7-Zipの使い方完全ガイド|安全なダウンロードと脆弱性対策

公開日:2026-07-05

7-Zipの使い方完全ガイド|安全なダウンロードと脆弱性対策

7-Zipの使い方完全ガイド|安全なダウンロードと脆弱性対策

公開日:2026-07-05

「7zやRARなど、いろいろな形式の圧縮ファイルが届いたけれど、Windows標準の機能だけでは開けない」。そんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。7-Zipは無料で使える定番の圧縮・解凍ソフトですが、使い方だけでなく、公式サイトからの正しい入手方法や脆弱性情報も押さえておく必要があります。本記事では、7-Zipの基本的な使い方から、パスワード付き圧縮・分割圧縮の活用法、偽サイトによるマルウェア感染リスクの見分け方、そして安全に運用するためのアップデート手順まで解説します。

この記事の要約

正しい入手方法 公式サイト(www.7-zip.org)以外からのダウンロードは要注意
基本の使い方 右クリックメニューから圧縮・解凍・パスワード設定・分割圧縮
対応形式 7z/ZIP等は圧縮解凍両対応、RAR/LZHは解凍のみ対応
脆弱性対策 自動更新機能がないため、定期的な手動アップデートが必須

7-Zipとは?基本機能と対応形式

7-Zipは、ロシアのIgor Pavlov氏が開発しているオープンソースの無料アーカイバソフトです。GNU LGPLライセンスなどのもとで公開されており、個人利用だけでなく商用組織のパソコンでも無料で使用できます。

圧縮・解凍の両方に対応 7z/XZ/BZIP2/GZIP/TAR/ZIP/WIM
解凍のみ対応 RAR/LZH/ISO/CAB/DMGなど多数

つまり、Windows標準の機能だけでは開けないRARやLZHといった形式も、7-Zipがあれば展開できます。ただし、RARやLZHは「解凍のみ」対応の形式であり、新規に圧縮ファイルを作成することはできません。7z形式・ZIP形式ではAES256による強力な暗号化にも対応しており、パスワード付き圧縮でファイルを保護することも可能です。

公式サイトからの正しいダウンロード・インストール手順

7-Zipを安全に使い始める第一歩は、正しい公式サイトからダウンロードすることです。7-Zipの公式サイトはhttps://www.7-zip.org/のみです。日本語で使い方や手順を確認したい場合は、公式サイトの言語リンクからたどれる日本語版サイト`https://7-zip.opensource.jp/`が用意されています。

最新版(2026年7月時点) 26.02 2026年6月25日リリース
対応OS Win11〜XP x64/x86/ARM64
利用料金 無料 商用利用も無料

インストール手順自体はシンプルで、ダウンロードしたインストーラ(.exe形式)を実行し、画面の指示に従って進めるだけで完了します。企業や組織でまとめて導入する場合は、Windowsのwingetコマンドを使ったサイレントインストールも選択肢になります。

偽サイト・偽インストーラによるマルウェア感染リスク

7-Zipは知名度の高いフリーソフトであるため、検索エンジンで「7-Zip ダウンロード」と検索すると、公式サイト以外の非公式サイトも上位に表示されることがあります。実際に、IIJのセキュリティ監視チームは2026年1月、非公式サイトの一つである「7zip.com」において、Windows x64版・x86版のダウンロードリンク先が不審なドメイン(update.7zip.cloud)に変更され、不審なファイルをインストールする状態になっていたことを確認したと公表しています。

偽インストーラの特徴

偽インストーラには電子署名が付与されていた一方、7-Zipの公式インストーラには電子署名が付与されていないという逆転現象が見られました。実行されると、Windowsのシステムディレクトリ配下に「hero」という不審なフォルダが作成され、「Helper Service」という名称でSYSTEM権限のサービスとして自動実行される仕組みが仕込まれていました。VPNのような通信機能があるとされ、外部からの遠隔アクセスやファイルの外部送信に悪用される可能性が指摘されています。

ダウンロードの際は、アドレスバーの表示がwww.7-zip.orgであることを必ず確認し、少しでも見慣れないドメインに転送される場合は、インストールを中断することをおすすめします。

基本の使い方:ファイルの圧縮・解凍

7-Zipをインストールすると、エクスプローラー上でファイルやフォルダを右クリックしたときに表示されるコンテキストメニューから、圧縮・解凍の操作を行えるようになります。

1

圧縮したいファイルを右クリック

「7-Zip」メニューから「圧縮…」を選択

2

形式・圧縮率・パスワードなどを設定

7z・zip・tarなどから選択し「OK」

3

解凍は「ここに展開」を選択

圧縮ファイルを右クリックして展開

パスワード付き圧縮でファイルを安全に共有する

取引先とのファイル共有やメール添付などで、ファイルの中身を第三者に見られたくない場合は、パスワード付き圧縮が有効です。設定画面の「暗号化」欄にパスワードを入力することで、AES-256によるパスワード付き圧縮ファイルを作成できます。

「ファイル名の暗号化」にチェックを入れると、圧縮ファイル内のファイル名自体も暗号化できます(7z形式のみ)。パスワード付き圧縮ファイルを送る際は、パスワードを同じメールに書かないなど、伝達方法にも配慮すると安全性が高まります。

分割圧縮(マルチボリューム圧縮)の活用方法

メール添付やUSBメモリでの受け渡しなど、一度に送受信できるファイルサイズに上限がある場面では、分割圧縮が役立ちます。「分割ボリュームサイズ」の欄でサイズを指定すると、`.7z.001`、`.7z.002`……という分割ファイルが作成されます。解凍する場合は、分割ファイルすべてを同じフォルダに置き、先頭の.001ファイルを展開します。

RAR・LZHなど多様な形式の展開とWindows標準機能との違い

Windows標準のエクスプローラーには、ZIP形式を扱う簡易的な機能が搭載されていますが、RAR形式やLZH形式、7z形式などには対応していません。7-Zipをインストールしておけば、追加のソフトなしでこれらの形式を展開できます。ただし、新規にRAR形式やLZH形式で圧縮ファイルを作ることはできない点には注意してください。

知っておきたい脆弱性とアップデートの重要性

7-Zipは自動アップデート機能を持たないため、利用者自身が意識的に最新版へ更新する必要があります。

脆弱性 影響バージョン CVSS 修正版
CVE-2025-11001/11002 25.00未満 7.0(高) 25.00
CVE-2026-48095 26.00以下 8.8(高) 26.01

CVE-2025-11001については、2025年11月に英国の医療機関(NHS)から実際の悪用事例が確認されたとの発表がありました。「新しいバージョンだから安全」と過信せず、公式サイトの更新情報を定期的に確認する運用が望まれます。

Web制作・開発の学習をトータルで進めたい方へ

Webサイト制作や開発を始めたばかりの方にとっては、圧縮・解凍ソフトの扱いだけでなく、HTML/CSSの基礎やセキュリティの基本知識まで体系的に学びたいと感じる場面も多いのではないでしょうか。デジタルハリウッドは10万人の卒業生実績があり、未経験からの学習に対応したWebデザイナー専攻を全国の校舎およびオンラインで提供しています。専門用語はWebデザイン用語辞典も参考にしてみてください。

まとめ

7-Zipは幅広い圧縮形式に対応した無料の定番アーカイバソフトですが、安全に使うためには使い方だけでなく公式サイトからの正しい入手方法と、継続的なアップデートの習慣が欠かせません。パスワード付き圧縮や分割圧縮を活用しつつ、非公式サイトの偽インストーラや既知の脆弱性を放置しないよう運用してみてください。

よくある質問

7-Zipは本当に無料で使えますか?
7-Zipはオープンソースソフトウェアであり、個人利用はもちろん、商用組織のパソコンで使用する場合も登録や支払いは不要です。
7-ZipでRARファイルを新規に作成できますか?
作成できません。7-ZipはRAR形式の展開には対応していますが、新規にRAR形式で圧縮することはできない仕様です。
7-Zipのダウンロードで気をつけることは何ですか?
アドレスバーが www.7-zip.org になっているかを必ず確認してください。見慣れないドメインに転送される場合はダウンロードを中断しましょう。
古いバージョンの7-Zipを使い続けるとどうなりますか?
自動アップデート機能がないため、修正済みの脆弱性を抱えたまま利用することになります。公式サイトで最新版を確認し、定期的にアップデートすることをおすすめします。
7z形式とZIP形式はどちらを選べばよいですか?
圧縮率やファイル名暗号化を重視するなら7z形式、相手先のソフト環境を選ばない汎用性を重視するならZIP形式が適しています。

Written By

デジタルハリウッドSTUDIO編集部

全国に展開する「デジタルハリウッドSTUDIO」の運営・広報チームです。Web・映像・デザインを学ぶ受講生一人ひとりの挑戦を日々サポートしてきた経験をもとに、現場のリアルな声や最新の学習トピックスを発信しています。