なんとなく描いていたことが、ちゃんと考えて描くようになりました。
Profile
初級イラストマスター講座+DTP講座 / 2015年11月卒業
しまさん /イラストレーター
鳥取県倉吉市
イラストを描きはじめたきっかけを教えて下さい。
昔からイラストを描くのはずっと好きでした。
私が学生の頃はまだデジタルイラストはあまり普及していなかったので、アナログで描いていました。
漫画が好きだったので、中学生の頃は漫画家になりたくて漫画を描いていましたが、やっていくうちに難しいと感じて漫画家への道は断念しました。
そうなんですね。
イラストのスキルは独学で身につけたんですか?
そうですね。
社会人になってからはパソコンとペンタブレットを買ってデジタルイラストを始めました。
…ホントは高校卒業後にイラストの専門学校に行って勉強したかったんですが、金銭的な面などで断念して一般企業へ就職しました。
そうだったんですね、ちなみにどんなお仕事をされていたんですか?
食品加工の仕事や温泉施設で清掃と接客をしていました。
働きながらイラストは趣味でずっと描いていて、将来はイラストの仕事をしてみたいと憧れていました。
デジハリでイラストを学ぼうと思ったきっかけは?
前職で接客の仕事をしたんですが、ずっと続ける仕事じゃないなと思って…6年勤めたんですが辞めました。
その時にこれからどうしようと考えているところに、絵描き仲間の同級生に「イラストを教えてくれるところが米子にできるらしいよ」と教えてもらって…じゃあ説明会に行ってみようと同級生と一緒に説明会に参加しました。
説明会に参加してどうでしたか?
説明会のときに当時のトレーナーさんに自分のイラストを見てもらって、直接話しができたのが良かったです。
一度はイラスト関係の学校に行ってみたかったし、家からも通えると思ったので受講を決めました。
デジハリの受講方法は?
ほぼ毎日デジハリに通って、長い時は朝から夜までスタジオで受講していました。
当時自宅にあったPCのスペックが足りていなかったのもあって、スタジオに来ればPCの作業環境が整っていてサクサク作業できたのが良かったですね。
後にトレーナーさんには自宅のPCの買い替えの際に相談に乗ってもらいました。
デジハリに通って印象に残っている出来事はありますか?
トレーナーさんと課題や動画教材に対してディスカッションした記憶があります。
課題の添削内容について理解ができなかったり、納得できないことがあって、その時はトレーナーさんに直接話を聞きに行っていました。
トレーナーさんもホワイトボードに直接描きながら解説してくれたり、理解できるまで話をしてくれました。
動画教材の女性騎士のスカートのなびき方について疑問に思ったことがあって、ホントはこういうなびき方はしないけど、イラストとしてはこういう描き方のほうがいいよねとか。
そういう技術的な話ができたのがよかったです。
友達同士だと出来ない話が沢山出来ました。
デジハリで学んだことで今生かされていることは?
受講をする前はデッサンをしたことがなくて、人の身体を描く時はなんとなく感覚で描いていたんです。
デジハリでデッサンをするようになって、トレーナーさんに添削を入れてもらいながら、だんだん体のバランスの取り方や立体的に描くためのものの見方などが分かるようになりました。
自分でもなんか違うなと思っていたことが、分かるようになって良かったです。
デジハリを受講する前と後で変化はありましたか?
前よりはちゃんと考えて描くようになった気がします。
モチーフに対してきちんと調べたり、なぜここはこうなっているのか?とか意識しながら描くようになりましたね。
なんとなくやっていたことの理由が明確になりました。
課題はどんなものがありましたか?
当時の課題はたくさんありましたね。
最初は簡単にこなせるソフトのツールの使い方を覚えるための課題とか、模写課題とか、素体※に服を着せたり、線画の塗りつぶしをしたりなどなど。
※素体…人物の体を簡易的に描いたもの
スタジオに缶詰状態で課題をこなしていた記憶があります。
卒業制作はどんなものを作られましたか?
卒業制作は喫茶店にいる女の人を描きました。
モデルにした喫茶店は昔から米子にある喫茶店なんですが、高校生の時に登下校しながら見ていたんです。
昔からある喫茶店って、外から見たら中が暗くて見れないことがあって…ほんとに営業しているのかな…?とか常連さんしか入ったらダメなんじゃないかとか…思っちゃうところってあるじゃないですか?
ホントは誰でも入れるけど、ちょっと入りにくいみたいな…そういうイメージを変えるためのイラストを描くことにしたんです。
イラストで課題解決、いいですね~!
喫茶店の中の様子が分かって私と同世代の20代の人が気軽に入れるようにしようという企画になったので、昔ながらの喫茶店を何件かピックアップして、実際に取材に行きました。
店主の方に企画を説明して、店内の写真を撮影させてもらいました。
出来上がった作品はお店の方に見せられたんですか?
A3に印刷して額に入れてプレゼントしました。
店内に飾ってもらっていたみたいで、同じ席に座って同じように写真を撮っている人がいたよって、報告を頂いた時は嬉しかったですね。
卒業後のお仕事はどんなことをしていますか?
フリーランスでイラストを描いています。
冊子やWebサイトの挿絵、キャラクターデザインなどをしました。
一番最初のイラストのお仕事はキャラクターデザインで、既存のキャラクターのリデザインでした。
お仕事をいただいたきっかけはデジタルハリウッドSTUDIO米子主催のCBM※でクライアントさんと知り合いました。
※ CBM(クリエイティブビジネスマッチング)…仕事とクリエイターを繋ぐマッチングイベントです。
あとは、電子書籍化するために元々ある絵本の、製本の際にカットされてしまった部分を描き足すという変わったお仕事もありました。
この間久しぶりにデータを見たんですが、「うまいことやったな」と自分で見ても仕上がりがすばらしい仕事だと思いました(笑)
フリーランスを選んだ理由はありますか?
イラストで就職しよう、会社に入ろうというイメージが浮かばなかったです。
ゲームのキャラクターデザインがやりたいわけではなかったし、漫画家もどこかに就職するとかではなく自営業で仕事されているので、イラストレーター=フリーランスというイメージでした。
なので、フリーランスで活動しています。
お仕事はどうやってつながっていますか?
デジハリで繋がった方からの紹介が多いですね。
CBMやデジハリの卒業生やトレーナーの方など。
同じ方から何度か依頼をいただくこともあります。
仕事をする上で心がけていることはありますか?
クライアントさんが何を求めているのかをしっかり聞くようにしています。
最初の打ち合わせは長時間になることもありますが、お互いの認識が違う状態で描き始めるとクライアントさんが考えているものと私が描いたものと離れすぎて修正も多くなるので…。
打ち合わせの時にわからないことはその場で調べたり、こうしたいというイメージがあればサンプルを一緒に探したりして、確認作業をこまめにするようにしています。
受講を考えている方にメッセージをください。
私は受講をして、プラスになることばかりでした。マイナスになることは絶対ないと思います。
デジハリの受講をするまではイラストを誰かに見せても褒め合うっていう感じで、自分が描いていたイラストに対して、はっきり言ってくれる人ってなかなかいなかったですね。
はじめは言われたことがグサッと来たこともありましたが、今思うとはっきり言われて私は良かったです。
当時言われたことでわからなかったことも、後になったら分かることもたくさんありました。
イラストを学んでみたいと思ったら来てみたらいいと思います!
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