公開日:2023-07-01
「ファインダビリティ(Findability)」とは、Webサイトやコンテンツが見つけやすい状態(findable)にあるかの指標、また操作のしやすさのことを指します。
インターネット上には無数の情報があり、対象となるユーザーが検索エンジンによっていかに早く情報にたどり着けるかが、Webマーケティングでは重要となります。SEOの世界で「ファインダビリティSEO」という言葉も使われます。Webデザインだけでなく、SEO、SNSの活用や、パソコンの操作性なども含まれるため、ファインダビリティという言葉が使われる場面は幅広いです。
ファインダビリティの使われるシーン
サイト内に多くのコンテンツを保有する不動産やトラベル、Eコマース、健康情報などのデータベースサイトやポータルサイト、地域情報などの自治体のサイトのSEOの施策の評価などで多く使われています。
すぐに行えるファインダビリティの改善方法として、キーワードを意識して文章を書くライティング、ナビゲーションや内部リンクの見直しなどがあります。自分で運営しているブログなどがあれば、被リンクを設定してそのサイトを紹介することもできます。
ファインダビリティの改善は、ユーザビリティの改善とも考えられます。
ファインダビリティスコア
ファインダビリティスコアはその名の通りファインダビリティのスコアを指します。検索順位のランキング指標は特定のワードに対しての施策にはとても有効でありますが、多岐に渡るキーワードでの検索に対してユーザーが情報に到達できているかを検証することはできません。そのため、Eコマースや情報サイトなどの多種類の検索要求に応じるサイトでは、ファインダビリティスコアを用いて数値化する事が好ましいです。運営しているサイトのファインダビリティスコアを計算したい場合は、以下の様な計算を行うことで数値化できます。
ファインダビリティスコアの計算方法
ファインダビリティスコアの計算は、以下のように行います。
- ユーザーが検索に使用すると想定されるキーワードを100個ほど用意します。
- キーワード1個につき最大30ポイントを設定します。また、この例ではキーワードが100個なので『100(個)×30(ポイント)=3,000(ポイント)』という計算式で、『3,000ポイント』を最高スコアとします。
- キーワードの検索順位が1位の場合は30ポイント、2位の場合は29ポイント、3位の場合は28ポイント・・・という様に、順位に応じてポイントを設定します。
- 実際にキーワードの検索順位を測定し、設定したポイントを割りあてていきます。
- ポイントの合計点数と、3,000ポイントの最高スコアを基準にパーセンテージを出します。
これがファインダビリティスコアになります。例えば3,000ポイントに対して合計点数が150ポイントだった場合、約5%にしかアプローチできていないということが分かってきます。
この様にファインダビリティスコアを用いることで、検索市場での現在の立ち位置や達成度、サイトの最適化、改善のためのポイントを知ることができます。
また、自社のファインダビリティスコアの計測や、競合のファインダビリティスコアを監視してくれるサービスやツールもあります。