フラットデザインとは

「フラットデザイン」とは、デザインのスタイルのひとつです。立体感や光沢感などの視覚効果を無くし、シンプルで平面的な概念を用いたWebデザインのことを指します。真逆のスタイルとして装飾や立体感を施したリッチデザインがあります。Web業界の一般的理解としては、2010年代にリッチデザインからフラットデザインにWebデザインスタイルの流行が移行したとされています。これはミニリズムの流行によるものとも考えられており、並びに2010年代前半~中頃に登場した「Windows 8」や「Apple」のWebサイトがフラットデザインとなっていったことが流行の発端と考えられています。

リッチデザインとの違いと問題点

ボタンのデザインを例にとると、リッチデザインでは立体感のある奥行きのある本物のボタンを見ているかの様な視覚効果を作り出します。これにより分かりやすく目的のボタンがどこにあるのかを示し、実際にボタンを押した際は影(シャドウ)の濃淡を変更するなどして本当にボタンを押したかの様な体験が得られ、ユーザーに操作が実行されたことを視覚的に伝えます。
反してフラットデザインでは、このような立体的な表現をせずに非常にシンプルな表現を行います。そのためボタンにもシャドウがつかず、フラットデザインでは飾りも無くなります。そのため、流行を始めた当初はユーザビリティに関する疑問が度々挙げられました。フラットデザインはトレンドではありますが、突然これまで使っていたデザインが突然変わったことに対してユーザーが困惑し、シンプルすぎるために導線などがわかりにくくなるのではないか、という理由があります。ほどなくして「ロングシャドウ」と呼ばれる長いマットな影がついたフラットデザインが2010年代中頃に流行しました。

フラットデザインのメリット

フラットデザインは装飾が少なくすっきりとしているため、写真や文字など必要な要素に注目がいきやすくなります。そのため、スマートフォンなどの小さな画面でも情報を見やすくすることができ、ほとんどの要素がコーディングによって表現できるためモバイルアプリや現代の画面サイズの多いマルチデバイスへの対応がしやすい、レスポンシブデザインでの対応も行いやすいというメリットがあります。

現在のフラットデザインの考え方

現在ではフラットデザインは定着し、ユーザーにとっても見慣れて当たり前になっています。
Web業界でのユーザビリティーに関する問題については、Webデザイナーを中心に改善がなされ、変化をしていきました。単純にフラットなだけではなく、要素に少しだけシャドウを加えて分かりやすくしたデザイン、平面的なイラストの起用、分かりやすくシンプルなアイコン、グラデーションの背景や太いライン、ジャンプ率の大きな大胆なタイポグラフィでメリハリをつけるなど、より魅力的に見せる手法が続々と登場しており、トレンドも少しずつ変わっています。