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離島の主婦から、Webデザイナーへ。新しい挑戦が、私の生き方の可能性を広げました。

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アビルさん(studio対馬卒業)

30代 Webデザイナー/長崎県

生まれも育ちも離島、対馬(長崎県)。福岡の学校で音楽を学び、長崎市内の幼稚園に勤めた後、結婚を機に対馬に戻り、3人の子供を育てる主婦として忙しい毎日を送っていたというアビルさん。2019年に「デジタルハリウッドstudio」が対馬に開設したのを機に、「私も何かやってみたい!」 とチャレンジ精神に火がつき、Webデザイナーの道へ。今は、生き方の可能性が大きく広がったと喜ぶアビルさんの、デジタルハリウッド での学びや、家族との関わり方の変化、卒業後の仕事についてなどをご紹介します。

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今のお仕事について教えてください


現在は3人の子供たちの子育てをしながら、役場関連の対馬振興局で総務を行ない、ときどきフリーランスのような形でWebデザインの仕事も担っています。いろいろやっていますが、今までほとんどの時間は主婦として家にいたので、Webに関わる仕事をするのは私にとってとても大きな挑戦でした。そして、そのきっかけになったのが2019年に「デジタルハリウッド studio」が長崎県の離島である対馬にできたことです。

私は、主婦で全くの未経験分野だったこともあり不安もありましたが、それより新しいことを学ぶ好奇心の方が上回り、「Webデザイナー専攻フリーランススタートアップパック」の6ヶ月コースに申し込みました。

当時は自分のパソコンも持ってないような初心者でしたが、「デジタルハリウッドstudio対馬」にある最新のMacを使い、PhotoshopやIllustratorといったデザインソフトやHPを作るためのコーディングなども学びました。

正直、最初は「何がわからないかがわからない」ような状態でしたが、全く苦痛ではなく、むしろ熱中して取り組んでいる自分に驚きました。平日は時短で働いているため、土日を利用して学んだり、夜ご飯を食べてからパソコンに向かうことも。その際は夫が子育てを担当してくれて……普段からやってくれているのですが、特にこの期間は嬉しかったのを覚えています。

あっという間に楽しい数ヶ月が過ぎ、卒業時に自分が作った作品の発表会がありました。私は子供が通っている空手教室を題材に選びました。空手=汗臭い!古い!というイメージもあるので、それを払拭するようなかっこいいHPを作って情報発信できるようにしたいなと考えました。作っている途中でも、夫や子供たちに確認を取りながら、反応をうかがい、HPに入れる文章なども変えていきました。家族で協力して頑張れたのも私にとっては大きな経験です。

そのhpは実際、今も教室の公式ページとして使われていますし、卒業後はWeb以外の仕事も請けるようになりました。例えば、地元のケーブルTVで使う静止画のデザインは、Photoshopを使って作っています。まだスピード感がないので多くは作れませんが、最初は私でいいのかなとドキドキしながらクリエイティブな世界に入ったのに、今では仕事としてできるのも嬉しく感じています。

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何を実現したくてWebデザイナーになろうと思いましたか?


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一番下の子供が生まれた後、対馬振興局で時短の仕事を始め、その仕事の中で「デジタルハリウッドstudio」ができることを知り「すごいところだなぁ、いいなぁ」と私も思いましたが、自分ゴトとしてはまだ考えていませんでした。

そんなある日、「デジタルハリウッドstudio」のビルの前を偶然通りがかったので、「どんなところなんだろう?」と2階に上がって中をのぞいたら……運営者の方と目があって(笑)そこで丁寧に案内をいただき、とても好奇心を刺激されました。

実は、もうすぐ誕生日だったのと、子供たちが大きくなり少し余裕が出てきたので、何か新しいことに挑戦したいと思っていたタイミングでした。また、もともと映像や写真などが好きだったり、ものを作り誰かにあげることが好きだったので、独学ではなく本格的に学べる機会を得られそうでとてもワクワクしたんです。なので、仕事としてこれで食べていきたい! というより、人生を豊かにする挑戦がしたいといった気持ちの方が大きかったですね。

とはいえ、学ぶにはお金もかかりますし、主婦なのにいいのかなといった迷いもありましたが、勇気を振り絞って夫にも相談してみました。「やりたいことがあるんだけど……」と。

そしたら「やったらいいやん!」と気持ちよく即答してくれて(笑)家族の後押しがあったのは本当に心強かったです。

あと、デジタルハリウッドに出会う前ですが、3人の子供を育てながら多忙な毎日を送る中でストレスが溜まっていたのか、誰かに相談したいと思い、和尚さんの話を聞きに行く機会がありました。今でも覚えているのですが、「親がするのは子育てではなく、生き様を見せること。お母さん、お父さんは、子供が初めて出会う見本だから、親がイキイキしていれば家族の雰囲気もよくなりますよ」という言葉をいただきました。

このようないろいろな背景もあり、Webデザイナーへの一歩を踏み出したのですが、新しいことを学ぶと脳が刺激されたり「デジタルハリウッドstudio」には、地元でも普段会わないような方々もいて交流も楽しいですね。いつもとは違う新鮮な毎日が送れており、ウキウキして帰宅することも増えました。

現在は、hpや名刺も作れるようになったので、これからは地元の店舗や観光スポットなどを盛り上げるお手伝いもしたいと考えています。離島って仕事がないイメージがあるかもしれませんが、hpなどがない会社も多く、逆にチャンスかなとも思います。私は地元に貢献するつもりで、対馬ならではの魅力を伝えるような仕事もしていきたいですね。趣味からはじめた私がそんな気持ちになれたのも大きな成長だと思います。

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Webデザイナーになる前と後ではどのような変化がありましたか?


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以前の私は、自分の時間がほとんどありませんでした。「田舎はのんびりできていいよね?」なんて声をよく聞くこともありますが、住んでる人からすると全然のんびりする時間はなく、毎日の家事や近所づきあい、3人の子育てにも追われ、まさにいっぱいいっぱいでした。

デジタルハリウッドでWebやデザインのスキルを学んでからは、正直できることが増えた分、やることも多くなりましたが(笑)生き方の可能性が広がり毎日が楽しくなったのはとても大きい変化です。

余裕がないと夫や子供にも厳しい言葉が出てしまうこともありますが、自分が毎日楽しんでいると、家族にもとてもいい影響が出てくると思います。子供が見ているネット動画やデザインについても一緒に話せたり、どこでも仕事ができるので子供が空手大会で東京に遠征する際もパソコンを持って同行できたのも嬉しい変化でしたね。働く場所が限られていると、自由に移動ができないのと比べると、仕事を休まず子供と過ごせる時間が取れるようになりました。

余談ですが、私が勉強したり、Webの仕事をしたりするのを横から見ていて家族もそれぞれに刺激にもなるようで、家族にもよい影響があるように感じられることも予想外の嬉しい結果です。

また、最近は意識して自分の時間を多く取るようにできていますし、ドライブ中にある看板を見て「あの色の使い方いいなぁ」「デザインおしゃれだなぁ」とか、日常生活の中でも見る視点が変わったと思います。

今後は、地元である対馬のためにも何かできないかと考えるようになりました。まだまだスキルは習得中なので、いきなりすごいことをやすのではなく、1つひとつ小さな達成感を味わいながら進めていきたいと考えています。

※仕事、家庭、自分時間の割合

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具体的な1日のスケジュールを教えてください


朝6時に起きて、朝ご飯を準備し、洗濯を行うなど家事をある程度済ませます。3人の子供たちと夫が7時過ぎには家を出るので、それから8時半ごろまでは自分の時間。9時からの仕事場所は、町の中心部の方なので、30分前くらいに車で家を出発!

対馬は縦に長く大きい島なので、余裕を持ってドライブしながら向かいます。振興局での総務の仕事は9時から16時までと時間が決まっているため、毎日17時には帰宅し、夕食の準備を行います。子供たちは学校から帰ってきてすぐに空手やピアノ教室に行くので、19時くらいから家族みんなでご飯を食べます。

21時くらいからが自分の仕事の時間!だいぶ夜型ですよね。23時にはみんな就寝するので、私も仕事のキリがいい時間に手を休め、あとは休日の子供たちがいない時間に対応します。夫も子供たちと遊んでくれるので、仕事に集中したいときは助かっています。

【一日の流れ(一例)】

  • 6:00~

    起床・朝ご飯準備・洗濯など家事

  • 7:00~

    ご主人出勤・子ども登校

  • 7:15~

    自分時間

  • 8:30~

    仕事場へ

  • 9:00~

    仕事開始(総務の仕事)

  • 16:00~

    仕事終了

  • 17:00~

    帰宅・晩ご飯準備

  • 19:00~

    晩ご飯

  • 21:00~

    Web関連の仕事時間

  • 23:00~

    子供と就寝

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今からWebデザイナーを目指す方へのひとことアドバイス


私は今まで普通の主婦でした。普通の基準が人によってさまざまだと思いますが、少なくとも私は子育てに追われて特に取り柄もない普通の主婦だと思い込んでいたのです。そんな私が「デジタルハリウッドstudio」に出会い、一歩踏み出したことで見える世界が変わりました。特に田舎だと、クリエイティブなスキルを身につけると、必要とされることが増えると思います。例えば、チラシ広告だけでは一部のエリアにしか情報が届きませんが、私がデザインを手伝っているケーブルTVやWebであれば、もっと多くの人と繋がったり、観光客など今まで接点がなかった人にも情報を届けることができます。

そして、デジタルハリウッドで得るのはスキルだけではなく、自分に対する自信や共に学ぶ仲間とのつながりもあると思います。私はチャレンジしたことでそれらを得ることができました。皆さんも、まずは行動して見ると世界が変わるかもしれませんよ。

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アビルさんプロフィール写真

アビル リカ

長崎県出身

長崎県の離島、対馬で生まれ育ち、結婚を機にこの地に戻り3人の子供を育てる。「デジタルハリウッドstudio対馬」に出会い、Webデザイナーの道へ。現在はデザインやHP制作を行い活動の幅を広げている。

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