取りやすいため長時間プレイをしがちです。長い時間メタバースに没頭することにより依存してしまったり、現実でのコミュニケーションに支障をきたしたりする可能性があります。スマホやSNSへの依存と同様で、一度依存してしまうと抜け出すのが難しくなりがちなためプレイ時間には注意が必要です。メタバースでプレイする際には、長時間プレイになりがちという特徴を認識した上で注意しながら楽しみましょう。

損失が出る可能性がある

メタバースを始める際に、損失が出る可能性があることも忘れずにプレイしましょう。無料で使えるサービスもありますが、有料の方が機能が充実しているためお金を使ってしまいがちです。有料が悪いという訳ではありませんので、そのサービスが信用できるツールなのか確かめたうえで楽しむことが重要です。

導入までに手間がかかる

メタバースは導入の準備に手間がかかる場合があります。安全で安心にプレイしたいという方にとっては、メタバースを始めるまでに準備に手間がかかる場合があります。ただし、導入時に、手間や時間がかかったとしても正しいやり方でプレイをすることでメタバースでトラブルに巻き込まれるのを防ぐことにもつながります。そのため、正しい始め方をまずは理解してから導入準備を始めることがポイントです。

メタバースを始める準備

ここではメタバースを始める際に必要な準備について解説します。サービスによってはスマートフォンひとつでメタバースの世界にふれることもできますが、VRゴーグルやPCがあれば、よりメタバースの世界に没入できます。


VRゴーグル


VRゴールを頭につければ視界は現実世界から遮断され、メタバースの世界にまるでその場にいるかのような感覚を得られます。メタバース内を実際に歩いているような感覚や、よりリアルな体験をしたい人はVRゴーグルを買うことをおすすめします。Meta社の「Meta Quest」シリーズのVRゴーグルが有名です。


ハイスペックのPC


メタバースを十分に楽しむためには、VRゴーグルに対応したハイスペックのPCも必要です。メタバースでは3Dグラフィックスを動かすため、処理能力が低いPCを使うと動きがカクついたり、動作が止まったりする可能性があります。費用はかかりますが、ゲーミングPCがおすすめです。あまり費用をかけられない人は、まずは所有しているPCで動作環境に問題がないか、確認してみるとよいでしょう。


ほかにもマイクやイヤホンなど、よりメタバースを楽しめる機材もありますが、まずはVRゴーグルとPCを検討してみてください。つぎからは機材を準備したあとのメタバースの始め方を4ステップにわけて解説します。

メタバースの始め方・やり方

ステップ①仮想通貨取引所の口座開設後に通貨を購入する


メタバースによってはアイテムの売買の際などに、専用の仮想通貨が必要な場合があります。仮想通貨を購入するためにも、金融庁に認可された国内の暗号資産交換業者(取引所)で口座を開設しましょう。国内の取引所では、取扱い通貨も最大級で取引用のアプリが国内ダウンロード数No.1(2023年1月時点)のCoincheckが人気です。口座開設の手続きは簡単で、メールアドレスと銀行口座、本人確認書類があれば、5分程度で済みます。


口座開設後は、利用予定のメタバースに使われている仮想通貨を購入しましょう。ただし国内の取引所では買えない通貨もあるので、その場合は海外の取引所を開設する必要があります。ただし海外の取引所は金融庁から認可されていないので、何かあった場合は自己責任となります。


ステップ②MetaMask(仮想通貨ウォレット)をつくる


つぎに仮想通貨やNFTを保管するための、Web上の財布(仮想通貨ウォレット)をつくりましょう。さまざまなメタバースに対応している「MetaMask(メタマスク)」がおすすめです。MetaMaskはGoogle Chromeの拡張機能として、「chromeウェブストア」から簡単に追加可能です。MetaMask自体は案内に沿って進めれば容易につくれますが、その際に登録するパスワードやリカバリーフレーズの管理には注意してください。MetaMaskはスマートフォンのアプリからもつくれますが、メタバースとの連携を考えると、PCからつくることをおすすめします。


ウォレットの登録後は、購入した仮想通貨をMetaMaskへ送金しましょう。取引所の画面から、MetaMaskのウォレットアドレスと送金数量を入力すれば送金完了です。


ステップ➂利用したいメタバースを選ぶ


取引所の口座とMetaMaskを登録後は、利用したいメタバースを選びましょう。メタバースにもMeta社が提供するHorizon Workroomsのようにビジネス会議ができるものや、のちに紹介するゲームに軸を置いたサービスなどさまざまです。


メタバースを選んだあとは公式サイトに接続し、プロフィールやアバターなどの入力をしましょう。またMetaMaskと連携すると、メタバース内で仮想通貨のやり取りが可能となります。メタバースで実現したい目的は人それぞれです。単純にゲームを楽しみたい人やゲーム内で使えるアイテムをつくって稼ぎたい人、メタバース内で開催される音楽イベントに参会したい人もいるでしょう。海外を含めて多くの人とコミュニケーションを取りたい人など、目的に合わせてサービスを選びましょう。


ステップ④メタバースの世界で楽しむ

メタバースの世界に入ったあとは現実世界のようなリアルさや、逆に非日常感を楽しみましょう。メタバースでは現実世界とはまた別の人格(キャラクター)や個性を、メタバース内につくって楽しめる点があります。


メタバースのなかでは性別や年齢、容姿、国籍など関係がありません。男性でも女性のアバターを使っておしゃれする人や、年齢も話さない限りはわかりません。現実世界よりも容姿や性別、年齢、国籍などの差別がないことから、フラットな関係づくりができる世界ともいえます。メタバースのなかで会話や仕事をしたり、イベントやゲームをともに遊んだりと、1日中、メタバースの世界を楽しんでいる人もいます。

注意点⑤高額な初期費用に注意

メタバースを始める際に、機器を用意するなど高額な費用がかかる場合があります。メタバースは3Dグラフィックスを用いるため、ゲーミングPCと同程度のスペックを持ったPCが推奨されています。最適な環境でメタバースを楽しむには、一般的に10〜20万円程度のPC利用がおすすめです。

また、PCだけではなくコントローラーやVRゴーグルといった機器が必要になる場合もあります。快適な動作環境でメタバースを楽しむためには初期費用が掛かる場合があるため注意が必要です。


注意点⑥偽物を購入しない

NFTをマーケットプレイスで購入する際には、偽物を購入しないよう注意が必要です。NFTマーケットプレイス側も偽物には注意してくださいと注意喚起していますが、全てを取り締まるのは難しく、マーケットプレイスによっては誰でも偽物を作成・出品ができる可能性もあります。

公式マークが付いているかどうかや、今までの取引量を確認する、NFTに紐づいているSNSを確認するなど複数の確認をしたうえで購入を進めるようにしましょう。

メタバースのおすすめ人気プラットフォーム5選

プラットフォーム①The Sandbox(ザ・サンドボックス)300


おすすめのプラットフォームのひとつめに、デジタルハリウッド専門スクールと協業でメタバース講座を実施している、The Sandboxがあります。株式会社スクウェア・エニックスなどの大手企業も参画し注目を集めている、ゲームを主体としたプラットフォームです。


The Sandboxはメタバース上に土地「LAND(ランド)」を提供しており、所有者は土地にゲーム空間や商業施設など、訪れた人が楽しめる空間づくりが可能です。またその土地を貸すことで、その対価としてゲーム内で利用できる仮想通貨「SAND(サンド)」を受け取ることができます。またゲーム内で使うキャラクターやアイテムをつくってNFTとして販売するなど、そこに経済圏が生まれています。


プラットフォーム②Decentraland(ディセントラランド)


DecentralandもThe Sandboxに似たメタバースゲームで、The Sandboxよりもポリゴンチックな世界観となっています。メタバースゲームとしての歴史は古く、2015年にAri Meilich氏とEsteban Ordano氏によって生まれ、現在は非営利団体「Decentraland Foundation」が運営しています。


仮想通貨取引所のCoincheckがDecentralandのLANDに「Oasis KYOTO」といった、”2035年の近未来都市”をコンセプトにした空間を建設中です。神社仏閣など、日本の古都を連想させる街並みを意識したつくりとなっています。


Decentralandも独自通貨のMANA(マナ)を発行していますが国内の取引所では購入できないので、海外の取引所でBTC(ビットコイン)などから交換しましょう。Decentralandも専用のツールを使うことで、だれでもゲーム内のアイテムをつくって販売し、稼ぐことができます。


プラットフォーム➂Enjin Platform(エンジンプラットフォーム)


つぎにEnjin Platformを紹介します。Enjin Platformは一般向けのゲームやアプリに、ブロックチェーン技術を導入できるプラットフォームです。ブロックチェーンゲームを開発するには、インフラの構築などの専門性が高い技術が必要だったことから、導入を断念するケースも見られました。しかしEnjin Platformによって、一般的なエンジニアであれば通常の開発言語で導入できるようになりました。


有名なゲームで「マインクラフト」にブロックチェーン技術を導入した、EnjinCraftが開発されています。ゲーム内で獲得した土地やアイテムはNFT化し、販売可能です。お金のやり取りには独自通貨のENJ(エンジンコイン)を使用しています。Enjin Platform内では、異なるゲーム間でのアイテムの売買ができることが注目すべき点です。


プラットフォーム④Cluster(クラスター)


Clusterとは、日本のクラスター株式会社が運営しているメタバースのプラットフォームです。仮想通貨やVRゴーグルなどが不要で、PCやスマートフォンからでもアクセス可能です。利用の際の言語も日本語で、UIも使いやすく設計されているため、メタバースの世界がよくわからない人でも安心して楽しめます。Cluster Creator Kitを使えば、だれでも好きにバーチャル空間をつくることも可能です。


Clusterではさまざまなイベントが実施されており、人気アーティストと交流できるイベントなども開催されています。また「ワールド」と呼ばれる仮想空間内では、観光地や展覧会、アスレチックなどの世界で遊ぶことも可能です。渋谷をモチーフにした「バーチャル渋谷」といった世界も展開されています。


プラットフォーム⑤VRChat(ブイアールチャット)


VRChatはVRとSNSを合わせたメタバースプラットフォームです。VRChatでは世界中の人々とボイスチャットでやり取りしたり、ボディランゲージによってコミュニケーションを取ったりするのも可能です。操作するアバターの自由度が高く、自作した物や購入したものをアップロードして利用ができます。動物やロボットなど、現実世界とは切り離された姿でメタバースの世界を楽しむのもよいでしょう。


また自作した世界でゲームをしたり、映画を見たりすることも可能で、現実世界では会えないような人ともコミュニケーションを取れるので、交友の幅が広がります。ほかにも現実世界をメタバースの世界で表現し、ガイドとともに観光するオンラインツアーなども実施されています。

メタバース関連の仮想通貨銘柄

銘柄①SAND(サンド)


The Sandboxの独自通貨であるSAND。仮想通貨の時価総額ランキングでは47位(2023年1月末時点)となっており、1万種類を優に超えるほどで、仮想通貨のなかでは人気の通貨です。SANDを使ってアイテムやLANDの購入や、ガバナンス(運営)の意思決定にも参加可能です。またステーキングと呼ばれる、一定期間SANDを預けることで通貨を増やすシステムもあります。先述した有名な企業とコラボしていることからも、今後も期待できるといえるでしょう。SANDはCoincheckで購入可能です。


銘柄②MANA(マナ)


Decentraland の独自通貨であるMANAは、仮想通貨の時価総額ランキングでは40位(2023年1月末時点)となっています。MANAを使ってゲーム内でアイテムやLANDの購入や、販売が可能です。日本の合弁会社によってLANDの一画に、「MetaTokyo」と呼ばれるNFTを活用した文化都市の形成を進めており、国内から海外へ向けてデジタル文化の輸出を進めています。MANA自体はまだ国内の仮想通貨取引所では扱いがなく、海外の仮想通貨取引所で手に入れなければなりません。


銘柄➂ENJ(エンジンコイン)


Enjin Platformで利用されているENJは、時価総額ランキング84位(2023年1月末時点)の仮想通貨です。ENJは韓国のサムスンが製品として出した「Galaxy S10」に仮想通貨ウォレットを内蔵し、ENJも対応していることから、投資家間で話題を呼びました。国内ではスクウェア・エニックスの大人気シリーズ「ファイナルファンタジー」と提携し、デジタル作品を発表しています。ENJは国内の仮想通貨取所にも上場しており、Coincheckで購入可能です。

メタバースを始める場合の注意点

注意点①セキュリティ上の問題


メタバースを楽しむうえでは、仮想通貨を利用するケースも多くあるでしょう。仮想通貨を管理する際にパスワードや秘密鍵を紛失するとハッキングに遭ったり、アカウントが乗っ取られて、資産を失う危険性があります。またMetaMaskを設定する際にリカバリーフレーズといったものを設定しますが、こちらを第三者に漏らしてしまうと、ウォレット内の資産を失うことも。

リカバリーフレーズとはウォレットを復元するための単語の羅列のことで、パスワードを忘れた際にリカバリーフレーズがあれば復元ができます。パスワードや秘密鍵、リカバリーフレーズは、家族も含めてだれにも教えることなく、厳重に管理しましょう。


注意点②送金の際のアドレスの入力ミス

メタバースを利用するにはMetaMaskに仮想通貨を送金したり、海外の取引所で通貨を購入した場合にも送金したりする必要があります。その際に受け取り用のウォレットアドレス(英数字)の入力が必要ですが、1文字でも間違えた場合は、資産を失ってしまいます。アドレスも数十ケタにもなるので手打ちで入力するとミスが起きやすく、手打ちで入力するのはさけるべきです。

したがって手打ちでアドレスを入力するのではなく、アドレスを一括でコピーできるタブがあるので、そちらでコピーして貼りつけましょう。また多くの資産を送る場合に失敗しないためにも、本番の前に少額の資産を送って間違いがないかテストするのをおすすめします。

注意点➂見覚えのないURLやメールにアクセスしない

メタバースをプレイしていると、公式サイトから登録したゲームの情報がメールで届く場合があります。なかには公式サイトを偽ったサイトからメールが届く場合があり、見覚えのないURLやメールにはアクセスしないようにしましょう。偽サイトにアクセスしてしまうと、詐欺サイトにつながり資産を失うリスクがあります。


海外で開発されたメタバースは英語表記のため、英語がわからないからといって安易にリンクをふむのはさけましょう。翻訳サイトなどを使って、内容をよく確認してください。TwitterのSNSにダイレクトメールや、詐欺まがいのメンションが飛んでくることもあるので注意しましょう。


注意点④メタバースに依存してしまう


メタバースではVRゴーグルを利用すると没入感が得られる一方、メタバースの世界に依存してしまうリスクがあります。依存状態になると生活のほとんどをメタバースで過ごすこととなり、現実世界でリアルなコミュニケーションを取る機会が減ってしまいます。とくに世間や社会との関わりが大切な子どものころからメタバースに依存してしまうと、対面式のリアルなコミュニケーションが取れなくなってしまう場合があります。子どもに利用させる場合は、利用時間を決めて両親が守らせるようにしてください。


またメタバースでは現実世界とは切り離した人格で楽しめますが、それが現実世界と見境がなくならないようにも注意しましょう。

メタバースのやり方に関するよくある質問

①メタバースはスマートフォンでも始められる?


本記事でも紹介したClusterなど、スマートフォンだけでも始められるメタバースは存在します。ただしVRゴーグルやPCがあると、360度の仮想空間を楽しむことが可能で、没入感も大きな違いがあります。とはいってもVRゴーグルやハイスペックのPCの費用は安くはないので、まずはスマートフォンだけでもメタバースの世界にふれてみるとよいかもしれません。


②メタバースは無料で始められる?


メタバースは無料で始められますが、メタバースの世界を十分に楽しむには費用がかかることを理解しておきましょう。メタバースを楽しむには仮想通貨の利用が欠かせません。仮想通貨を利用することで、自分でつくったアイテムをNFTとして販売したり、ゲームをプレイしたりして仮想通貨を稼ぐことができます。お金を稼げる点もメタバースの大きな特徴のひとつです。


➂メタバースは何歳から利用できる?


メタバースは18歳から始められるのが大半です。仮想通貨口座の開設には20歳以上の取引所がありますが、成人年齢が18歳に引きさげられたことで、Coincheckは18歳から開設可能となりました。Clusterのように年齢制限がないのは例外ですが、利用料が無料なことと、NFTなどの仮想通貨が介在しないためです。Clusterでは子どもでもメタバースを楽しめます。


④メタバースで稼げる?


メタバースで稼ぐことは可能です。The SandboxにもVoxel Artists(ボクセルアーティスト)といった、クリエイターが存在します。The Sandbox内でつくったアイテムを、NFTとしてマーケットプレイスで販売することが可能です。また自分でつくらなくても、ゲーム内で手に入れたNFTを販売したり、貸し出すことでお金を稼ぐ仕組みができています。

メタバースを学ぶならデジタルハリウッド専門スクール


メタバースを学ぶならデジタルハリウッド専門スクールがおすすめです。メタバース自体がまだまだ新しい技術で、メタバースについて学べるスクールも限られています。そういったなかでデジタルハリウッド専門スクールでは、The Sandboxと協業した講座を開設しています。The Sandboxの世界をクリエイトするVoxel Artists(ボクセルアーティスト)とVoxel Game Creators(ボクセルゲームクリエーター)を育成する目的でつくられました。


講座ではCreators Fund(クリエイターファンド)に公認クリエイターとして選ばれた講師がそろい、ボクセルアートづくりの解説や、制作段階で発生する質疑に答えるなどさまざまです。講座の参加者はすでにThe Sandboxの世界にふれてアセット(ボクセルアート)をつくっている人や、未経験の人まで幅広く受けられるような講座となっています。


メタバースの世界は発展途上でもあるので、早期参入することで大きなリターンを得る可能性が広がります。The Sandboxのクリエイターになりたい人や、メタバースやNFTに可能性を感じている人。クリエイティブなことで収入を得たいけど、まだスキルがないような人にはおすすめです。

まとめ


本記事ではメタバースが注目されている背景や、メタバースの始め方について解説しました。メタバースやNFTの登場によってだれにでもクリエイターになれる可能性が広がり、経済圏が生まれています。一方でメタバースではまだ法律も定まっていないことから、詐欺などによって資産を失うリスクもはらんでいます。そういったリスクもふまえたうえでクリエイターをめざしたい人は、現役で活躍されている講師から学べる、デジタルハリウッド専門スクールを検討してみてください。

説明会への参加はこちら:https://school.dhw.co.jp/form/counseling/

著者:デジタルハリウッド スクール 編集部