ミニマルデザインとは

「ミニマルデザイン(Minimal Design)」とは、装飾を最小限に抑えて、無駄をそぎ落としたデザインがより効果的であるという考え方に基づくWebデザインのスタイルのひとつです。フラットデザインが立体感を無くすということに対し、ミニマルデザインは不要な機能や要素そのものをそぎ落としていくという考え方です。
多くの使用されない、必要ではない機能を削ぐことで、システムの肥大化やノイズの発生を防ぎ、必要最小限の機能を使って設計を行います。このようにすることで、「一番伝えたいものを目立たせる」ことが可能になります。

ミニマルデザインに関する言葉

アメリカの『Apple(アップル)』では、「Keep it Simple」をデザインにおけるフィソロフィーとしています。「構造をできるだけ簡単に」という意味です。そのほかにも以下のような名言があり、デザインの現場で使用されています。

  • 「Less is more」
    (より少ないことは、より豊かなこと)
    『ミース・ファン・デル・ローエ』の言葉。ほかにも「神は細部に宿る」などの名言を残しています。
  • 「Everything you need, nothing you don’t」
    (必要なものだけ)
  • 「Perfection is achieved when there is nothing to take away」
    (完璧とはこれ以上削れない状態の事である)

ミニマルデザインの効果

ユーザーにあれもこれもと多くの要素を打ち出すのでは、注意が散漫になってしまい逆効果になることがあります。そのため何か1つの見て欲しいものにフォーカスを当ててデザインをします。例えば新商品の紹介を一覧で並べてレイアウトをする場合、商品の説明文、価格、SNSのいいね!ボタンなどがたくさん並べられていては「商品イメージ(写真)」を特に訴求したい場合にはごちゃごちゃと見えてしまい不適切です。思い切って商品イメージ、価格、商品名だけ、など最小限に絞ることで商品イメージをメインに打ち出して魅力をダイレクトに伝えることができます。

ミニマルで成功しているサービスの例

  • Twitter(ツイッター)
    140文字以内という文字制限のSNS
  • Instagram(インスタグラム)
    写真をメインにしたSNS
  • 無印良品
    「素」で簡潔な自在性のある製品

Webサイトにおけるミニマルデザインの大切さと注意点

ミニマルデザインはSEOの観点からも重要とされています。Webサイトの構造は単純なほどアクセシビリティが向上し、使いやすいサイトであると判断されると言われています。また、検索エンジンは重要なキーワードやWebサイトのテーマを認識したりしていますが、膨大なコードの記述があってはサーチロボットのスムーズな読み込みを妨害することにもなります。そのため、ロボットはそのサイトを重要だと判断しなくなり、検索順位が下がってしまう原因にもなります。
また、ミニマルデザインはただ単純にシンプルにすればいいというわけではなく、ユーザビリティを損なわないか、オリジナリティがあるかなど、高度なデザインスキルが求められます。