イラストレーター養成講座
山口由起さん

描く練習だけでなく、日々の体験が自分の表現に繋がっていく

Profile

イラストレーター養成講座 / 2023年10月卒業

山口由起さん /イラストレーター

ペンネーム:べぇ

鳥取県米子市

デジハリに入る前はどんなお仕事をされていましたか?

会社員とヨガの先生をしていて、趣味でイラストを描いていました。


イラストはいつぐらいから描いていたんですか?

元々学生の頃はずっとイラストを描いていたんですけど、大人になってからすっかり辞めてしまって…


そんな中、コロナ禍でヨガの仕事がゼロになり、すこし大きな病気をしたということもあって「好きなことをしたいな」と思うようになりました。


そのことをきっかけに、久しぶりにまたイラストを描き始めたんです。


趣味のイラストを学ぼうと思ったきっかけは何でしたか?

イラストを描くのを再開してから、描いたイラストをSNSで知り合ったイラスト仲間と見せ合ううちにすごく楽しくなってきたんです。


描き続けていると自分が上手く描けるようになってきたのもわかるようになって、それがすごく楽しくて、「これはスクールへ行って自分がどうなるか、どう変化するか」というのに興味が出てきて、デジハリに通うことにしました。


色んなスクールがあると思いますが、デジハリを選ばれた理由はありますか?

自分の家から通えるところと、トレーナーがスタジオに居てイラストを見て添削してもらえるというのがすごく良かった理由ですね。


実際にお話を聞けるというところが、なかなか無いと思うので。

そこが決め手です!

受講スタイルを教えてください。

大体は家で描くことが多かったです。

仕事や家事をしながらだったので、空き時間にやっていくのがメインでした。

デジハリに通って印象に残っていることはありますか?

イラストを描く練習ももちろんするんですけど、二名いるイラストトレーナーさんどちらからも「色んなものを見たり聞いたりしたほうがいいよ」と言われていて。


実際に美術館に行ってみたり、ライブに行ってみたり、そういう行ったことのないところに行ってみるというのもすごく良かったなと思います。


“体験する” というのが自分の表現に繋がっていくのかなと思いましたね。


デジハリを受講する前と今で、何か変化はありましたか?

イラストを描くということに関しては、立体感が出せるようになったり、線画の質が良くなったなと言うのは自分でも感じます。


他の人から見ても「良くなったね!」と言われるようになったので、たった半年間ではあるんですけど、ちょっと自分でもびっくりする変化はありました。


課題ではどんな作品を作られましたか?印象に残っている課題はありますか?

印象に残っているのは、手を描く課題と女性騎士(動画教材)、卒業制作ももちろんなんですけど…。


手を描く課題は、初めて知人に「一緒に写真撮って」って言って(笑)

今までは自分の手を撮ってモデルをしてたんですけど、誰かに協力してもらってというのは初めてでした。

背景も加えたかったので実際に海が見えるところに行って写真を撮ったり…プチ取材をしたのが結構印象に残っています。


イラストって椅子に座って描いたら出来るけど、そうじゃないところもあるなって感じました。

女性騎士は、ラフから線画・彩色・背景・仕上げまで描いたんです。

一枚絵っていうのをゼロから学べたというのはすごい良かったなって。

プロの方の動画を見ながら真似して描いて、すごく時間はかかったんですけどめちゃめちゃ勉強になりました。

今まで一枚絵を描いたことがないわけではなかったですが、あそこまでこだわったことはなかったです。


全く描いたことがないものを描くというのも新たな挑戦という感じで(笑)

卒業制作はどんな作品を作られましたか?

架空の健康アプリのキャラクターデザインをしました。

元々イラストの描くのは二次創作(元からあるキャラクターを描くこと)はやったことあったんですけど、自分で考えたキャラクターを描くということや、細く設定をしていくこともあまりしたことがありませんでした。

何もかもが初めての感じだったんです。


設定を決めていく工程では段々とキャラクターに親近感が出てきて、すごく愛着が湧きました。

イメージに合う装飾の参考に本を買ったり、ネットでたくさん検索もしました。

それぞれのキャラクター”らしい”表情なんかを模索したり…。

今後は、作ったキャラクターの関係性とかを自分で漫画にしてアップしてみたいなと思っています。

2023年12月に行われたCBMではメインビジュアルも描いていただきました。制作してみてどうでしたか?

大変でした(笑)

でもやってみて、もらったテーマやコンセプトから描き出すという作業がすごく楽しかったです。

考えつかなくて「わ~」ってなる時もあるにはあったんですけど、色々試して描いたりとかしてだんだん完成させていった感じですね。


制作期間は3週間くらいだったんですけど、

同時期に卒業制作もやっていたし、CBMの自分の出展準備など色々被っていたので…最初は間に合わないんじゃないかと焦りました。


大変な中で制作して頂き、ありがとうございました!
見た人にインパクトの残るイラストになっていたと思います。

STUDIO米子のSNSで自分のイラストが実際に使われていたのを見た時は、感無量でした。

まさか趣味で始めたもの、自分で描いたものが使われるなんて考えられなかったので、自分でもまだ驚いているくらいです。


CBMでもいろんな方から声をかけてもらって、「すごい良かったよー!」とか「構図がいいね」とか、そうやって見てもらう機会もあったので、めちゃくちゃ嬉しかったです。


制作する上で気をつけていたことってありますか?

ラフとかベースを時間がかかってもいいから資料をいっぱい集めて、配色の本とかも読んだりして、しっかり決めてから描くっていうのは本当に作業する上では重要だなと思っています。


受講する前は多少資料を見ることはあっても「まぁいっか」くらいな感じで描いていたので、進んでいくうちに迷走して訳が分からなくなったりとか、よくしていました(笑)。

それで進まないみたいな感じになっていたので、こうすれば良かったのかって思いました。


イラスト上手な人って実物や見本を見ないで描けるのかなって思ってたんですけど、結構見て描くよって方も多いんじゃないかなと(今は)思っていて。


別に自分でイチから描けなくても、見本等を見てそこから描き出すことができればそれでいいなって思ったので…資料集めに夢中になりました(笑)


イラスト講座の毎月のライブ授業は参加してみてどうでしたか?

ひとまえで描くということを今までしたことがなくて、実はすごくドキドキしながら参加していました。

でもライブ授業の課題を最後にみんなで褒め合って、「それいいね」とかいろんな意見を言い合えるというのもめちゃめちゃ良かったです、なかなか無いと思います。


ライブ授業だから「生感」がすごくて良かったですね(笑)

(他の同期と一緒に参加してみて)それぞれ今までやってきたことも違うし、いろんな方が集まって参加できるのがまず素敵だなと思ったのと、それぞれ得意なところとか苦手だなっていうところがあったりするので、それを相談したりできるのが良かったです。

切磋琢磨して、刺激し合ってみたいな。

一緒にできるっていうのがありがたかったです。


卒業後の今は何かイラストは描かれていますか?

今は基本的には練習をしています。

クロッキーしたりとか、落書きしたりとか。ほぼほぼ毎日描いています。


卒業後はイラストのお仕事をされる予定ですか?

やってみたいなと思っていて、「まんが王国とっとり絵師人材バンク」に登録申請してみました。




※インタビュー後日、STUDIO米子スタッフが調べてみると、掲載されていました!

イラストではどんなお仕事をしていきたいですか?

何かしら地元のお手伝いをできるような仕事ができたら嬉しいなって思っているので、挿絵でもなんでもやってみたいですね。

仕事以外で今後描いてみたいものってありますか?

チャレンジしてみたいのは、背景ありのイラストを描いてみたいです。

ちょっと苦手意識が抜けない部分もあるので、いろんなところ行ってスケッチしたりとか練習を重ねて、個人的には背景+人物の一枚絵を描いてみたいなと思います。


背景って難しい…人が立ってくれなくて(笑)。

パースとかも色々あると思うんですけど、もうちょっと勉強しなきゃっていうところもあるので。

受講を検討している方へメッセージをください。

実際に絵を仕事にしたいとか、上手になりたいとか思っている方がいらっしゃったら、都会に出なくてもイラストが勉強できる場所が米子にあるというのを見逃してほしくはないですね。


自分の絵を見てここをこうしたらもっと良くなるとかトレーナーからアドバイスを貰えるので、絶対にマイナスになることはなくてプラスになることばかり。

自分で思ってたちょっとおかしいなって違和感とかも明確に指摘してもらえたんで、おかしいと思っててもこれが原因だったのかとすごくよくわかった。

ぜひ、一歩を踏み出してみてもらえたらと思います。


自分では今まで触れたこともなかった絵とか描いたことのないイラストを描く機会になって、挑戦することもできました。

半年間ギュッと密な時間で、大変でしたけど、ためになったなと思っています。

ぜひ、お越しください。

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