こんにちは、デジタルハリウッドSTUDIO米子でこれでもマネージャーらしい、けいちょです
先日、私の母校の生徒が13名もSTUDIO米子に見学にいらっしゃいましたw
実は昨年から、商業デザインの授業の一環で、鳥取県立米子南高等学校とコラボして授業のサポートをさせていただいています。
商業デザインの授業では、IllustratorやPhotoshopを使ったデザインの授業が行われていますが、ツールの使い方を教えるだけじゃ無くて、もっとビジネスに役立つデザインを教えたいと先生方から打診ありました。
商業デザインとはなんなのか、デザインは何の為に必要なのかなどを出張授業で教えたり、授業をする先生達へのアドバイス、生徒の作品を添削したりとお手伝いさせてもらっています。
よく間違われがちですが、デザインの大切なことは、綺麗なデザインを作る事ではないと思います。良いデザインとは受け取る側が判断することなので、いかに届けたい人に正しく情報が届けられるかが大事な役目だなと思います。
相談を受けたときは、自分たちにはデザインセンスが無いので、生徒達の作品にアドバイスしてあげて欲しいと言う内容でした。
これは、まずは先生たちのマインドを変えてからだ!と思い、授業前に何度も打合せをし、そもそもデザインは誰のために作るのか、何が伝えたいのか、デザインは表面だけで、デザインの目的をしっかり作り込みましょう!
とお話をすすめ、今の授業がスタートしました。
最初の頃はどうしても技術の向上を目指してしまいがちだった先生たちですが、デザインの見た目で無く、何の為、というビジネスの事になれば、やっぱりそこは専門ですよね、それこそ商業科で教える事ですね!と今はとても積極的にデザインにも取り組んで下さっています。
「デザイン、ポスターの見た目を良くするにはどうしたらいいですか?」
という質問には先生達も専門じゃないから答えられない。でも、
「この商品の良さを伝える為にはどうしたらいいですか?」
という質問なら、みんなで考えて色んなアイデアが出せるってことです。
女性に見てもらいたいならどんな写真がいいかな?色は?コピーは?
男性に見てもらいたいならどこに貼ったら見てもらえる?
など、誰に見てもらいたいかを決めるだけでデザインが出来上がっていく。
実はデザインって、とてもシンプルだと思います。
だって、とても仲の良い友達と一緒に遊びたいとき、いつ、なんて声を掛けたら来てくれるかって、分かりますよね。
それと同じで、この人に見てもらいたい、聞いてもらいたいって具体的なイメージがあれば、自ずとそれに合わせたデザインの要素がいっぱい出てきます。
デザインという言葉に壁を感じてなかなかアドバイス出来なかった先生達ですが、「一度視点を変えるだけで、デザインする事がこんなにおもしろいことだったなんて!今年は今の授業が楽しくて仕方ないんです!」
と先日の見学の帰りにお話してくださいました。
昨年は南校に言って私がお話した内容を、今年は先生達がしっかりとおしえてくれているみたいです。ほんとうにうれしいですね!
先生達がこんなに楽しそうなら、きっと生徒たちもこの授業が楽しいはずw
私も、南校の部活で、Webサイトを作らせてもらった経験が、今の仕事に繋がったので、こんな形で恩返しが出来たのは、奇跡としか思えません(笑)
高校の時の経験は、きっと将来にも大きく影響することだと思います。
この授業を通じて、一人でもデザインすることの楽しさが伝わればいいなと願っています。
デジハリでも高校の時に少し触ったIllustratorが楽しかったからと受講に来る方も少なくありません。
デザインは大人になってからでも十分始められます。むしろ、デザイン以外の経験をしてきた人こそ、面白いデザインが作れるんだなと今の受講生の作品を見ていて実感しました。
大人になってからでもデザインは始められる。デザインの面白さをこれからも色んな人に伝えていければと思っています!
今月20,21日には上記の様な内容で、大人向けの講座…もうちょっとビジネスよりで、デザインというよりディレクションのお話も語りますので、お時間ある方はぜひおこしくださいませw